愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

A・マドリー-ベティス

2011-12-19 16:01:32 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/19(月)       

愛丸’s チェック
ELではグループを首位通過するぐらい調子がいいアトレチコ。
ここ、ビセンテ・カルデロンでも悪くない結果を残してるが、こと、フエラになるとからっきし。
エンパテにすら持ち込めず、全く勝ち点を稼げてない。
それが10位という順位に落ち込んでる原因。
この試合は得意のカーサでの試合だし、気分よくクリスマスを迎えたいところ。
ベティスは、前節、ATでの劇的な逆転劇でバレンシアから勝ち点3をゲット。
10試合勝ちから見放されてたチームが3位のチーム相手に見事なアップセットを演じてみせた。
その勢いで、ここも金星といきたいところ。
開幕4連勝した当初の勢いを取り戻すか。

アトレチコは立ち上がりにファルカオに訪れた2つのチャンスを決めきれなかったのが最後まで響いてしまった。
ファルカオクラスのFWなら簡単に決めれるシーンだったが、どうもこの日はファルカオの日ではなかった。
これ以外にも決定機は訪れたが、どれもゴールを割ることができず。
アトレチコはかなりのチャンスが巡ってきたが、カストのビッグセーブもあり、点を奪うことができず。
いくらチームとして、力の差があったにしろ、点が入らないことには勝ち点3は奪えない。
得意のビセンテ・カルデロンでの試合にも関わらず、ベティスに敗戦を喫してしまい、これでG・マンサーノのお尻に火が着いた。
ELで結果を残せても、リーガがこれだけの体たらくっぷりだと、サポーターも満足しないはず。
不可解だったのが、どうしてヂエゴを途中交代させたかってこと。
違いを生み出してくれる選手だし、ファルカオとの関係も良好。
すっかりチームにもフィットしてきたし、スタミナ面に問題があったとも思えない。
レジェスもいい選手だが、個人でプレーする選手だし、ベティスのDF陣を考えたら、もっとチームとして崩せるヂエゴの存在は大きかったはず。
いいプレーも見せてたし、ここを残してレジェスの投入ってのがベストだった。
ベティスはポスエロが2枚のアマリージャで退場になったし、こういうときこそ、スペースにパスを出せるヂエゴは必要だった。
この交代のシーンでビセンテ・カルデロンは大ブーイングだったし、これでまたサポーターのG・マンサーノへの不信感が高まったことだろう。
攻撃面での不満も多い試合だったが、守備でも不満だらけ。
前がかりになってた時間が多かったこともあるが、集中を欠いてるシーンが多かった。
2失点ともDF陣が何かしらやらかしてるし、しっかり対応ができれてば、失点はしなかったはず。
ポスエロに決められたシーンもマークにいったゴディンが足を滑らせなかったら、あのシュートはなかったし、2失点目は単純にファンフランが空振りしなかったらよかっただけ。
普通にプレーしてれば、こういうミスは起きないだろうし、前がかりになったときの怖さが出てしまった。
どうにもチームとしてのまとまりが感じられないし、年明けを待たずして指揮官の交代が起こりそうな雰囲気になってきた。
あれだけの選手を抱えてるし、チームになればもっと上位を狙えるはずだし、これからのアトレチコに期待か。
ベティスは2試合続けて結果を出すことができた。
バレンシアとのあの劇的な勝利がかなり自信に繋がったんだろう。
勝てない時期が続いて、相当自信を失ってただろうし、やればできることを証明し、それが力になってる。
完全にアトレチコを押さえ込むだけの守備ができてたわけでもないが、とにかく、いいところで、カストの好セーブが光った。
ファルカオなんかはこのGKが憎くてそうがないだろう。
それぐらい当たりに当たってた。
ベティスは中に入ってくる選手への対応ばかりに気を取られ、ボールを持ってる選手、特にクロッサーへの対応が悪いから、あれだけピンチを迎えてしまう。
これが手なのかもしれんが、ただただ、バレンシア戦とこのアトレチコ戦は運が味方しただけ。
もっと効果的なプレッシングをしないと、また長いトンネルに入り込んでしまうことに。
相手のミスに乗じて点を取ることはできてるから、ここでもう一回守備の安定感を図るような練習が必要かも。
この勢いのままリーグ戦を続けたいベティスだろうが、ウインターブレイクに突入してしまうし、ここでチームをもう一度見直すことができる。
守備の安定さえ図れれば、またリーガの台風の目になれそう。

 
スコア
0-2
<得点者> 
ベティス   ポスエロ、サンタクルス                

~愛丸's MVP~
カスト(何度やられたと思わせるシーンがあったか。それをことごとく止めてみせた。アトレチコにとって、これほど憎い存在はいないだろう。不安定なDFラインをこのひとりで救ってみせた。このパフォーマンスを常に保てれば)

ベティス-バレンシア

2011-12-13 09:04:27 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/13(火)       

愛丸’s チェック
開幕から4連勝し、今シーズンの台風の目になりそう勢いだったベティス。
ただ、そこからここまで10試合勝ちに見放される。
そろそろベティコも勝利を味わいたいところだろうし、意気消沈してるバレンシア相手なら、久しぶりの勝利の美酒に酔いしれることができるかも。
そのためには労を惜しまないプレスってのが重要になるし、チームとして戦うことができれば。
バレンシアは、いかにCL敗退のショックから立ち直れるかどうか。
バレンシアの特徴から、CLでやられた後はその悪い流れを引きずってしまう傾向にある。
エメリもそれを危惧してるし、誰もがわかってるはずだから、ここは気持ちを切り替えてリーガの戦いに集中してもらいたい。

ベティスが劇的な勝利で、やっと勝てない長いトンネルから抜け出すことができた。
90分の戦いでは、チャンスもものにできず、挙句の果てプロピア・プエルタで失点しまい、そのまま0-1で負ける試合だと思われた。
ただ、この試合のベティスは最後まで諦めなかった。
バレンシアの出来がよくなったから、最後まで戦うことができたんだろう。
それに、選手交代も見事にはまった。
このチームの中では一番のネームバリューのサンタクルスを途中で引っ込め、活きのいい若手を投入。
この選手交代で流れは変わったし、チームの動きもよくなってきた。
バレンシアは、1点で十分守れると踏んだのかもしれんが、気の抜けた守備が目立ったし、勢いのついたベティスの攻撃を止めれなかった。
2点ともATに決めたもので、これが全てを物語ってる。
2点ともR・カストロが決めたものだが、このシーン以外でもいいシュート、抜け出しをいくつも見せてくれた。
セグンダであれだけ点を量産してきた選手が、大事な場面で仕事し、ベティコも大喜びだろう。
ひとり可能性を感じるプレーを披露し、それがただ決まらなかっただけだったが、運がひとつ向くと、いとも簡単のゴールを陥れる。
かなりバレンシアもやられてたから、もっとケアしないといけない選手だったが、それでも、この男の気持ちが上を行ったか。
R・カストロの2ゴールも立派だが、アシストもファンマがふたつ決めた。
この男を投入したのが、この勝利に繋がったのかも。
右サイドから絶妙の上がりからのクロスでまずは同点ゴール。
もうATも終わろうかした時間に、バレンシアのDFラインの裏に見事の通すラストパス。
どちらもお見事。
この2つのゴールを見てると、ゴールって簡単だと思わせるものだったが、最後まで諦めない気持ちがあったからこそ。
褒めらるのは、この攻撃なんだが、ただ、守備の面ではまだ不安がいっぱい。
中を攻められる分にはなんとか対応できるんだが、サイドに広げられたら、途端に不安定に。
前線のプレスもないし、これが、気の抜けたバレンシアじゃなかったら、大量失点もあった。
この劇的な勝利を手放しで喜ばず、しっかり反省するべき点はして、次節からまた戦ってもらいたい。
バレンシアは、やっぱりCL敗退のショックを引きずったままだった。
あの気の抜けたプレーを誰が許すだろう。
攻撃の気持ちが入ってないし、守備でも全てが後手。
仕掛けられてなんとか対応するの繰り返しで、なんとか失点をしなかったってだけ。
攻撃でもチームとして崩そうという意識がなかったし、個人でなんとかして突破できれば儲けもんって感じ。
CLも敗退してしかるべきチームだし、これで決勝トーナメントなんておこがましい。
ティノ・コスタの見事な裏へ抜けるパスに、オーバーラップしたマテューが抜け出して得たOGだけが、いい流れの攻撃だった。
こういうプレーを多く見せれるチームなのに、それをしないってことは、どれだけこの試合に集中してなかったかってこと。
アルベルダなんかはクラシコで上の2チームが潰し合う今節は、差を縮めるチャンスだって言ってたのに、蓋を開けてみたらこの有様。
リーガでの優勝も遠のいたし、この3位を死守ってことも、このパフォーマンスなら到底無理。
エメリは逆転ゴールを食らった後、凍りついたように動かなかったが、サポーターも同じだろう。
次節、これまた難しいマラガが相手だが、こんな試合をやってるようだと連敗は確実。
ここをどう乗り切るか。
結果を出せないようなことになれば、エメリへの風当たりも強くなるだろうし、このまま負のスパイラルへ真っ逆さまってことにも。
 
スコア
2-1
<得点者> 
ベティス   R・カストロ
バレンシア  OG                

~愛丸's MVP~
R・カストロ(90分の中での一番得点の期待が持てた選手。シュートへのいいイメージを持ってる選手で、左からのカットインで何度か決定機も。その持ってる力が花開いたのがAT。あの4分間で2得点は立派。ベティコのアイドルに)

R・マドリー-バルセロナ

2011-12-11 17:14:15 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/11(日)       

愛丸’s チェック
伝統のクラシコ。
今シーズンの最初のクラシコはサンチャゴ・ベルナベウ。
ここまでマドリーはバルサに勝ち点差3P差をつけての首位でこのクラシコを迎える。
今の状態からしてもマドリーの方に勢いを感じるし、モウが昨シーズンみたいな守備的な布陣で挑まなければ、バルサを圧倒することも。
とにかく、自慢の攻撃性を発揮してもらいたい。
バルサは、カンプノウでは無類の強さを発揮できてるが、こと、フエラになるとどうも自分たちのサッカーができてない。
ヘタフェにも敗れたし、このクラシコも不安が・・・。
スカっとした形で日本に旅立ちたいだろうし、本来のバルサのサッカーができるかどうか。

マドリーは、立ち上がり早々にバルサのミスから得点し、今シーズンはやっぱりマドリーがバルサの上を行くかに思われた。
バルサは、とにかく、不安定な立ち上がりだったし、ここで、畳み掛けたかった。
そのチャンスはいくらでもあったんだが、C・ロナウドが大事な場面で決めきれず。
ベンゼマから受けたパスを中央でフリーで打つシーンがあったが、これは枠すら捉えず。
あのシュートは、いつものC・ロナウドだったら、簡単に決めれたはず。
これがクラシコの重圧なんだろうか。
後半にも、リード許した状況で、フリーでカベッサするシーンがあったが、これまた枠に飛ばすことができず。
C・ロナウドクラスを持ってしても、決めれない試合があるってこと。
この辺がメッシとの違いになってくるのかも。
メッシも点こそ決めなかったが、決定的な仕事はいくつもやってのけた。
クラシコという大舞台で点が取れる状況で取れないようだと、またしてもバロンドールはメッシの手に渡ってしまいそう。
マドリーは、この試合、ここまでチームとしてうまく攻撃できてたはずなんだが、なぜか個人での攻撃に頼ってしまった。
バルサがうまく守ってた印象もないし、もっともっとサイドを起点にやれたはずで、あまりにもディ・マリアが目立たなかった。
ロングボールを使ってバルサの裏のスペースを狙うってことに問題はなかったんだが、こういうサッカーをやってないから、どれもうまくいかず。
いくらクロシコとは言え、普段着のサッカーをやらないと、いい部分を引き出せない。
ディ・マリアが右からインスイングのクロスを上げて、それにC・ロナウドが反応するという最近の得意のパターンはひとつも出せず。
ベンゼマの動きはよかったし、もっとここを使うべきだったか。
フォローが少なく、個人での勝負にはなるが、この試合でのベンゼマだったらやれたはず。
カーサでやってるのに、どこかバルサに怯えながらの試合で、ヘタフェがあれだけやれたの、マドリーがやってやれないわけがない。
不運の失点もあったが、直接対決ではどうしてもバルサに及ばないのか・・・。
バルサは、試合の入り方は最悪だった。
V・バルデスのキックミスから失点し、嫌なムードの中試合を運ぶことになったが、ここから失点しなかったのが、この逆転勝利に繋がった。
いつものバルサではなかったが、時間の経過とともに、ペースを取り戻し、勝負と見るや3バックにして攻撃的に振舞うことに成功。
バルサがマドリーよりも自分たちのサッカーに徹することができた。
バルサがバルサだったから、マドリーは力を出せなかったんだろうし、これを見ると、まだまだバルサの方が力が上ってことか。
それにしても、この試合、A・サンチェスを中央に置く布陣がはまった。
セスクの起用となれば、イニエスタをトリデンテの位置で起用しないといけないし、メッシにもある程度の自由も与えたい。
それがこの形になったんだろう。
あれだけのテクニシャンが揃ったら、そりゃ、マドリーの守備陣もてんやわんやになる。
メッシは同点弾の見事なアシストでチームに勢いを付けたし、逆転ゴールはチャビのミドルから。
試合を決める3点目はセスクがカベッサで決めたものだし、やるべき人間がきっちり仕事をした結果。
この勝利で、ヘタフェ戦の負けが多少響かなくなったし、バルサがいないリーガでのマドリーの相手はセビージャ。
これでまた差が縮まる可能性もあるし、ウンイターブレイクを前に立場が逆転しててもおかしくない。
激しいクラシコを制し、気持ちよく日本にやってこれるだろう。
バルサの次の目標は、クラブ世界一。
かなりハードな日程で、どこまで日本でやれるかわからないが、圧倒的な強さを披露してもなんらおかしくない。
 
スコア
1-3
<得点者> 
R・マドリー   ベンゼマ
バルセロナ    A・サンチェス、OG、セスク                

~愛丸's MVP~
メッシ(点を取ることはなかったが、ひとり次元の違うプレーを披露。マドリーの守備陣が2、3人囲んでもボールを奪われないキープ力、ドリブルは神業。それにA・サンチェスに出したパスも見事だったし、誰が何といっても世界でナンバー1の選手)

バレンシア-エスパニョール

2011-12-04 18:11:28 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/4(日)       

愛丸’s チェック
2強を追うバレンシア。
この試合も大事なんだが、バレンシアは、もうミッドウイークのチェルシー戦のことで頭がいっぱいだろう。
リーガでの優勝を諦めてるってことはまだないだろうが、どこかに上の2つには敵わないって思ってるはず。
あおれなら、この3位をキープしながら、まずは、CLのグループの突破を決めること。
それに向けての準備になる試合。
エスパは現在勝ち点17Pで9位。
可もなく不可もなくといったところか。
なかなか点が取れず苦しんでるみたいだが、攻撃は水ものだし、安定した守備があれば、それはそれで結果を出せるはず。
今のエスパはまさにその状況に置かれてるような・・・。

バレンシアは決して誉められる内容ではなかったが、きっちり勝ち点3を奪うことができた。
ソルダード、ジョナスを休ませ、この試合は、アドゥリスの1トップに、その下に左からJ・アルバ、P・エルナンデス、ピアッティを並べる布陣。
これを見て思ったのは、エメリもピアッティのい復活に期待してるんだなってこと。
この男がいち早く戦力になってくれれば、攻撃の幅が広がるんだが・・・。
この試合でも、ゴールは生まれず、途中交代。
ただ、エスパの高い位置からのプレスにバレンシアはかなり苦しんでたし、いい攻撃が展開できなかったのは確か。
カウンターからも多くのチャンスが生まれたわけでもないし、こうなると、ピアッティはそう活きてこない。
それでも、アルメリア時代は、独力で局面を打開するドリブル突破があったし、これをバレンシアでも披露してもらいたいんだが・・・。
エメリは見放さず、使ってあげてるから、いつか、ピアッティの良さが開花するはず。
その日を待ってよう。
先にも述べたが、エスパの守備に苦労し、ポセッシオンでのエスパが上回る状況で、流れの中から決定機を作り出せずに苦しんだが、セットプレーからの得点でなんとか勝利。
どちらもティノ・コスタのCKから。
前半の早い時間では、このCKのときにデアルベールがエリア内で倒されPKを獲得し、追いつかれてからのCKでは最高のキックからソルダードがカベッサ。
効率のいい得点で、2-1と勝利。
ほんと、見せ場は、このCKぐらいしかなく、かなり押し込まれる展開になったが、エスパの攻撃にも耐え、なんとか2強に食らいつくこよができてる。
クラシコで潰し合う次節、バレンシアは取りこぼさないようにしないといけないんだが、何といってもチェルシー戦が控えてる。
チェルシーがきっちり決めてくれてれば、そう難しい試合にならなかったはずが、この直接対決でグループの突破が決まる状況に。
それだから、ソルダード、ジョナスを控えに置いたんだろうが、最後はこのふたりに頼る始末。
結果を出してくれたからよかったが、疲労だけ貯める結果になってたら、目も当てられなかった。
それにしても、ジョナスの状態がすこぶるいい。
時間が経過し、この男のキープ力が活きた。
時間を使いたいし、なんとか守備陣に息をつかせるためには、この男のキープ力は必要。
いい試運転ってことで、ソルダード同様、スタンフォード・ブリッジで暴れてきてもらいたい。
エスパは自分たちのサッカーをやり抜くことができた。
ただ、やっぱり得点力不足が・・・。
トップのアルバロは、U-20のスペイン代表で頭角を表したみたいで、その片鱗は時折見せることができたが、まだこの舞台でエースと呼ばれるまでの選手じゃない。
万全だったら、パンディアーニ、S・ガルシアあたりが頼りになるだろうし、トップがからだを張ってやってくれるようじゃないと。
2列目は、いい働きができてた。
とくに左のティエビ。
初めて見た選手だが、スピードもあるし、テクニックもなかなかのものを秘めてる。
前半はバラガン、後半はブルーノと、対峙するバレンシアのラテラルが苦労させられてた。
エスパ唯一の得点も、この男が右に流れてからのクロスからだったし、この男をうまく活かすようなサッカーができれば、点を取ることに困らないはず。
逆サイドのバイスもだいぶリーガの雰囲気に慣れてきたみたいだし、この両サイドをベルドゥがうまくコントロールする展開に持ち込めば、このチームはおもしろくなる。
とにかく、まだベストの布陣が組めてないみたいだし、これがポッチェティーノの思い描くチーム作りができれば、EL圏で戦えるチームに変わってくるだろう。
 
スコア
2-1
<得点者> 
バレンシア   ティノ・コスタ、ソルダード
エスパニョール V・モレノ                

~愛丸's MVP~
J・アルバ(中盤でのラテラルとしても、いい働きを披露。マテューとの関係もすこぶるいいし、スタミナがある分、こっちが最後までチームのために戦うことができる。前、後ろの選択が何きっかけかわからないが、どちらでもしっかりやれてる)

バルセロナ-レバンテ

2011-12-04 17:00:16 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/4(日)       

愛丸’s チェック
先週末、ヘタフェ相手に初黒星を喫したバルサ。
ただ、ミッドウイークに行われたクラブW杯でいない分のラージョ戦ではその嫌な流れを一発で切る快勝。
カンプノウでは、未だ無類の強さを発揮するバルサ。
この試合も、カンプノウでの試合だし、好調レバンテ相手とは言え、そう苦しむことなく勝つことができるだろう。
力の差は歴然。
レバンテは、バレンシアに1P差の4位と大健闘。
誰が、レバンテのここまでの躍進を予想しただろうか。
マドリーには土をつけてるし、このバルサ戦でもと張り切ってプレーできるはず。
ただ、やっぱり身の丈にあった試合をやろうとしないと、バルサの猛攻に耐えられないだろうし、無様な姿だけは晒したくない。

バルサは、クラシコを前にいい試合をやることができた。
5点を奪って、クラシコ前のフエスタを慣行。
早いうちに1点を取ったまではいいが、そこからレバンテ自慢の堅守に手を焼いたが、追加点を奪ってからは、もう自分たちのペースで試合を運ぶことができた。
プジョルが前半のうちに、頭を打っての交代になったのは誤算だっただろうが、D・アウベスを投入し、、何も痛手にはならなかった。
カンプノウでこれだけのサッカーが展開できるのに、どうしてフエラになると、こじんまりしたサッカーになるのか不思議でならん。
この試合、バルサは久しぶりに最初から3バックで挑んできた。
セスク、イニエスタ、チャビを共存させるには、どうしても3バックにせざるを得ない。
メッシが中央で、右にクエンカ、左にはA・サンチェスを起用。
ビジャを休ませることができたし、クラシコに向けていい準備ができたはず。
それに、マドリーに対しても、的を絞らせないこともできたはず。
この3バック、自分たちのペースで攻撃をできれば、あの枚数での守備陣でいいんだが、相手が強力な攻撃をしてくると、いささか心もとない。
レバンテが相手だったし、これでもいいんだが、マドリーとなると話は別。
これだけのサッカーを展開し、果たしてペップはクラシコでどの布陣を採用するのか。
あれだけ好調をキープし、堅い守りで、ここまで勝ち点を積み上げてきたレバンテが、何もさせてもらえず、守備もボロボロになったことを考えたら、どれだけバルサの攻撃が強力かわかるだろう。
セスクのポジショニングがすこぶるいいし、どうしてあれだけ危険なエリアでフリーになれるのか。
セスクひとりでやれることもないし、周囲がうまくこれを活かしてる。
イニエスタ、チャビの動きもいいし、これにメッシが絡み、サイドではA・サンチェス、クエンカが独力で仕掛けることもできる。
守る側にしてもたら、どこをケアしていいかわからないだろうし、人数をかけたところで、これが解決できるわけではない。
この試合で、攻撃のイメージはさらに増したはずだが、守備では、なかなかピンチになる機会がなく、練習とまではいかなっただろう。
休養にはなったかもしれんが、マドリーが相手となると、かなり仕事も増えてくる。
どちらも好調だし、これまでにないクラシコになるはず。
レバンテは、この敗戦で、しっかりと自分たちのサッカーを見直すいい機会になっただろう。
ここまでが奇跡だったわけで、このままCL圏でフィニッシュできるとも思えない。
残留が第一の目標のチームだし、ここまで稼いだ勝ち点を無駄にしないように戦うことが重要。
バルサには通用しなかったが、堅守ってことでは、まだやれるし、ここでやられたことをしっかり反省できれば、大崩れすることはないはず。
ベテランたちが、ここまで戦う姿勢を見せ、気持ちで押さえ込んだ部分もあったが、バルサのサッカーには気持ちだけで通用しない。
それがわかっただけでもよかったのかも。
このレバンテを物差しにしたら、攻撃ではマドリーよりもバルサが上ってことに。
ただ、カーサ、フエラの差があるし、マドリーはあの時よりもチームが進化してる。
レバンテも経験を積んで、よくなってるはずなんだが、この試合では何もやらせてもらえなかった。
早い時間の失点は仕方ないにしても、魂で止めにいったバジェステロスがフアルタを取られ、ここからのFKで失点と、この2点目がチームに与えた影響が大きかったか。
これからはボールフォルダーにばかり目が行ってしまい、フリーの選手を作ったところを決められる悪いパターンに。
無様の試合をやってしまったが、このバルサが相手ってことを考えたら、これも仕方ない。
 
スコア
5-0
<得点者> 
バルセロナ   セスク×2、メッシ、クエンカ、A・サンチェス                

~愛丸's MVP~
セスク(バイタルエリアでフリーになる技術は天下一品。セスクを追い越してCFとしての振る舞いも板についてきたし、この男もバルサに復帰し、さらに進化してる。クラシコ、クラブW杯と果たしてスタメンで起用されるかどうか・・・)

S・ヒホン-R・マドリー

2011-12-04 11:26:28 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/4(日)       

愛丸’s チェック
ヒホンは、勝ち点12Pで降格圏の18位。
ただ、12位のビジャレアルが、勝ち点14Pだし、ひとつ勝てれば、一気にジャンプアップも可能。
昨シーズンは、このエル・モリノンでは0-1と敗れてるが、サンチャゴ・ベルナベウではなんと、勝利を収めてる。
あの気持ちを思い出し、カーサのいい雰囲気で選手が乗ることができれば、マドリーといい試合ができるかも。
マドリーは、X・アロンソがサスペンシオンで使えない。
今のマドリーが抱える悩みは、この中盤のクリエイターがいない状況で、どううまく攻撃ができるか。
シャヒンがまだフィットしてないし、モウは、どうチームと作っていくか。

ヒホンは、守備の不安定さをマドリーにつかれ、ここから失点してしまい、追いつくことがないまま失点を重ねての敗戦。
この敗戦も、戦力の違い、勢いの違いから頷けるもの。
とにかく、右のラテラルのD・スアレスが穴だった。
本来ならロラがここのポジションを務めてるんだが、ケガで離脱しており、マドリーに好き放題やられてしまった。
プレーする全てがミスってことはないんだが、大事な場面でのミスが多過ぎる。
最初の失点シーンでも、一度はディ・マリアからボールを奪ったにも関わらず、クリアしてれば済むものをなぜかキープしようとして奪われてやられたもの。
もっと簡単にプレーすればいいんだが、どうも、なんとか自分でやってしまおうと思ってしまう選手なのか。
攻撃でその力を発揮すればいいんだが、守備の局面では、相手がマドリーなんだし、一番安全なプレーを選択するのが一番。
ここが不安定だったから、CBのラインも下がり気味になってしまい、バイタルでの守備がおろそかに。
ひとつ不安な点があったら、チームの守備が全て後手に回ってしまう。
ピボーテのエグレンが、なんとか、DFラインを高く保たせ、コンパクトな守備をやろうと指示を出しても、これも有効打にはならなかった。
グレゴリーの個人能力でなんとかマドリーの攻撃陣に立ち向かったが、ひとりでどうすることもできないのはわかってたはず。
最後まで手を打てなかったプレシアードにも問題が。
攻撃でも、ボールを奪った後、サイドにスペースがっても、トップのD・バラルにまず当てることしなできてなかったし、こちらもひとりではマドリーのCB陣相手にチャンスを作ることはできない。
押し込まれることは十分にわかってただろうし、マルセロの攻撃性を考えたら、あのスペースを狙わない手はない。
トップに当ててそれからだと、うまく繋がることも少ないし、マドリーのネガティブ・トランジションの速さから、これもいい攻撃にはつなげない。
なんとか我慢してエンパテでもって考えだったんだろうが、この地ではサポーターが力を貸してくれるし、もっとセ積極的に振舞ってもよかった。
マドリーは、やっぱりX・アロンソの不在が響き、いつものような攻撃を展開できなかったが、ここってシーンでは、能力の高い選手たちがきっちり仕事をした。
マドリーの左サイドが攻撃の起点になるとわかってから、C・ロナウド、マルセロが積極的にここをつき、ディ・マリアもサイドチェンジをしてきて、徹底的に相手の弱点をつきてきた。
これで先制点も取れたし、ひとつ攻撃の起点がなくても、こうやって局面を打開できる。
今までは、攻撃のパターンが欠けると、ずるずる相手に合わせて不甲斐ない試合をすることが多かったマドリーだが、ここにチームとしての成長が伺える。
ただ、相手がヒホンだったし、これがもっと強い相手になった場合、X・アロンソを欠いた状況でどうするか。
エジルが下がってボールを貰いいくシーンも目立ち、もっと高い位置でプレーしないt、この男は活きてこない。
ケディラが組立の中心になることもなく、パートナーのラスも潰し役。
右のラテラルに入ったコエントランが、このポジションに入った方が、攻撃はスムーズになるだろうが、ここはやっぱりシャヒンを使いたいところ。
状態がどうかわからないが、そろそろ馴染んでもらって、X・アロンソにも休養を与えられるようなシステムにしたいだろう。
それにしても、今のマドリーはどんな試合展開になろうが、きっちり点が取れるチーム。
C・ロナウド、ディ・マリアの状態がすこぶるいいし、トップもイグアイン、ベンゼマどちらでも機能する。
これでエジルが状態を上げてきてれれば、バルサが相手でも十分自分たちのペースで試合ができるはず。
モウがあまり意識せず、いつものサッカーをやってくれれば、次節のクラシコはマドリーが勝利することだろう。
 
スコア
0-3
<得点者> 
R・マドリー   ディ・マリア、C・ロナウド、マルセロ                

~愛丸's MVP~
ディ・マリア(あのケガでの離脱がいい休養になったのか、戻ってきてからキレキレの状態でプレーできてる。攻撃のレパートリーも豊富だし、今のマドリーの好調さを支えてるのは、この男がいるからかも)

バルセロナ-ラージョ・バジェカーノ

2011-12-01 10:20:50 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/1(木)       

愛丸’s チェック
クラブW杯中に消化できない試合が、ここに組まれた。
バルサ的にはクラシコ前にあまり過密日程では戦いたくなかっただろう。
ただ、前節、ヘタフェに敗れ、ここでその悪夢を払拭するにはいい試合になるかも。
カンプノウでは未だに無類の強さを発揮してるし、いい試合をやってるラージョとは言え、ここは手も足も出ないはず。
いい形で、クラシコに繋げたい。
ラージョは、敗れはしたが、バレンシア戦は悪くなかった。
最後の追い上げは見事だったし、あの戦いをバルサ相手にも披露できれば、そう無様な試合にはならないはず。
10位に踏みとどまってるし、なるべき長い時間、スタンディングの1枚目にいたいだろう。

バルサは、前節の悪い流れを1試合で断ち切った。
カンプノウでは、あんな展開にはならない。
立ち上がりは、ラージョの堅守に苦しむ場面もあったが、それを打開したのが、A・サンチェス。
ケガから復帰し、なかなか調子に乗れてない感じだったが、この試合は、持ち前の個人技でチームの勝利に貢献。
この男が、ここまでやれたのも、ポジションチェンジをしてから。
メッシがいつもの偽のCFでプレーしてたときは右にいたんだが、メッシがメディアプンタに位置に下がり、ビジャが中央にきてからは、左でプレー。
これで、この男の良さが引き立った。
右足での、ファーサイドを巻いて狙うシュートが見事に決まって、これでバルサにスイッチが入った。
左でプレーする方が動きもスムーズだし、バルサは、新たに、この形を手に入れたかも。
セスクが後半からの投入になったが、この男が先発した場合、果たしてこのシステムかどうかはわからないが、メッシが一番活きてくる形を取れば、周囲も輝くことができる。
そのメッシ、前節は、元気がなかったように感じられたが、この試合も、神がかったプレーは多くなかった。
そんな毎試合スーペルなプレーを披露できることもないだろうし、クラシコで輝けば、クレもそれで満足だろう。
状態が100%でない中、きっちり点を奪えるのはさすが。
自分で行くことよりも、メディアプンタでのプレーでは周囲とのコンビを大事にしてる感じだし、相手の出方でうまく振る舞い方を変えてる感じ。
これにイニエスタ、チャビも呼応してるし、バルサの強さが伺えた試合に。
そう多く守備機会があったわけではなかったが、マスケラーノがバングーラの対応でいい面を見せた。
スピードにある今乗りに乗ってる若手をしっかりマーク。
スピード負けすれうこともなく、好きにプレーさせず。
バングーラがだいぶイライラ感を募らせてたみたいだし、マスケラーノはきっちり自分の仕事をこなしてた。
危ない場面がなかったわけではなかったバルサだが、ここでの試合では無失点で終わらせることができる。
カンプノウでこれだけやれるチームが、どうして、前節ヘタフェに敗れてしまったのか、不思議でならん。
クラシコはサンチャゴ・ベルナベウでの試合だし、ここまでの安定感も見せれないかもしれんが、クラシコにはめっぽう強いバルサ。
また違った形でマドリーを苦しめることだろう。
ラージョは、この試合4失点を喫してしまったが、そう悪い内容ではなかった。
ミチュ、R・タムードにビッグチャンスが訪れ、このどちらかが決まってれば、もっと勇気を持って戦えたはず。
フィニッシュまで持ち込めるシーンが少なかったから、ここってシーンで慌ててしまうのはわかるが、ここでの落ち着きが出てくれば、点は取れるチーム。
それと、バングーラの使い方。
マスケラーノにあれだけ押さえ込まれたんだから、逆のサイドに流れるとか、工夫が必要だった。
まだ若い選手だし、自分でなんとかできないなら、ベンチから指示が出てもよかった。
このスピードは武器になるし、バルサ相手にもやってやるという強い意思も持ち合わせてそう。
最初の失点シーンまではうまくバルサに対応できてたが、システムをいじられてから、フリーの選手を出してしまうことに。
これで失点もしてしまったし、試合の中で、いかに相手に合わせて対応の仕方を変えれるかどうか。
マビージャというこのチームを支えるベテランがいるし、この男がひとり中盤で気を吐くのではなく、チーム全体がこの男のプレーに乗せられるようになれば、まだ守備は安定しそう。
2試合続けて勝ち点は奪えなかったが、悲観するような内容ではなかった。
 
スコア
4-0
<得点者> 
バルセロナ   A・サンチェス×2、ビジャ、メッシ                

~愛丸's MVP~
A・サンチェス(ケガから復帰してきて最高のフォーマンスを披露。これでようやくバルサの一員になれた感じだろう。右でのプレーよりも左での方がこのチーム内ではやりやすそうだし、この形が今後増えていくかも)

ヘタフェ-バルセロナ

2011-11-29 18:07:01 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/29(火)       

愛丸’s チェック
15位と低迷してるヘタフェ。
今夏、いい補強ができてたように思えたが、どうもそれがチームとして機能してないのか。
監督もレバンテを残留に導いたL・ガルシアを招聘し、EL圏を狙えるチームが完成するはずだったんだろうが、蓋を開けてみると・・・。
マドリーにはめっぽう弱いというか、マドリーの下部組織的チームだし、ここは、そのライバルをカーサで痛めつけ、クラシコ前に手助けしたいところ。
バルサは、ミッドウイークのミラン戦からかなりハードスケジュールに。
クラブW杯でいなくなる試合がこの後のミッドウイークに組まれ、中2、3日で試合が続くことに。
日本へ旅立つ直前にクラシコがあり、ちょっとバルサには申し訳ないような日程に。

ヘタフェがここでやってくれた。
今シーズンの出来から考えたら、到底バルサには及ばないと思われてたが、最後まで集中を切らさず、少ないチャンスをもにし、なんと、バルサに今シーズン初黒星を付けることに成功。
まさか、ヘタフェがそれをやってのけるとは。
クラシコがその舞台になるかと思われたが、マドリーの違うスタジアムで、バルサは敗戦を知ることに。
この試合、ヘタフェの全ての選手がMVPだろう。
前線でひとり気を吐いたミクーは、クリアされたボールをなんとかキープしようと孤軍奮闘したし、その下の選手も攻撃ではなく守備で貢献。
攻撃が期待されてたであろうG・カストロ、サラビアも労を惜しまず守備に貢献。
この中盤の選手たちが、バルサのボールフォルダーに素早くチェックにいけたことで、バルサをセロに押さえ込むことができた。
かなりの運動量だろうし、よくここまでやれたものだ。
DF陣も、中盤の選手たちが、プレスをかけてくれるおかげで、高いラインを引くことができたし、からだを張った守備も目立った。
時間が経過し、残りわずかになると、さすがに足も止まってきて、裏をつかれるシーンもあったが、オフサイドなんかで、最後までゴールを死守。
これには、モジャの好セーブも光った。
最後は、やっぱりGKのセーブが必要だし、何度、決定機を防いでくれたことか。
バレンシアで全く日の目を見ることがなかったが、ようやく、ここでマジョルカ時代のプレーを思い出したか。
ヘタフェ全員の気持ちが乗り移ったのか、ATももうラストプレーってところで、メッシが裏を取って抜け出し、左足でのシュートは、ポストが救ってくれた。
こういう運も味方につけないと、バルサに勝利するってのは難しいこと。
ただ、これだけ守ってただけではエンパテ止まりなんだが、CKからJ・バレーラが値千金のカベッサをぶち込んだ。
前でカタ・ディアスとDF陣が競った上からボールがきたもので、なかなか難しいカベッサだったはず。
いいコースに決まった。
この勝利は、ヘタフェにとっても最高のものになっただろうが、同じ街の白い巨人にとっても、大きなものに。
もっといい選手をこれから譲り受けることができるかも。
バルサは、クラシコ前の厳しい日程の中、痛い敗戦になってしまった。
今シーズン、フエラでの取りこぼしはたしかに多かったが、負けた試合はひとつもなかった。
それが、ここで、初黒星を喫するとは・・・。
ターンオーバーで、メンバーを落としたわけでもなく、ベストに近い状態で、この試合に挑んだ。
それが、最後までヘタフェのゴールを割ることができず。
バルサがよくやる、点が欲しい状況で、ピケをCFとしてやらせる、この攻撃パターンもヘタフェの屈強なCB陣の前に効果的ではなかった。
クエンカ、ペドロと投入し、何人エリア内でプレーしてるかってぐらい攻め立てたが、ポストにも嫌われ、ヘタフェの軍門に下ることに。
なりふりかまわず攻めても入らないときは入らない。
これはバルサも他のチームと同じだった。
失点シーンも誰が悪いってこともなく、運に見放されただけ。
ただ、この負けるにしても、負けた時期が悪かった。
ミッドウイークのラージョ戦もそう手を抜くわけにもいかないし、週末は好調なレバンテが相手。
消化試合とは言え、まだCLも残ってるし、それからクラシコ。
ケガ人も戻ってきてるし、うまく選手を休ませながらやりたいんだろうが、もうエンパテも許されない状況。
それでも、選手層は厚いし、誰が出ても同じサッカーを展開できるのがバルサの強みだから問題はないだろう。
ヘタフェがんばりを見て勇気付けられたチームは多いだろうし、難しい試合がこれから続くことになりそう。
 
スコア
1-0
<得点者> 
ヘタフェ   J・バレーラ                

~愛丸's MVP~
モジャ(この男のビッグセーブがどれだけチームに勇気を与えたことか。後ろがやってくれるから、前のDF陣もおもいきってプレーできた。最後の最後もカタ・ディアスとぶつかりながらも魂のセーブを披露)

R・マドリー-A・マドリー

2011-11-28 11:39:56 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/28(月)       

愛丸’s チェック
デルビー・マドリー。
マドリーにとって、このデルビーは勝ち点3を計算できるもの。
10年以上もアトレチコに負けてないし、かもにしてる相手。
マドリーがデルビーと思ってるのはクラシコだけだろうし、ここも今の調子を考えたら、負けることはないはず。
楽な形でいかに勝つか。
アトレチコは、そろそろマドリーに一泡吹かせたいだろう。
ただ、相性がよくない上に、得点の期待がかかるファルカオがケガで離脱中。
ジエゴがどれだけ活きてくるかにかかってるが、それも、マドリーが相手ならちょっと難しいか。
気持ちの面だけでも負けないようにしないと、いつものデルビーに陥ってしまう。

マドリーは、先制されてしまったが、そこから慌てることなく、攻め立て、最後は2人も数的優位な状況になる、きっちり勝ち点3をゲット。
バルサが、日本に旅立つ前に、しっかり勝ち点を稼いでおきたい。
そのためにも、ここから負けることは許されない。
そんな中、これだけ楽に試合ができれば、モウも満足だろう。
今のマドリーは、先に点を取られても、ペースを崩さず戦うことができる。
高速カウンターが一番の武器なのは変わりないんだが、ボールをしっかりポセッシオンして崩すこともできてる。
あれだけ個人能力の高い選手が揃ってるんだから、なんら不思議ではない。
これだけの攻撃が展開できたのは、ディ・マリアの復帰が大きい。
調子を上げてきたところでのケガだったし、これが長引かなくてよかった。
右からのインスイングのクロスは相変わらず、マドリーの武器だし、このクロスに飛び込むC・ロナウドとのタイミングもばっちり。
それに、スルーパスも冴えてたし、エンパテに追いついたベンゼマがもらったPKも、ディ・マリアのダイレクトのパスから。
追いついたことも重要だが、これで、クルトワに一発ロハを食らわせたことも重要。
アトレチコを数的不利に追い込んでからの同点弾だし、この段階で勝ったも当然。
ここから、気を抜くこともなく、アトレチコを奈落の底にたたき落とさんばかりに攻め立て、相手のミスに乗じて、得点を重ねた。
どっちのサイドから攻めても、アトレチコは全く対応できてなかったし、センターに守備も雑。
こんなレベルの相手だったら、マドリーが4点取るのは当たり前。
うまく選手交代をして、休ませるべき選手は休ませ、モチベーションを落とさないようにベンチの選手も起用することができた。
クラシコに向けて、マドリーは着々と準備を進めてる印象。
X・アロンソの攻撃面での貢献度も高いし、ちょっと目立たなかったエジルにしても状態は悪くない。
C・ロナウドはキレキレで、PKではあったが、2点を取り、ピチッチ争いでも、メッシに引けをとってない。
問題を上げるとすれば、あの失点シーンぐらいか。
右でアドリアンに仕掛けられ、ジエゴとのワン・ツーで抜け出されてしまった。
オフサイドを主張する前に、ああいうダイレクトプレーにうまく対応しないといけない。
また、マルセロの守備ってのが不安視されそうだが、今は、それを越える攻撃で逆転することができてる。
これから先、マドリーがデルビーでアトレチコに負けることはないかもと思わせるような試合内容だった。
アトレチコは、クルトワの一発ロハが全て。
ここでチーム全体が意気消沈してしまったし、これでは戦うこともできない。
ファルカオがケガで離脱しており、それでいて、数的不利になったため、ジエゴを下げざるをえなくなってしまうと、攻撃の手立てが何もない。
エンパテに追いつかれてからは、点が取れる気配すらなく、チャンスは皆無。
なら、きっちり守備に集中したかと言えば、全くもってそうではない。
ミスの連続だったし、マドリーの個人での攻撃にも、チームとしての攻撃にもどれにも対応できなかった。
守備的に振舞うことが義務づけられてたが、それができないようだと、この結果も当然のこと。
このままの状態だったら、アトレチコは、ヨーロッパ戦へのチケットを手にいれれないだろう。
とにかく、今は、攻撃どうのこうのよりも、守備を安定させること。
選手は揃ってるし、ここできっちり立て直さないと、痛い目に合いそう。
まだまだシーズンは続くし、いち早くアトレチコがアトレチコとして振る舞える日を心待ちにしてる。

スコア
4-1
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド×2、ディ・マリア、イグアイン
A・マドリー   A・ロペス                

~愛丸's MVP~
ディ・マリア(ケガからの復帰初戦で、最高のパフォーマンスを披露。アシストだけでなく、得点もゲットし、この上ない復帰になった。パス能力も高いし、キープ力もある。スピードに乗ったドリブルもいいし、最高の選手に成長してきた)

ラージョ・バジェカーノ-バレンシア

2011-11-28 10:37:31 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/28(月)       

愛丸’s チェック
昇格してここまで、現在10位は立派。
ラージョがここまでやれるとは思ってもなかった。
チームとしてしっかり戦えてる証拠だろうし、このままなら残留も果たせるだろう。
カーサでは強さを発揮できるチームだし、CLで疲労してるだろうバレンシアを叩くことも可能か。
バレンシアは、マドリー戦、CLのゲンク戦と難しい試合をふたつこなしてきた。
マドリー戦では結果を出せなかったが、ゲンク相手にはメスタージャで快勝。
その勢いのままここを戦えれば問題ないんだが、疲れだったり、慢心だったり、不安要素はいくつかある。
どこまでターンオーバーしてくるか。

ラージョは、チームとして戦い方ではバレンシアを上回った。
最後まで諦めない気持ちも十分伝わってきたが、あと一歩及ばなかった。
セットプレーからいくつか決定機を作り出すも、これを決めきれなかったのが、この結果に。
タムードが途中出場で結果を出し、追い上げムードが最高潮に達したが、サポーターの願いも届かず。
ここまで勝ち点16Pを取れてることが納得できるサッカーを展開した。
売り出し中の右のバングーラは、スピードに乗ったドリブルで、バレンシアの左サイドを押さえ込むことができてたし、中央の攻撃も連動性があってなかなかのクオリティ。
誰か突出した個人に頼ってないサッカーがいい。
バングーラは、アフリカ人特有の感じだが、この男もひとりよがりのプレーってこともない。
周囲が、ここをうまく使おうとしてるし、それに答えたプレーはできてる。
トップ下のミテュも足元の技術はしっかりしてるし、プリメイラでやれる攻撃力はある。
ただ、先にも述べたが、いいセットプレーを披露しながら、最後の局面での詰めの甘さは気になった。
フリーでシュートできてるシーンもあったし、こういうところで決めれるかどうか。
そこがバレンシアとの差だった。
バレンシアはうまく守ってはいたが、穴はいくつかあったし、最後の最後のシーンはほんとに惜しかった。
左からのFK、バレンシアはこのATのもう終わりって時間のプレーで、おもいきったオフサイドトラップ。
これをうまく掻い潜って、ティトがフリーでボールを受けることができたが、シュートはバーの遥か上。
オフサイドかもって気持ちがあったのかもしれんが、これを落ち着いてシュートできてれば、土壇場でのエンパテってことに。
この最後のプレーまで誰もが集中を切らしてなかったし、あの場面で追いつくことができてれば、チーム状態もぐっと上がったはず。
バレンシアは、大変な2連戦の後で、多少、気持ちに緩みがあったのは事実。
ゲンク戦で見せたような破壊力抜群の攻撃は披露できず、押し込まれてそれに耐える時間がかなり多くなってしまった。
流れの中ではうまく対応できてたが、セットプレーの守備はお粗末。
集中力に問題が。
たしかに、レバンテとのデルビーからマドリー戦、ゲンク戦とハードな日程で、気持ちが切れる試合なのはわかるが、もうちょっと集中してれば、ここまで苦しい展開にはなかったはず。
ただ、それでも、2点を奪って、1-2での勝利だし、結果は出すことができた。
ここが今シーズンの違ったところ。
これだけ、気持ちの入ってない試合だと、格下相手にも取りこぼしが多かったが、それが勝ち点3を奪えたってことは、強いチームとしてうまく振舞えてるから。
相手に主導権を握られても、少ないチャンスをものにし、勝てるってことが重要。
ジョナスはセレソンでの得点以来、状態はすこぶるいいし、ティノ・コスタもコンスタントに使われると結果を出せる選手。
この得点のシーンだけしかチャンスはなかったと言っても過言ではなかったが、それで点が取れたってことが重要。
試合の中身は誉められたものでもないし、失点シーンでも明らかにDF陣の気の緩み。
最後のFKのシーンでもオフサイドトラップは失敗だったわけで、反省する材料はかなりたくさんある。
ここをうまく改善できれば、それは次に繋がること。
それと、やっぱり気になるのはピアッティ。
この試合でも途中出場だったが、あれだけラージョが前がかりで来て、スペースがある中でボールを受けるシーンがいくつかあったが、これを活かすことができず。
自信を失ってる感じもするし、一発決めることができれば、もっともっと使える選手になるんだが・・・。
ピアッティが戦力になれば、まだまだ2強に追いつくことができるはず。

スコア
1-2
<得点者> 
R・バジェカーノ  R・タムード
バレンシア     ジョナス、ティノ・コスタ                

~愛丸's MVP~
アルベルダ(早い時間にタルヘタ・アマリージャを頂戴したが、それでも、気の効いた守備で流れの中では最高の働き。最後までやりきることができたし、まだまだフルでやれることを証明してみせた)