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謎手本忠臣蔵〈上〉〈中〉〈下〉 (新潮文庫)

2011年12月19日 00時33分33秒 | 書評 小説系
謎手本忠臣蔵〈上〉 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


謎手本忠臣蔵〈中〉 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


謎手本忠臣蔵〈下〉 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社



読みなれた物語ですが、忠臣蔵は、本当におもしろい。

忠臣蔵のストーリーは、
「刃傷事件」と「討ち入り」が大きな構成となっているのですが、
刃傷事件には、いまだに解明されていない謎があります。

それは、赤穂藩主・浅野内匠頭長矩が吉良上野介に対し
江戸城内で刃傷事件をおこすほどの「何を」怒っていたのか、
刃傷事件の原因です。

もちろん、さまざまな答えは用意されています。
短慮説、精神障害説、乱心説、賄賂強要説、怨恨説、塩田説など
いろんな作家や研究者が提示していますが、決定的な決め手に欠けるのです。
そこに、作家としての創造性が発揮され、
読者の好奇心が集まるのかもしれません。

謎手本忠臣蔵では、その謎に挑戦します。

当時の時代背景と権力者たちが何を考えていたのかを基軸に
緻密な論理の積み重ねが、推理小説にリアリティをあたえ
おもしろさを倍増させていきます。

刃傷事件が起きたのは、徳川綱吉の治世で
荻原重秀の貨幣論や、渋川春海の大和暦も
物語に微妙に絡んできて、
歴史ファンの好奇心をくすぐります。

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