愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バレンシア-R・マドリー

2011-11-20 17:05:30 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/20(日)       

愛丸’s チェック
バレンシアにとっては、年内最後のビッグマッチか。
CLを残してるとは言え、リーガではバルサ、セビージャとの対戦は、すでに消化してる。
このメスタージャでのマドリー戦でいい結果を残すことができれば、3位は確保できそう。
そのためにも、ここはどうしてもエンパテ以上の結果が必要。
ここでのいい試合が、CLに繋がるはず。
マドリーは、11連勝を賭けての戦い。
ペップをモウが越えることができるかどうか。
かなり厳しい相手とは思うが、今のマドリーならそれも可能かも。
バレンシアが前がかりで来てくれれば、マドリーの思うつぼだし、一撃必殺のカウンターで勝ち点3も。

バレンシアは、集中さえ途切れさせなかったら、この試合勝つことができたかも。
最初の失点では、X・アロンソの素早いリスタートに反応したベンゼマを捕まえきれずに失点。
もっと周りを見れてる選手がいてくれたら、この失点は防げた。
これで先に点を奪われてしまい、ちょっとプランが狂ったかも。
ここまで、中盤でマドリーよりも優位に立ててたし、いい流れで試合を運ぶことができてた。
それだけに、この失点は残念。
2点目をS・ラモスに叩き込まれ、これで、マドリーの気が緩んで、しっかり得点できたから、試合がおもしろくなった。
ソルダードがシュートのこぼれを豪快に叩き込んで、一気にチームのムードは上昇。
直後にもソルダードに決定機が訪れるも、これはマルセロのブロックに阻まれてしまった。
このゴールが決まってたら、逆転まで見えてきたんだが、そう簡単にはいかない。
ここで、バレンシアは、一気に追いつこうと、前がかりになり、自分たちのCKからの守備が手薄に。
マドリーはCKの守備からのカウンターで多く得点を奪ってることは、バレンシアも重々承知してたんだろうが、この場面では、それがないがしろに。
ロングボールにC・ロナウドが反応し、これにヂエゴ・アウベスも果敢に飛び出したが、うまくクリアできず、C・ロナウドに拾われて3点目を奪われてしまった。
この失点も防げたはずで、2点、自分たちのミスから奪われたようなもの。
マドリーを相手にするときは、自分たちのCKであっても、その後のケアをしてないと、こういう状況に陥ってしまう。
ここで、いつものバレンシアならそのまま終わってしまうような展開ではなったが、攻撃陣は諦めてなかった。
途中出場のP・エルナンデスが、粘ってクロスを挙げ、これをソルダードがS・ラモスの前にうまく入ってヒールで合わせてゴール。
試合終了まで勢いはバレンシアだったが、セットプレーからのチャンスもマドリーの壁を打ち破れず、試合終了。
試合には負けてしまったが、マドリー相手に戦えることができるのを証明してみせた。
リーガが2強だけのリーグだと言われてはいるが、まだ戦う意識を持ったチームは存在する。
流れは悪くなかったし、このままCLでもいい結果を残してもらいたい。
この熱い気持ちを今後忘れないでもらいたいものだ。
マドリーは、ラス、ケディラ、X・アロンソのトリボーテでこの試合に挑んできた。
ケディラがかなり高いポジションを取り、フィニッシュも多く絡んだ。
いつもの違ったシステムで、ここまでの強いマドリーの戦いっぷりではなかったが、それでも3点が奪えるチーム。
相手がバレンシアだったら、この布陣を引いたんだろうが、これでどこまで守備ができるかを試したのかも。
モウが思ってる相手はただひとつしかないし、クロシコが近づいてきたこの時期、いいテストができたはず。
ディ・マリア、カカをケガで欠いてることも、この布陣を試すことになったのかも。
マドリーは、どんなにシステムをいじっても、C・ロナウドの個人能力に、X・アロンソの展開力に頼るサッカーに代わりはないし、それでいて、このふたりはしっかり仕事をする。
2失点を喫してしまったDF陣も、最後の最後ではからだを張って粘った守備ができてるし、この状態ならバルサの後塵を排することはないだろう。
マドリーにとって、メスタージャでのこの勝利は大きなものだろうし、さらに自信を深める結果になったはず。
ある程度守備で立ち回れたし、新しい課題もここでわかった。
これをあと1ヶ月でしっかり修正し、いいクリスマスを迎えるためにも、クラシコはどうしても勝利を手にしたいところ。

スコア
2-3
<得点者> 
バレンシア   ソルダード×2
R・マドリー  ベンゼマ、S・ラモス、C・ロナウド                

~愛丸's MVP~
X・アロンソ(C・ロナウドの活躍も計り知れないが、やっぱり、今のマドリーの好調を支えてるのは、この男。一瞬の隙を見逃さない素早いリスタートに、正確なロングフィード。守備でも貢献してるし、このままの状態をキープしてもらいたい)

バルセロナ-サラゴサ

2011-11-20 15:49:59 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/20(日)       

愛丸’s チェック
カンプノウでは無類の強さを発揮するバルサ。
大量得点に加え、未だリーガで失点を喫していない。
この状態はキープできてるだろうし、ここでも勝ち点3は間違いない。
どんな勝ち方をして、どれだけCLに余力を残せるか。
代表戦明けの選手も多いし、うまく選手を休ませながらの試合になるはず。
サラゴサは、現在2勝で16位。
降格圏にはいないまでも、だいぶ下の足音が聞こえてきてるはず。
ここで勝ち点1が大目標だろうが、それも難しいだろう。
バルサをセロに抑えることは無理だろうし、なら1点でもってことも難しい。
バルサに何か起こらない限り、ここでの勝ち点獲得は無理。

この試合、やる前から結果は見えていた。
代表戦明けでも、それなりの選手を起用してきた段階で、バルサの勝利は決まってた。
メッシなんか、状態はよくなかったが、それでも、得点を上げれるし、こうなったら、どこが相手でもどうすることもできない。
いつものキレからはほど遠い状態だったが、それでも、ここってシーンでは仕事をしてくれる。
これがエースってもん。
セスクとの関係もよかったし、集中さえしてれば、もっと点を奪うことができた。
CLを踏まえての試合になったのは確かで、いいウォーミングアップになったはず。
この試合、よかったのが、右の前で使われたクエンカ。
前半は、どこか遠慮がちなプレーが目立ったが、後半からは、自分の力を存分にアピールできただろう。
中へ切れ込んでのフィニッシュってシーンは少なかったが、縦へ抜けてからのクロスってのがよかった。
テクニックはさすがバルサの選手って思わせるものだったし、ペドロとまた違った攻撃パターンを持ってる。
D・アウベスのオーバーラップが少なく感じたのは、この男が、このサイドでしっかりやれてたからで、またひとつバルサは武器を手に入れたか。
もっともっと見てみたい選手だし、後半に披露したルーレットもクレのハートをがっちり掴んだことだろう。
A・サンチェスも前半はもたつくシーンが多かったが、ここでボールが収まるようになってから、バルサ自体の状態も上向きに。
チーム全体で、この試合は、ここをうまく使うみたいな決め事があるのかも。
それが、この試合ではA・サンチェスだったような・・・。
キープができて、突破までできると、中盤の選手の攻め上がりも効果的だったし、サイドを中心に攻めることを試したのかも。
うまくいったバルサだったが、サラゴサの守備のレベルがあまりにも低かったから、ペップはこれをどう見るか。
攻撃で目立ったのは、いつもの攻撃陣だけでなく、CBふたりがいい働きを。
ピケ、プジョルと、今シーズン初ゴールをゲット。
ピケはチャビからのFKにうまくマークを外してフリーで入ってきてのカベッサ。
ピケらしいゴールだった。
プジョルはプジョルでこの男らしい泥臭いゴール。
体勢を崩しながらも粘ってなんとか押し込んだ。
これでCBふたりは気持ちも楽になっただろうし、あとはシーズン最後までケガに注意しながらプレーするだけ。
日本にも来る時期だし、ここでコンディションを上げていかないと、今後が苦しくなる。
ケガ人が戻ってきたことは朗報だし、代表戦も今年は終わったことで、全てがバルサのために戦うことができる。
サラゴサは、なんとかバルサが調子の上がらない時間は耐えることができてたが、エンジンが掛かってきたら、好き放題やられただけ。
何度かポスチガの突破からこれはってシーンも作り出したが、決定機は数えるほど。
点の匂いもしなかったし、これでは、バルサの練習台になるだけ。
リーガの現状が浮き彫りになった試合。
ここまで力の差が出てしまったら、バルサ戦に賭ける意気込みってのも薄れるだろう。
そうなると、ここを捨てて、近い順位のチームとの試合を最優先し、降格しないような戦いが多くなってくる。
強敵相手に何かやってやろうって熱いものは伝わってこなかったし、なんとかしてやろうとがんばってたのは、GKのヒメネスぐらい。
これからカンプノウでのバルサ戦で、気持ちを込めて戦うチームはしれたものだし、リーガ自体の興味が薄れてしってしまう。
イタリア、イングランドでは、ジャイアント・キリングを狙う力が下のチームの奮闘で、リーグもおもしろくなるんだが、今のリーガにはそれが期待できない・・・。

スコア
4-0
<得点者> 
バルセロナ   ピケ、メッシ、プジョル、ビジャ                

~愛丸's MVP~
クエンカ(このメンバーの中、前半は遠慮してるプレーが目立ったが、点が入ってからは動きが積極的に。縦ね抜けてのクロスは魅力的だったし、ルーレットを決めるぐありのテクニックもある。新しいバルサの武器になるか)

R・マドリー-オサスナ

2011-11-09 10:14:21 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/9(水)       

愛丸’s チェック
リーガ6連勝で首位に立つマドリー。
この強さは本物か。
モウは就任2年目に結果を出すと公言しており、まさにその通りに。
点が取れてるのが強みだし、これまでのモウのサッカーとはだいぶ変わってきた。
このメンバーだし、これだけのサッカーができるのは当たり前か。
オサスナはフエラでは結果を残せてないが、14Pを奪っているのはまずまずだろう。
前節は、無敗のレバンテに土をつけてるし、状態は悪くない。
ただ、今のマドリー相手にサンチャゴ・ベルナベウで勝ち点を奪うことはかなり難しいミッション。
恥ずかしくない試合ができれば、それで御の字か。

マドリーの強さだけを目立った試合になった。
素早いリスタートから失点をしてしまったことはいただけないが、あれは事故のようなもの。
90分、終始押しっぱなしの展開だった。
攻撃の練習になっただろう。
ここまで簡単に点を取れる試合ないてそうはない。
C・ロナウドはまたしてもトリプレテを達成し、メッシを猛追。
今シーズンもこのふたりのピチッチ争いになるはず。
この試合、ディ・マリアからのインスイングのクロスからC・ロナウドが中へ入ってきてのカベッサってパターンで得点。
今、この形での得点が多い気がする。
ふたりとも好調だし、わかっていても、個人能力の高いふたりだから、そうそう抑えることはできないだろう。
それが、オサスナレベルの守備陣だったら、なおさらのこと。
これからバレンシア戦があって、クラシコも控えてるし、ふたりのコンビがもっと高まればって思ってたが・・・。
あれだけ点を奪って、申し分ない試合展開ではあったが、ディ・マリアの負傷退場は、モウにとっても、チームにとってもかなりの痛手。
コパ・アメリカの疲れから、シーズンの開幕当初は、キレが全くなかったが、この連勝街道に乗れたのは、この男の状態が上がってきたから。
ひとり欠けただけで、チームが下降線をたどることはないだろうが、チームナンバー1のアシストを記録してる男の離脱は多少なりとも影響は出そう。
ここをどうカバーしていくか。
カカ、マルセロもケガってことになってるが、そう長引くものではないだろうし、カカがいれば、エジルを右に回すことができる。
でも、この確立されてきた得点パターンってのが、なくなってしまうのは、強豪相手との戦いでは響いてきそう。
それにしても、ディ・マリアがいなくなっても、得点を重ね、目立ったのが、アルベロア。
地味なSBだったが、この試合もそんなに派手なプレーがあったわけではない。
ディ・マリアが前からいなくなり、右のサイドの攻撃を担ったのは、この男。
いつもよりは積極的に攻撃参加してたし、アシストも記録。
うまく突破もできてたし、高い位置のプレスも効果的だった。
中へ絞って守備をするってシーンはこれまであまり見られなかった光景で、モウは、何か新しい守備体系を目論んでるのかも。
あれだけ点を奪え、数的優位に試合を運べたからか、この試合、シャヒンを試すことができた。
まだ遠慮がちなプレーが目立ったが、こうやって試合に使われていけば、自分のやるべきプレーをしっかりこなしてくれるだろう。
X・アロンソの負担を軽減しないといけないし、ここでシャヒンが復帰したことは大きい。
オサスナは、してやったりのゴールでエンパテに追いついたまではよかったが、これ以外は、ただただマドリーにやられっぱなしなだけ。
見せ場はセロで、ここに恥をさらしに来ただけだった。
リーガ初スタメンのサトルステギがドブレで退場になり、この段階でもう試合をやめてもたいたかっただろう。
7失点、どれも完璧にやられたものだし、完全に力負け。
リーガでひと桁順位にいるチームが、ここまでやられてしまったら、ちょっと、このリーグ全体が心配になってくる。
数的不利だったというエクスキューズはあるが、それにしてもやられすぎ。
対抗する気持ちでも見せてくれれば、また違ってきたが、完全にハーフコートマッチになり、マドリーの公開練習の相手になっただけ。
優勝を狙うチームでもないし、EL圏を狙えるだけの力もない。
残留が第一の目標になるチームだから、ここまで力の差があっても仕方ないとは思うが、もっと戦う姿勢を見せてもらいたかった。
ここまで結果が出せてるし、もうちょっとカシージャスに仕事をさせるような攻撃があってもよかったが・・・。

スコア
7-1
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド×3、ペペ、イグアイン、ベンゼマ×2
オサスナ     イブライマ                

~愛丸's MVP~
C・ロナウド(ここにきてカベッサでの得点が増えてきた。PK以外の2ゴールはどちらもカベッサ。ディ・マリアとのコンビが抜群だし、このパートナーがいなくなって果たしてどうなるか。この男だったら、なんとかしてくれるだろう)

A・ビルバオ-バルセロナ

2011-11-08 11:20:47 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/8(火)       

愛丸’s チェック
開幕から5試合勝ちがなかったビエルサ・ビルバオ。
それが、ここ7試合公式戦負けなし、順位も9位まで上げてきた。
ELではグループ首位だし、ようやくビエルサのサッカーがチームに浸透してきたか。
これが形になったら、もっと上を狙えるチームになるし、この試合でもかなり期待ができそう。
バルサは、ケガ人も戻ってきて、これからの過密日程に備えて、いいターンオーバーができそう。
質を落とさず、戦うことができるし、バルサがそう簡単に崩れることは想像できない。
サン・マメスでの試合は難しいものになりそうだが、バルサの力を持ってしたら、好調ビルバオでも相手にならないかも。

ビルバオは痛いエンパテになった。
試合終了時には、選手たちには笑顔があったが、勝てる試合だっただけに悔やまれる。
イライソスとDF陣の連携が取れてれば、あのATの失点はなかった。
それまでしっかりバルサの攻撃に耐えれてたし、バルサ相手に2点を奪うことができた。
雨が降り続き、ピッチがかなりの水分を含んでたのも、ビルバオの力になったか。
バルサの流れるようなパスサッカーを自然が封じ込めてくれたし、ここまで幸運が重なったから、より、勝ち点3を取り逃がしたことが悔やまれる。
それにしても、開幕から勝てない試合が続いたビルバオとはとても思えない出来だった。
攻撃でも、バルサに負けないサッカーができてたし、先に述べたように守備もよかった。
やっぱりビエルサを招集したことが大きい。
これまでのビルバオはどこかバスクの魂に頼ったイングランド的なサッカーだったが、今は、チーム全体が連動したモダンなサッカー。
F・ジョレンテをトップに置くスタンスは変わらないが、その下の選手たちが、ポジションチェンジを繰り返し、ダイレクトプレーでバルサを追い詰めた。
今までのいい部分も取り入れ、それでいて、進化もしてる。
勝利を重ねることで、チームとしての自信もついてきてるし、選手たちが、ビエルサのことを信頼してプレーしてる。
若手も力を発揮できてるし、かなり魅力的なチームに。
ムニアインは一皮向けた感じだし、A・エレーラのファンタジーアもこのチームのアクセントに。
このふたりが織り成すプレーは見てて楽しいし、これにスサエタが絡むと、さらに迫力が増す。
バルサのようなサッカーとはまではいかないまでも、リーガでこれだけ流れるような攻撃を展開できるチームはそういない。
ビエルサのやりたいことがここまで浸透したビルバオは、これからリーガをおもしろくしてくれるチームになる。
守備では、バルサの超攻撃的な選手交代にも、なんとか耐えることができてたが、やっぱり、あのATの失点が・・・。
アモレビエタがドブレで退場になり、サン・ホセを投入した直後の失点。
リードしてATに突入し、気持ち的にもあとちょっとで勝てると浮き足だったこともなかったが、あのイニエスタのヒールパスをイライソスが処理してれば、なんてことなかった。
連携が取れてなかったのか、それとも、歓声で声が聞こえなかったのか、防げた失点だった。
それでも、バルサ相手に勝ち点1を得たことは大きいし、これからさらに自信を深めそう。
バルサは、最悪のピッチコンディションでなかなか自分たちのサッカーをやりきれなかった。
メッシも足下を気にするシーンが多く、パスもグラウンダーだと、いつものスピードが出せない。
それでも、バルサの選手たちはサッカーIQが高く、下がダメなら上と、DFラインの裏をつく浮き球のパスを多用。
これいうことを簡単にやってしまうのが、今のバルサ。
マスケラーノのミスから生まれたCKで、ピケがOGを献上し、2-1とリードを許した後のバルサが圧巻。
3バックにし、前にはメッシ、A・サンチェス、ビジャ。
その下にセスク、イニエスタ、T・アルカンタラ、チャビと、世界がうらやむような攻撃陣。
これに、D・アウベスも攻撃に参加してるわけで、ビルバオもたまったもんじゃなかっただろう。
普通、闇雲に攻撃の枚数を増やしても、うまくいかないのが常だが、バルサはそうじゃない。
これでしっかりエンパテに追いついたわけで、ここに負けない強さがある。
全体的にいいサッカーをやったわけではないが、ボールが走らないピッチ状況でも、これだけのサッカーがやれるってのがすごいこと。
バルサは、まだまだ強くなりそうな気がする・・・。

スコア
2-2
<得点者> 
A・ビルバオ   A・エレーラ、OG
バルセロナ    セスク、メッシ                

~愛丸's MVP~
A・エレーラ(F・ジョレンテ、ムニアインに目がいきがちなビルバオの攻撃陣だが、この男が、トップ下でいい役割を果たしてる。パス能力も高いし、シュートも正確。両足を起用に使いこなすし、これから、この男の注目)

レバンテ-バレンシア

2011-11-06 11:12:29 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/6(日)       

愛丸’s チェック
レバンテが3位、バレンシアが4位で迎えたデルビー・バレンシア。
この2チームのデルビーが、ここまでの上位対決になろうとは、誰が予想しただろうか。
バレンシアとビジャレアルのデルビーってことならわかるんだが・・・。
レバンテは、前節、オサスナは初黒星を喫し、ここまで勝ち点23P。
もう目標となる残留ってのは手中に収めたはず。
あとは、どこまで、こん順位で粘れるかどうか。
バレンシアは、CLで初勝利を挙げ、上昇ムードに乗りつつあるんだが、攻撃の中心選手にケガ人が。
カナーレス、バネガと離脱中で、4-2-3-1を解体することになりそう。
エメリは、これからのバレンシアをどう組み立ていくか。
手腕が問われるところ。

レバンテは、この試合でも堅い守備は展開できたが、ちょっとの隙をつかれて失点してしまった。
これまでは、それでも、追いついたりと、負けない戦いができてたんだが、この試合ではバレンシアの方が上だった。
この試合の前、バルドが、バレンシアにはもうひとつのチームがあることを証明してみせると言ってたみたいだが、その言葉通り、熱い気持ちは伝わってきた。
全員がこの試合に賭ける意気込みが大きかったが、激しいプレーでバレンシアを苦しめたのは事実。
ただ、アルビトロとの相性がよくなかったのか、かなり早い段階でタルヘタ・アマリージャを頂戴する選手が多く、この魂の徐々にトーンダウン。
あのまま、激しいプレーでプレスをかけ続けることができれば、失点をしなくても済んだかも。
エリア付近でのプレーに関しては、これまでの好成績を伺わせる、いいディフェンスが展開できてたが、中盤でのプレスがいまいち。
それと、サイドの突破の対応もうまくいかない場面があった。
このふたつが合わさったところでの失点。
ティノ・コスタをフリーにしてしまい、ここからのロングのスルーパスに左からJ・アルバが抜け出した。
ここでのマークも甘く、抜け出されてから慌てて守備に戻ったJ・ペンタだったが、シュートが足に当たってしまい痛恨のプロピア・プエルタ。
この失点でかなりチームはがっくりきたはず。
それまではいい守備ができて、ここでのリズムから攻撃に展開できてたし、失点のもたらす意味は大きかった。
この1点だけだったら、まだよかったんだろうが、後半、ティノ・コスタに見事なFKを決められ、2点のビハインド。
このFK、たしかに、いい変化を見せて難しいシュートだったんだろうが、ムヌアの対応もあれでよかったんだろうか。
ボールの前には入れてたし、ちょっとした油断もあったかも。
熱い気持ちも出せない状況になり、2点を追う展開で、2トップに変更してなんとか追いつこうと必至だったが、これでも、最後までバレンシアのゴールを割ることができなかった。
このデルビーの敗戦で、レバンテの快進撃もストップした感じ。
バレンシアは、攻撃の核になる選手をケガで欠く状況で、エメリはアドゥリスと入れた4-4-2にシフトチェンジ。
ソルダード、アドゥリスの2トップが機能したとは言い難いが、今のバレンシアには、優秀なサイドのプレーヤーがいる。
右にフェグリ、左にはJ・アルバ。
P・エルナンデス、ピアッティも控えてるし、ここを使わない手はないと、4-4-2にしたんだろう。
このサイドのふたりは期待以上の活躍を披露。
J・アルバはより攻撃性が活かせる中盤でのプレーの方がいきいきとプレーできてるし、フェグリは、昨シーズンの怯えたプレーは完全に払拭された。
今は自信に溢れるプレーが目立つ。
しっかりボールをキープできるし、カウンターからも独力で突破できる。
パレホではなく、この男を中心に据えてるのは正解だろう。
それと、ドブレ・ピボーテ。
左足の魔術師ティノ・コスタが、ようやくその輝きを取り戻し、アルベルダの献身的な守備はチームを助けることに。
このコンビ、バネガが復帰してきるまでは、不動でやってもらいたい。
互換性も高いし、バランスもいい。
ティノ・コスタには飛び道具もあるし、ここを活かさない手はない。
3位の好調のレバンテとの難しいフエラでのデルビーで、ここまでの結果が出せたんだから、チームとしても自信がつくだろうし、ケガ人の穴を埋めるには十分のシステムが出来上がった。
あとは、2トップのコンビが高まれば、もっと強力な攻撃が展開できる。
バレンシアにとって悔やまれるのは、ここでまだリーガが中断してしまうこと。
レバークーゼン戦からの流れがすこぶるいいし、このまま試合を続けたいだろう。
インターナショナルマッチウイーク中に、もっとチーム力を高めて、さらにいいチームに仕上げてもらいたい。

スコア
0-2
<得点者> 
バレンシア   OG、ティノ・コスタ                

~愛丸's MVP~
ティノ・コスタ(やっぱりこの男の左足は最高の武器になる。1点目のロングのスルーパスも見事だったし、2点目のFKもさすが。バネガが離脱し、違った攻撃の軸になるが、この試合できっちり結果を出してみせた)

ベティス-マラガ

2011-11-06 09:53:31 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/6(日)       

愛丸’s チェック
デルビー・アンダルース。
セビージャとベティスのデルビーがかなり有名だが、マラガが大型補強を慣行し、このデルビーも注目を集めることに。
ベティスは開幕当初の勢いは完全に止まり、ここ1ヶ月勝利から遠ざかってる。
エンパテもなく、負け続けており、このデルビーで上昇のきっかけを掴みたいところ。
マラガは、現在6位とまずまずの位置に。
ただ、あれだけの選手がいるチームだし、もっと上で2強を脅かす存在になってもおかしくない。
まだ、チームになりきれてないし、ここが解消されれば、もっと上に行けるチーム。
フエラでのデルビーをどんな形で戦うか楽しみ。

ベティスは、連敗続きだったが、この試合、そう悪い内容ではなかった。
アタッキングサードに入るまでのボールの繋ぎでは、マラガよりも上を行ってたし、最後の局面をどうするか。
点が取れてないから勝てないわけで、その大事な部分の形ができれば、開幕当初のチームに戻ることができそう。
個人での仕掛けに対しての守備に問題があるのも事実だが、これはチームとしてうまく守ればいいだけ。
それはしっかりできてたような・・・。
ホアキンの突破に苦労する場面も見られたが、突破は許しても、そこから先の対応がよかったから、決定機に繋げさせず。
これだけいい守備ができてれば、ほんとに、最後の局面での仕事を誰がやるかってこと。
R・カストロの機動力、モリーナのプリマプンタとしての力、ここがもっと活かせれれば、点は取れそうな感じだが・・・。
この2トップのコンビってのが、なかなか見られず、この手前でどうしても攻撃が手詰まりに。
ワンタッチ、ツータッチのパス交換からの崩しってのは、しっかりやれてるから、あとは、相手の穴をつけるかどうか。
この試合でも、デミチェリスを引き出すことに成功しながら、その穴をFW陣がつけず、決定機が生まれなかったし、ほんとにあと一歩。
R・サンタクルスという世界的なFWも要してるし、この男がチームにフィットしてくれれば、得点力不足から解消されるかも。
ベティスは若い選手が多く、その勢いで開幕当初は、結果を出せたんだが、ここが読まれて、うまく仕掛けられないと、ここまでの貧打に。
あの勢いを取り戻せばなんとかなりそうだし、この試合ではその光は見えてきた。
点は取れなかったが、取られてもないし、このシーズン、初のエンパテ。
久しぶりの勝ち点だし、これで多少は状況も変わるだろう。
この試合、ピボーテのふたりの奮闘が目立った。
イリネイは経験があるし、パートナーのカニャスには将来性を感じる。
ボール奪取能力も高いし、展開力もまずまず。
もっともっと経験を積めば、いいピボーテに成長しそうな感じ。
マラガは、前半は、ベティスの出方を伺い、守備に重点を置く作戦に。
始めから飛ばしすぎて最後にばてるって傾向にあったマラガだが、この試合は、これまでの経験を活かして、こういう作戦に。
ピンチは少なかったが、それに伴ってチャンスも少なかった。
攻撃陣、守備陣と、あれだけのメンバーを揃えながら、これがまだチームになってない。
守備ではデミチェリスの不安定さが目立ってしまうし、これがベティスクラスの攻撃陣だったからまだよかったが、もっと強いチームになると、ここが穴で失点してしまいそう。
攻撃を意識するのも悪くないんだが、ルッシオにはなれないし、もっと自分のやるべきことをしっかりやらないと。
攻撃は、ニステル、バチスタがいない状況では、形がまだ出来上がってない。
ロンドンとニステルではタイプが全く違ってくるし、トップ下にイスコが入っても、バチスタの動きはできない。
この核になるべき選手が違ってくると、それに対応して攻め方を変えればいんだが、それができてない。
ホアキンは個人技に頼ってしまうし、S・カソルラは、相手に押さえ込まれてしまう。
この試合の布陣だったら、縦の2トップのスピードを活かすべきだし、ピボーテからの展開をもっと増やさないと。
そういうタイプのピボーテがいないし、これならいっそのことS・カソルラのポジションを下げてみるとか。
まだまだマラガは試運転の状況だし、いち早くチームとして確立させないと、このままEL圏をさ迷うか、それより下で降格もヨーロッパ圏も関係ない中途半端なシーズンを送ることに。
2強時代のリーガに風穴を開けるであろうと目されてたチームだし、マラガの奮闘が待たれる。

スコア
0-0
<得点者> 
 なし                

~愛丸's MVP~
カニャス(将来に期待が持てるピボーテ。相手の攻撃の芽を摘む仕事も高いレベルでこなすことができてたし、パスでも攻撃の起点に。もっともっと経験を積めば、上のレベルでプレーすることができる)

サラゴサ-バレンシア

2011-10-28 22:19:22 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/28(金)       

愛丸’s チェック
昨シーズン、この地でバレンシアに大勝したサラゴサ。
あのときをチームは一変したが、それでも、チームとしてはいい印象が残ってるだろう。
ここまで勝ち点9Pでまだ調子に乗れてない感じだが、このチームのことを考えたら、これが精一杯。
残留が第一の目標だし、とにかく、降格圏に足を踏み入れずに戦うことが一番。
バレンシアは、負けてはないが、勝てない試合が続いてる。
終了間際に追いつかれたり、追いついたり、どうも波に乗れてない。
ただ、前節は、負けてもおかしくない試合でなんとかエンパテに追いついたし、このいいイメージで戦ってもらいたい。
この辺で、なんとかして勝ち点3が欲しいところ。

サラゴサは、なかなか攻めきれなかった。
バレンシアの攻撃がそこまで迫力のあるものじゃなかったから、エンパテに持ち込めてもおかしくない試合だったのは確か。
それが、気の緩みからか、J・アルバに決められ、この1点が大きくのしかかった。
残り10分ぐらいでの失点だったし、悔やまれる。
今のサラゴサは、ゲームを組み立てる選手がいない。
L・ガルシアにそれを託してる感はあるが、この男は、そういったタイプではない。
セカンドトップが適正だし、この男を活かせるような選手が欲しい。
ポンシオがピボーテでその役割を担うべきなんだろうが、やっぱり目立つのは守備での局面。
サラゴサよりもチーム力が落ちるチームが相手だったら、もっと積極的に攻撃に参加できるんだろうが、なかなかそういった試合展開にはならない。
いち早くこの問題を解決しないと、点を取ることが困難になってしまう。
ラフィタもいるし、サイドを重点に攻める形を確立したい。
守備でも不安はある。
バレンシアに何度か決定機を作られたが、フィニッシュの精度の低さに助けられた感は強いし、これがもっと強いチームが相手だったら、何点取られたことか。
実際、ソルダードがいい形になったシーンでは、シュートがGKの正面だったし、カウンターからもシュートミスがあったから失点しなかったりと、他力で失点しなかったシーンが多い。
アギーレは難しいチームを任されたおのだが、オサスナをあそこまで戦えるチームに作り上げた監督だし、それに期待したい。
まだシーズンは始まったばかりだし、新加入も多いチームだから、チームが完成するのはまだ先だろう。
これを早くチームにしないと、またしても苦しいシーズンを送ることになるし、それはどうしても避けたいはず。
ただ、この試合もそうだったが、ラ・ロマレダがあまりにも寂しすぎ。
もっとサポーターがチームを盛り上げるような環境にならないと、チーム状況も上がってこないだろう。
ミッドウイークの試合ってこともあるんだろうが、リーガの試合にしては、空席が目立ちすぎた・・・。
バレンシアは、ようやく勝ち点3を奪うことができた。
CLも含め、ここ数試合、パっとしない試合が続いたが、ようやくそのトンネルから抜け出したか。
といっても、手放しで喜べる勝利ではない。
あれだけサラゴサ相手に主導権を握れたんだから、もっと点を取って楽に勝たないといけない試合だった。
先にも述べたが、バレンシアはフィニッシュの精度が低すぎる。
開幕当初は、ソルダードが何点取れるか楽しみだったが、その期待のエースも今は泣かず飛ばず。
あれだけ好調だったのが嘘のように点を決めることができない。
この試合、右からのクロスに見事なジャンピングボレーを放ったが、不運にもGKの正面。
しっかり当たってたし、あれは決まったもらいたかった。
この男が決めてくれないと、チームも勢いに乗れない。
カナーレスが前節のケガがかなり重症みたいで、全治6ヶ月ほどかかるみたいで、トップ下ではパレホの踏ん張りに期待されるんだが、この試合では、そこまで決定的な仕事をすることができず。
ボールに絡むシーンは多かったが、もっとやってもらわないと困る。
CLもあと3節残ってるし、グループを突破するにはもう負けられない状況。
この試合のようなパフォーマンスだったら、違う形を模索した方がいいし、これから状態を上げていってくれることに期待。
J・アルバが値千金のゴールを奪って勝ち点3を手にい入れたんだが、これはエメリの采配を褒めたい。
J・アルバは左のラテラルでの先発だったが、マテューを投入し、J・アルバをひとつポジションを上げた。
いつもだったら、逆のケースが多いんだが、この試合に限り、J・アルバを前に。
何かヒラメキがあったのかもしれんが、見事に的中。
エメリもこの勝利で勢いに乗れるかも。

スコア
0-1
<得点者> 
バレンシア   J・アルバ                

~愛丸's MVP~
J・アルバ(久しぶりのひとつ前のポジションで攻撃的に振舞うことができた途端、今シーズン発ゴール。守備面でも成長してるし、代表に呼ばれたことが大きな力になってそう。相手関係で、マテューとのポジションチェンジが増えそうな予感)

バレンシア-A・ビルバオ

2011-10-25 21:17:09 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/25(火)       

愛丸’s チェック
前節、マジョルカにATで追いつかれ痛恨のエンパテ劇を演じたバレンシア。
CLでのレバークーゼン戦も先制しながら逆転され、未だ勝ち星なしの状況。
最近は得点も1点しか奪えてない状況で、どうにも負のスパイラルにはまりこんだ形。
バレンシアは、こうなると、ここから脱するのに時間が掛かる。
このビルバオ戦で、スカっと勝ってもらいたいものだが・・・。
ビルバオはビエルサのチーム改革がようやく形になってきた感が。
大きく軌道修正をした今シーズン、このビエルサのサッカーが馴染んできたら上位を狙えるチームになれる。
シーズン開幕当初は、出遅れた感が否めなかったが、ここにきて状態も上がってきて、結果も残せるように。
この順位に甘んじるチームではない。

バレンシアは、この試合もエンパテだったが、前節のような悲観的になるエナパテではなかった。
先制され、それを終了間際に追いついたものだから、気持ち的には、悪いものではない。
ただ、メスタージャでの試合ってことを考えたら、ここは勝ち点3を奪うべきだった。
ビルバオが、いいサッカーを展開してたこともあるが、それでも、バレンシアの力を持ってしたら、先に点を奪って、いい流れで試合を運ぶべきだった。
とにかく、CLとリーガで選手を代えすぎ。
GKは完全に使い分けてるし、攻撃のユニットも日替わり。
しっかり練習できて、エメリはこれでいけると踏んで戦ってるんだろうが、ある程度の継続ってものも必要。
核になる選手は代えてないんだが、それをサポートするべき選手が違ったメンバーになると、なかなか機能しないだろう。
この試合もソルダードをトップに、その下にカナーレス、サイドにジョナスとフェグリを置く布陣。
ここで、ジョナスの使い方が問題。
カンピオナット・ブラジレイロで得点王になった男を、このポジションで起用して、一体何を期待してるんだろう。
得点力があるし、これまではソルダードとの縦関係で起用してた。
カナーレスも使いたいってことで、守備での組織を崩したくないから、4-2-3-1を崩さずにってことで、この形になったんだろうが、これではいい攻撃を展開できてない。
4-4-2でカナーレスを中盤で自由にやらせる形もあるだろうし、攻撃での指揮官の迷いからチームの得点力の低下に繋がってそう。
バネガの状態がいいし、この位置でうまく攻撃をコントロールできてるんだから、まずは、ここを活かす形の構築をやっていかないと。
実際、追いついた場面ではバネガの仕掛けからのスルーパスにソルダードを抜け出して技ありの
ゴールを決めたもので、これが一番の得点の形に。
カナーレスがケガで途中交代し、どうにも膝をやったみたいで、復帰には時間が掛かりそうで、ここの穴埋めも必要。
活きのいいサイドアタッカーも要してるし、フェグリあたりはカナーレスの代役もこなせるはず。
パレホもいるわけだから、この選手層を活かすも殺すもエメリ次第。
リーガではこれ以上勝ち点を失いたくないし、CLでは、ここから勝ち続けるしかない状況。
ここをどうやって乗り切ってしくか。
ビルバオは、組織だった攻撃、守備が展開できてた。
決定機はバレンシアよりも多かったし、試合の主導権もビルバオが握ってた印象が。
F・ジョレンテは相変わらず前線での基準点になってたし、ムニアインも攻撃でアクセントを付けることができた。
あの先制点のシーンではさすがムニアインと思わせるプレーだったし、こういったドリブルでの仕掛けをもっと多く見せてもいい。
前半は、パスを出すことに精を出してた印象だったが、ムニアインに求められてるのは、こんなプレーではないだろう。
ビエルサもそこはわかってるだろうし、自分の武器をもっと出してもらいたい。
A・エレーラも途中出場し、もっとこのふたりのコンビってのを見てみたい。
ビルバオの今後を支えていくべき存在のふたりだし、ここがF・ジョレンテの下で輝き出すとかなり面白い攻撃を展開してくれるはず。
守備では、最後に失点してしまったが、うまくチームとして守ることができてた。
イライソスの軽率なプレーってのは気になったが、ここはDF陣がうまくカバー。
まだチームとして阻止だった守備を展開できるだろうし、ビエルサのサッカーが身につくまではまだ時間が掛かるかも。
どうしても、チリ代表のサッカーをイメージしてしまうが、あんな感じでチームでの攻撃、守備ができるようになれば、EL圏とは言わず、CLまで狙えるチームに。

スコア
1-1
<得点者> 
バレンシア   ソルダード
A・ビルバオ  ムニアイン               

~愛丸's MVP~
バネガ(チーム状態が低下する中、この男だけは試合を重ねるごとに状態を上げてきてる感じ。同点弾に繋がるあのスルーパスも見事だったし、攻撃の起点としてのパスもよかった。あとは毎度のことだが、ミドルの精度が上がってくれば・・・)

バルセロナ-セビージャ

2011-10-25 17:46:27 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/25(火)       

愛丸’s チェック
カンプノウでは、強さだけが目立つバルサ。
相手がセビージャでもそれは同じことだろう。
それに、ペップ体制になって、ここでのセビージャ戦はどれも大量得点での完封勝利。
負ける要素はどこにも見当たらない。
ここもバルサがバルサらしさをいかんなく発揮することだろう。
セビージャは、とにかく我慢の試合になるか。
ベグレド、ペロッティがケガで使えないし、自慢のサイドアタックもそうそうやれることもないはず。
気持ちを切らさず、バルサに立ち向かうことができれば、これまでみたいな結果にはならないかも。
J・バラスが、どれだけ力を発揮することができるか。

バルサはこの試合でもポセッシオンでセビージャを圧倒し、チャンスも数多く作ることができたが、得点が奪えなかった。
メッシも何ども決定機を迎えたが、ここはいつものようにはいかず。
状態が悪いって感じではなく、運がなかった。
イニエスタもいい感じでフィニッシュに絡むことができてたが、こちらもメッシ同様、運に見放されたか。
ここまでバルサが運に恵まれなかったのもJ・バラスの好守があったから。
このGK、強豪と呼ばれるチームをことごとく苦しめる。
バルサだけは、ここを打ち破るかと思われたが、それをやることはできなかった。
ATに、イニエスタがエリア内で倒されPKを獲得し、このPKをメッシが決めることができなかった。
このいわくつきのPK、普通に蹴ることができれば、メッシは決めることができたかも。
PK自体は取られて正解だったが、このPKを蹴る直前の出来事が全て。
カヌーテが置かれたボールを動かし、ここで、タルヘタ・アマリージャ。
ここで、スタートできればよかったんだが、セスクがカヌーテを挑発し、乱闘劇に。
カヌーテは一発ロハになり、かなり時間を要してしまった。
こうなると、メッシも集中を切らさないことにかなり苦労したんだろう。
J・バラスに見事にセーブされてしまった。
J・バラスもメッシ同様集中することに苦労したと思うが、この試合を通してのパフォーマンスからメッシの上をいったか。
あのクラッキですら、こういった状況に陥ってしまう。
味方が仕掛けた乱闘で、PKを失敗してるようだと、バルサも人間がやってるチームってこと。
このPKを決めることができてれば、棚ぼたの勝ち点3だったが、そのまま試合は終わってのエンパテ・ア・セロ。
まさか、バルサがカンプノウで1点も奪えないとは誰も予想できなかっただろうし、リーガをおもしろくしてれたってことではセビージャに感謝。
バルサはバルサらしい攻撃はできてたし、セスクもケガから復帰し、このエンパテがチームに与える影響はそう大きくないと思うが、この試合見たライバルは、まだまだやれると奮起するはず。
セビージャは、左にアルメンテロス、ピボーテにカンパーニャと若い二人が先発。
カンパーニャに至っては、これがリーガデビューらしい。
この若いふたりがバルサ相手に堂々と戦うことができたし、かなり自信に繋がることだろう。
なかなかバルサを相手にここまでやれる若手はいないんだが、セビージャというチームがうまく力を発揮できる環境にあるからこそ、やれたはず。
押し込まれっぱなしで、抑えるに苦労したとは思うが、それでも無失点に抑えたし、チーム内での競争もかなり激しくなるだろう。
この試合、フィールドプレーヤーの最後まで切れなかった集中力も大したものだが、やっぱりこの勝ち点1の立役者はJ・バラスだろう。
あのPKを阻止しただけでなく、どれだけバルサのシュートを弾き返したことか。
味方ディフェンスに当たってコースが変わったシュートにも見事に反応し、ブラインドから富んでくるシュートも決めさせなかった。
シュートに対する反応だけでなく、飛び出しのタイミングもいい。
かなり能力の高いGKだし、もう代表に呼ばれてもおかしくない存在に。
セビージャは、この勝ち点1獲得で、勢いがつくだろうし、このまま優勝戦線に加わることは間違いないだろう。
攻撃の軸のふたりが戻ってきたら、点を取ることにも苦しまないだろうし、攻守がかみ合えば、2強を追い詰めることのできる存在に。
これからのセビージャが楽しみ。

スコア
0-0
<得点者> 
 なし               

~愛丸's MVP~
J・バラス(若いってこともないが、GKとしてはまだ長く活躍ことができる。この状態をキープできれば、いつ代表に呼ばれてもおかしくない。メッシのPKをストップしたシーンはまさに圧巻だった)

マラガ-R・マドリー

2011-10-25 11:14:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/24(月)       

愛丸’s チェック
大型補強が成功してるマラガ。
ここまで勝ち点13Pで6位。
この試合で、マドリーに勝利するようなことになれば、そのマドリーと勝ち点で並ぶことに。
まだまだ優勝を狙える勝ち点ではあるが、この強豪相手に戦えないことには、第2グループ止まりってことに。
まだ、そこまでを狙うチームじゃないかもしれんが、夢は大きく。
マドリーはCLでも快勝を納め、状態はかなり上向き。
切れ味鋭いカウンターは世界最高レベルだし、マラガが押し込む展開なれば、マドリーの思うつぼかも。
普通にやれば、いくらマラガとは言え、そう苦しむ相手ではないし、出てきた杭は早めに打っとかないと。

マラガは試合の入り方自体は悪くなかったが、守備でリズムを作ることができなかった。
攻撃を売りにしてるチームだし、もっとポセッシオンを高め、サイドを有効活用したかったんだろうが、マドリー相手にそううまくいかなかった。
たしかに、C・ロナウド、マルセロがいる左、状態が戻ってきてキレが増してきた右のディ・マリアと、ここを制して攻撃的に振舞うってのが難しいこと。
J・ガメス、エリゼウの両ラテラルはとにかく、守備に回ることが多かった。
攻撃が売りだし、なかなか守備になったときにうまく守れず、特にエルゼウはディ・マリアにやられっぱなし。
ここは、もっとピボーテと連携して守らないといけなかった。
これができなかったから、ここからのパスで失点を重ねることに。
先制点時は、ディ・マリアの中へのドリブルを止めることができず、イグアインも捕まえきれずに、スルーパスを通されて、失点。
オフサイドを主張してたが、イグアインはうまく抜け出せてた。
この失点がマラガにとって、大きくのしかかることに。
2点目のディ・マリアのインスイングのクロスにC・ロナウドがうまく抜け出し、きっちり合わせたもの。
このクロスの対応もまずかったし、中のマークも微妙。
この2失点で、マラガは緊張の糸が切れてしまった。
C・ロナウドの中央での仕掛けも止められず、CKからも失点。
前半でC・ロナウドにトリプレテを達成され、ジ・エンド。
後半は、なんとか一矢報いようと、もう一度チームの気持ちを立て直して攻撃的に振舞うことができたが、カシージャスの壁を打ち破れず、最後まで点を取ることはできなかった。
バチスタがケガで使えないってことも影響してるとは思うが、それでも、あのメンバーだし、もうちょっとマドリーを苦しめるかと思ったが・・・。
イスコの個人技も悪くなかったし、ホアキンがトップに近い位置でプレーするってアイデアも面白かった。
S・カソルラもいい仕掛けでFKをもらえてたし、これで、1点も取れなかったってことは、守備でマドリーがその上を行ってたってことか。
フィニッシュまで持ち込んでもカシージャスが立ちはだかってたし、こういう展開になったときに、どうやって点を奪うか、マラガの課題はここ。
マドリーは、イグアインが先制点を奪った時点で勝利を確信しただろう。
マラガがこの直前に決定機を迎えてたんだが、これをカシージャスの見事な飛び出しからのスライディングタックルでそれ阻止し、流れをぐっと引き寄せた。
あとは、自慢の攻撃陣が仕事をするだけ
カカがカカらしくなってきて、出番が減った感のあったディ・マリアが、この試合では攻撃の軸に。
あのドリブルが戻ってきたし、ラストパスの精度もかなり上がってきた。
スルーパスだけなく、右からの左足でのクロスもお見事だった。
ディ・マリアがここまでコンディションを上げてきたら、果たして攻撃のシステムはどうなるのか。
この試合ではエジルがベンチだったが、かなり質の高いターンオーバーで可能に。
モウは、固定のメンバーで戦うことが多いんだが、チームの状況を考えたら、その形も崩すことになりそう。
ライバルになるかもしれなかったマラガをフエラで完膚なきまでに叩きのめし、やっぱり敵はバルサだけってことに。
前半で4点を奪い、後半に気が抜けるのはわかるんだが、それにしても、ちょっとDF陣はやられすぎだったかも。
もっと集中してれば、こうはならなかったはずだし、なんだかんだ言っても無失点だったんだから、これはこれでいいのかも。
無失点でこの試合を終わらせたのは、誰がどう見てもカシージャスのおかげ。
たまには、これぐらい仕事をする試合があってもいいだろう。

スコア
0-4
<得点者> 
R・マドリー   イグアイン、C・ロナウド×3               

~愛丸's MVP~
ディ・マリア(シーズン開幕当初は、コパ・アメリカの影響からか精彩を欠いてたが、ここにきてキレを取り戻してきた。エジル、カカの状態の良さもいい刺激になったんだろう。イグアイン、C・ロナウドとのコンビは息ぴったり)