愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アストンビラ-ニューカッスル

2008-02-10 20:28:20 | プレミアリーグ
観戦日 2/10(日)       
 
愛丸’s チェック        
これからの踏ん張り次第ではCL圏も夢ではない古豪ビラ。
ここビラパークがこれほどまでに盛り上がったシーズンはいつぶりなのか。
プロッフェサーオニールがいいチームを作り上げた。
こういう伝統のあるクラブがCLでどれだけ戦えるのか見てみたい。
サッカーは金だけではないことを証明するいい機会になるはず。
当面の目標はリバプールってことになりそう。
ニューカッスルはキーガンに監督が代わってもまだまだピリッとしない。
スーパースターだったのはドイツでの活躍だけで、監督としての評価はいかがなものか。
必ずと言っていいほど後半に失速するニューカッスル。
この点をどう改善するかキーガンの腕の見せ所。

試合は前半の5分にんもならないうちにニューカッスルが先制。
左からのクロスに味方、DFが前にいたにも関わらずオーウェンが見事なヘッドで決めてみせた。
あのゴールが決まるようだと、ビラには運のなさを感じたが、時間もまだまだあったし、悲壮感みたいなものは伝わってこなかった。
が、前半はピリッとしない攻撃が目だった。
A・ヤングが切れのある動きで仕掛けるも、そこから先が繋がらず、カリューも惜しいシュートはするが入らない。
連動性という部分が欠けてたように思う。
マローニーは2トップの一角を担ってたが、これがどうもしっくりこない。
セルティックでもそうだったが、どちらかと言うとサイドでスピードを活かすタイプ。
決定力が高いわけでもないし、これはオニールらしからぬ采配だった。
後半、この辺の攻撃がうまくいってないことを察知したオニールはカリューのパートナーをヘアウッドに代え、マローニーをサイドに。
これが見事にはまった。
高い位置からのプレッシングも強化され、さすがオニールと思わせるような采配。
選手交代で流れを変えれるのはさすが。
これに応える選手も立派だし、この辺にビラの好調さが伺える。
こうなると後半は一方的なビラペース。
バウマの同点ゴール直後にカリューの逆転ゴール。
追加点、ダメ押し点もカリューがゲットし、後半だけでのハットトリック。
こんなに点を取るカリューを見たことがない。
貴重な試合になるかも。
チームがうまく連動し、守備での不安が解消されると間違いなくいい試合ができる。
ほんとにビラは来期CLの舞台に立ってるかもしれない。
ニューカッスルはまたまた後半で失速。
1点のリードぐらいではどうにもならなかった。
ニューカッスルの選手たちは前半を戦うだけのスタミナしか持ち合わせてないのか。
終了のホイッスルまで戦ってるニューカッスルをここ最近見てない。
オーウェン、スミスの2トップ、サイドにはミルナーとダフ、センターにバットとバートン、これで勝ちきれないってどういうこと?
最終ラインと最近のギブンには不安があるが、もっと点が取れてもおかしくない。
キーガンの目指してるサッカーは個人の能力頼み。
攻撃での決まりごとみたいなものはまるでない。
連動性に欠けすぎ。
天才は必ずしも名監督にはならない。
あっさり逆転され、ここからまた追う展開になったとき、キーガンはまずギブンを交代させた。
バックパスの処理があまりにも酷かったが、けがでもないGKを代えなくても・・・。
それならどうやって点を取るか考える方が先のような気がする。
体調がどうだかわからないが、ビドゥカは最後までベンチだし、エムレの投入も遅い。
逆転されたらもうお手上げ状態だった。
攻めあぐねるチームに指示するわけでもなく、これではニューカッスルの監督は今シーズン3人目が誕生しそう。
あのメンバーを使いこなせる監督だったら、もっと上位にいけるはず。
オーウェン、ミルナーと調子自体は悪くないだけに、チームとしてこのふたりを活かせるようなサッカーができれば。
あのノースイーストダービーで見せた熱い魂はどこへやら。

スコア 4-1

<得点者> 
アストンビラ   バウマ、カリュー×3
ニューカッスル  オーウェン
~愛丸's MVP~
カリュー(長身の割りヘディングが苦手だったカリューの技術がここにきて上達してるように思う。まだまだ点が取れそうな予感)

エバートン-レディング

2008-02-10 14:12:55 | プレミアリーグ
観戦日 2/10(日)       
 
愛丸’s チェック        
現在、暫定ではあるが4位のエバートン。
マージーサイドのライバルリバプールよりも順位は上。
だが、リバプールは1試合少なく、勝ち点差はわずかに1。
そのリバプールが今節はチェルシー戦と難しい試合なため、ここはグディソンパークでの試合なだけに落としたくない。
この順位をキープしてCLへの出場権を得たいところ。
レディングは失点が多すぎる。
無失点の試合がほとんどなく、それに先制されると2分けしてるだけで、あとは全部敗戦。
どうにかしてでも失点は避けたい。
このミッションが成功すれば、あの頃のレディングに戻れるかもしれない。

試合はレディングの方がいい試合を展開しったように思う。
エバートンはホームでの試合とは言え、どこかちぐはぐ。
パスミスも目立つし、効果的な攻撃が見られなかった。
個人がどうにか突破して、そこから何とかしてくれってサッカーに終始。
トップにたA・Jが孤立してる場面が多かった。
右に流れたアルテタがひとり、ふたりをかわしそこからパスが出ても、A・Jがひとりだけでは守備に問題があるレディングでも守りきることができた。
もっとケイヒル、オズマンがここに絡んでこないと。
オズマンはまだ中盤でのチャンスメイクができてたから、そんなに悪い印象はなかったが、ケイヒルからは熱いものが伝わってこなかった。
A・Jの下で相手が嫌がるようなことができるはずなのに、全くいやらしさが感じられなかった。
得点力もあるだけに、もっとガツガツいけばレディングDF陣をあっさり崩せたかも。
中盤以降っていうかカーズリーから下のポジションの選手たちの集中力が高かったから失点は防げた。
それとレディングの運のなさにも助けられた。
グディソンパークでこんな試合をしてるようだと、CLどうのこうのはおこがましい。
もっと力を付けないと。
エバートンはどうもチームの波が激しすぎる。
気持ちがこもればいいサッカーができるが、格下相手となると手を抜く気配がある。
こんなエバートンに若いいい選手が。
後半からA・Jとコンビを組んだヴォーン。
早いし、テクニックもまずまず。
それにやってやるって熱い気持ちも伝わってきた。
グディソン・パークのサポーターは試合がつまらなかった分、この男のプレーに一喜一憂してた。
レディングは攻撃自体は悪くなかった。
守備もそんな失点が多いようには感じられなかった。
それでもCKからの流れからオフサイドを取り損ねての失点。
これ、DFが本職の選手たちはしっかり集中し、さっとラインを押し上げたが、ひとり残ってた。
FWのドイル。
セットプレーだっただけに守備に参加してたんだが、クリアできた段階でかなり手を抜いてた。
こういうとこがレディングの不調の原因。
このドイル、攻撃面でもひとりやがり部分が目立ち、周りとうまく連携できてない。
パスを出せばいいとこでシュートしたり、勝負の場面で難しいパスを出したり。
昨シーズンの活躍がうそのよう。
ハント、ハーパー、オスターと2列目の選手たちのできが良かっただけに、このドイルの不調が惜しまれる。
後半途中から入ったロングの方が可能性が感じられた。
レディングは守備面より、その不安を解消できるような攻撃が必要。
リタがいればそれも解消されるかもしれない。
攻撃での不安要素が確かにあるが、それよりも運のなさが気になる。
打ってるシュートがバーやらポストやらによく当たる。
当たっても中へ弾かれればいいんだが、全部外に飛んでしまう。
完全に負のスパイラルへ入り込んでしまった。
これを立て直すには勝利しかない。
降格圏へもう一歩という危ない状況で、なんだかんだ言ってられないが、まだ下がいるんだから気持ちを切り替えて戦えばなんとかなる。
運も実力のうちっていうし、運がないってことだけでは済まされない。

スコア 1-0

<得点者> 
エバートン   ジャギエルカ
~愛丸's MVP~
ジャギエルカ(唯一の得点も誉められるが、守備での貢献度がぴか一だった。カバーリングに激しいタックル。気持ちが入ってた)

ローマ-レッジーナ

2008-02-10 11:33:41 | セリエA
観戦日 2/10(日)       
 
愛丸’s チェック        
前節0-3の大敗を喫したローマ。
これから大事な時期を迎えるにあたり、チーム状態を下降させたままでは心配。
ここはオリンピコでどうにかチーム状態を上げて行きたい。
相手は降格圏を彷徨うレッジーナ。
引いて守ってくるのはわかりきってるが、それをあのトッティをトップに置くゼロトップがどう崩すか。
これだけがこの試合の鍵。
レッジーナのやることはただひとつ。
ひたすら守るだけ。
ローマの調子が落ちたままを祈りながら、守り抜くしかない。
アウエーでのそれも完全に格上のチームから勝ち点1が取れれば御の字。

試合は予想通り一方的なローマペース。
誰が予想してもこんな展開になったはず。
完全に引いてきたレッジーナを崩すのはそう簡単な作業ではなかった。
DFラインはもうエリアの真ん中ぐらいだし、バイタルエリアでいいボール回しからチャンスを作っても、裏のスペースがない。
トッティを追い越す選手がいてもDFラインの前でボールを受けることになる。
試合を完全に支配してても、ゴールがなかなか割れなかった。
引いた相手に効くミドルを何本を打ったが、これがまた枠をなかなか捉えない。
前に味方も多くいるため、トッティやら3列目から飛び出していったデ・ロッシやらに当たった不運もあった。
こうなるとサイドからの攻略が良かったかもしれないが、シシーニョの出来がいまひとつ。
クロスの精度もパッとしないし、味方との絡みも効果的ではない。
もっとやれてたように思うが、調子の波が下がってたのか。
これではレギュラーとして使いづらい。
パヌッチをCBで使わざるをえない状況だったため、シシーニョがSBに入ってたと思うが、普段はパヌッチ。
シシーニョはここってときのオプションとして使うのがベストか。
点が取れず苦労してたローマだが、ショートCKからそのパヌッチが角度のない位置から見事なヘッドで先制。
ここってときに頼れるのがパヌッチ。
あれだけカペッロが重宝してどこにも連れて行ってたのがわかる気がする。
どことなくまだまだ調子が上がってきてないローマだったが、相手が来てくれると、あのシステムは抜群に機能するはず。
チームとしての連動性は見事なもんがあるし、やりたいことがしっかりわかってる。
後は気持ち。
ローマは切れることがよくあるから、この部分が解消されると、CLでマドリーを撃破することも可能。
ラツィオがマドリー相手にあれだけのサッカーができたんだから、ローマも負けてられないだろう。
レッジーナは自分たちのやりたいサッカーができてた。
攻撃を完全に捨てて守りだけに重点を置いてた。
あれだけ引けばスペースは消せる。
それで流れの中では耐えることができたが、セットプレーではそれが有効ではなかった。
あの失点は避けれなかった。
失点をしてもあの守り一辺倒のサッカーはいただけない。
今の順位を考えると、取られた段階ですぐ攻撃的な姿勢を見せてほしかった。
後半はマキンワ、アモルーゾを投入してそれなりに見せれることができた。
マキンワのスピードと強さをもっと活かせるようなサッカーが出来れば、プロビンチャ相手ならそれなりに太刀打ちできそう。
この2トップにブリエンツァが絡んだ攻撃から何度かローマゴールを脅かすことができた。
こういう攻撃をもっと積極的に出していかないと、勝ち点を積み上げることはできない。
ボランチにもコッツァがいるわけで、やろうと思えばできるはず。
このままだと降格してしまう。
これでいいのかレッジーナ。

スコア 2-0

<得点者> 
ローマ   パヌッチ、マンシーニ
~愛丸's MVP~
ジュリ(ひさびさあのこ気味いい切れのある仕掛けが見られた。この男の突破は有効的だった。ここでまだもう一花咲かせれそう)

セビージャ-バルセロナ

2008-02-10 09:12:40 | リーガエスパニョーラ
観戦日 2/10(日)       
 
愛丸’s チェック        
けが人に悩まされてる両チーム。
ベストのメンバーが組めない状態。
セビージャはアフリカネイションズカップに行ってた面々が帰ってきて、バルサよりかはましな布陣。
それでもDFはかつかつの状態。
バルサの攻撃をどう防ぐことができるか。
バルサはほんとにベストのメンバーが組めてない。
デコ、ボージャン、プジョル、ザンブロッタがけが。
それでも人はいるわけで、バルサのサッカーができないわけではない。
フエラでの不甲斐無さをここで出さないなら、いい試合ができるはず。
前節、あれだけ劇的な勝利を収めることができたんだから、つかんだ流れは手放したくないところ。

試合は前半からカーサのセビージャがバルサを圧倒。
特に左サイド。
何度も名前を出してるが、D・カペルが最高のでき。
このD・カペル対策で右のラテラルにオレゲルを置いてたと思うんだが、これが何の役にもたってなかった。
D・カペルが止められたシーンは皆無だった。
抜ききられる場面も多かったが、ワンフェイント入れられてあっさりクロスを上げられたりとオレゲルは散々だった。
それだけD・カペルの状態が良かったってこと。
代表でもぜひ見てみたい選手。
これだけ左が良かったのに比べ、セビージャ自慢の右サイドがいまいちだった。
アビダルが守備よりも攻撃に重きを置いてたぶん、こっちサイドにはけっこうスペースがあったが、うまく使えなかった。
J・ナバス、D・アウベスのコンビでチャンスメイクをって場面が少なかった。
どうもこのふたりのコンディションに問題がありそう。
ミッドウイークの代表戦には出場してないふたりだが、いつもの切れが全くなかった。
でも、セビージャの得点は右で起点を作ってのもの。
これを考えると、もっとこっちからの攻撃が活性化してたら、バルサのDF陣は崩壊してたはず。
後半、いつもの2トップから1トップ3センターにチェンジしたが、これがうまくいかなかった。
メッシを止めることができず、失点。
この試合、ひじょうに惜しまれるエンパテになった。
バルサはあのポセッシオンサッカーを展開することができず。
最近いつもそうだが、ロングボールを蹴る回数がどうも増えてる。
前で受けてそこからってサッカーに慣れてるわけでもなく、それができるFWもいないのに、どうしてこうなるのか。
アンリじゃなくてラーションだったら、これでもできたはずだが・・・。
これよりもエジミウソン、オレゲル、このふたりの出来がかなり悪かった。
オレゲルはD・カペルに振り回され、エジミウソンはアンカーのポジションを全くこなせてなかった。
マルケスがベンチにいたんだから、こっちの方が断然よかった。
せっかくつかんだいい流れをライカールトが手放そうとしてた。
トップもなんだかアンリ、メッシの2トップ気味の布陣にしており、これがどうにもこうにも機能しなかった。
ふたりでの考えというよりはベンチからの指示だったはず。
昨シーズンもそうだったが、ここって時にライカールトはおかしなことをやる。
後半、だらしなかったエジミウソンを下げ、アンカーを置かないシステムに。
ホナウジーニョを投入し、4-2-4みたいな形に。
これによって、メッシが活きてきた。
ホナウジーニョの投入はメッシを右サイドで完全に使えるようになったってことではかなりのプラス要素だったが、この男自身、なにもしてない。
だふるシュートに、ミスパス、FKには全く可能性を感じないし、まだまだコンディションは上がってない。
アンリもグジョンセンに代わってからチームがうまく機能したことを考えると、どうなのか・・・。
メッシがかろうじて自分の仕事ができ、チャビにつきが残ってたから追いつくことができたが、バルサは問題だらけ。
来週再開するCLで完全に格下のセルティックをうまく叩いてチームに勢いを付けたいところ。
フエラに不安があるだけに、セルティックパークで苦戦するだろうが、負ける相手ではない。
バルサには前節ぐらいのきっかけではどうにもならなかった。

スコア 1-1

<得点者> 
セビージャ   D・カペル
バルセロナ   チャビ
~愛丸's MVP~
D・カペル(今のセビージャを支えてるのはまさにこの男。突破するも良し、クロスを上げるも良し、オレゲルを完全に子供扱い)