愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ラツィオ-アタランタ

2008-02-19 21:13:37 | セリエA
観戦日 2/19(火)       
 
愛丸’s チェック        
ここ最近調子がいい両チーム。
UEFA杯があるわけでもなく、カンピオナートに集中できる状態。
降格がちらつく順位でもなく、目標は来シーズンのヨーロッパ戦に出れるかどうか。
CLってのはどちらも難しいだろうからmUEFA杯にはぜひとも出場したいところ。
ラツィオはまだコッパ・イタリアが残ってるし、モチベーションが低いわけでもなさそう。
アタランタはここまで4試合しか無得点試合がない。
ここオリンピコでもしっかり得点できればおもしろい試合になる。

試合はラツィオが圧倒的な強さを見せた。
圧倒的というといい過ぎかもしれないが、攻撃面、守備面においてアタランタより上だった。
というか、アタランタの自慢の攻撃陣がピリッとしなかった。
ラツィオはショートカウンターを得意としてるチームだが、この日はしっかりポゼッションしてゴールすることができた。
2得点がリゴーレだったが、このリゴーレもパスをつないで崩してからのもので、違ったラツィオのサッカーが見れた。
とにかく2トップのできがすばらしかった。
ロッキは完全にチームのカピターノとして、バンディエラして、今では必要不可欠な存在。
ビアンキの加入もそこまで影響してない。
2つのリゴーレをしっかり決め、見事なドッピエッタ。
チャンスメイクという仕事もしっかりこなし、ラツィオにずっといてもらいたい選手だが、今夏出て行くことがもう決まってるとか決まってないとか・・・。
相棒のパンデフも苦手の右足でレテ。
全く使い物にならいと思われた右でのレテだっただけに本人もそうとううれしかっただろう。
こちらはビアンキのサラリーキャップの高さに不満をもらしてるみたいで、どうも反乱分子になりそうな気配。
スタメンで使われるには、こうやって結果を出すしかない。
ラツィオでよかったのは右SBのベーラミ。
激しいタックルでランジェッラに全く仕事をさせなかった。
ファールを多く取られ、カルテッリーノの数も多いが、あの熱い魂はラツィオってチームによく似合ってる。
もうひとつ前のポジションで使われても面白い気がするが、今は与えられたポジションをしっかりこなしてスタメンで試合に出続けることが必要。
スイス代表でもしっかり働いてもらわんといけないし。
後はバッロッタおじいちゃん。
試合に出るたびにセリエの最年長記録を更新し続けてるわけだが、とてもそんな年齢を感じさせない動きを披露。
おじいちゃんにとって代わるGKがいないはちと問題だが、ここまで活躍してくれれば問題ない。
ほんとに頭がさがる。
アタランタのサッカーをひさびさ観戦したが、思いの他パッとしなかった。
攻撃力のあるチームだと思ってたのに、その攻撃がいまいち機能せず。
なにかあればやっぱりドーニ頼み。
もっとフロッカーリやランジェッラ、F・ピントがうまく絡んでこないと点は取れない。
ランジェッラは完全にベーラミに翻弄され、自慢の突破ができず悪戦苦闘し、F・ピントもどこか中途半端。
フロッカーリも決定的な仕事ができず、これではチャンスはうまれない。
連動して崩していかないと、ラツィオDFは慌てることもない。
チャンスになるのはドーニのFKだけ。
ボランチの攻撃参加、SBのオーバーラップも数も少なく、個での攻撃だけだった。
これまで無得点試合が少なかったアタランタだが、この試合を見る限りだとそれがうそのよう。
たまたまラツィオがやりずらい相手だったか、チームのコンディションが低下してたか、よくわからないが、全く魅力を感じなかった。
まだまだUEFA圏を狙えるわけで、こっから更に奮起してもらいたい。

スコア 3-0

<得点者> 
ラツィオ   ロッキ×2、パンデフ
~愛丸's MVP~
バッロッタ(このおじいちゃんにはほんとに頭が下がる。ドーニのFK2つは入っててもおかしくないものだったが、いとも簡単にセーブしてみせた)