フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

『砂漠』 伊坂幸太郎著 新潮文庫

2010年08月09日 00時00分35秒 | 書評 小説系
フランチャイズ店舗の営業を開始してから
てんてこ舞いの忙しさと休みは疲れてぐったりしてるので(笑)
なかなか好きな本も読めていない状態でしたが、
この『砂漠』は、読んでみたかったのです。


砂漠 (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社

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伊坂幸太郎自身が東北大学法学部の出身なので、
この小説の舞台も、東北大学が舞台かなと思わせる
シチュエーションです。

大学生の日常を描く青春小説ですが、
何気ない事件を絶妙な筆致でぐいぐい読ませる
伊坂幸太郎ならではの小説でした。

『自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、
それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代』

大学時代を振り返ると、恥ずかしくて穴があったら入りたい(笑)
印象しか持っていないので、あんまり幻想も抱いていませんが、
それでも今から考えると優雅な時間を過ごせていたなぁと
思います。あの時間を与えてくれた両親に感謝。

同年代の50%が大学へ行く時代です。
このことは、若者達を大学に行かせることのできる余裕が
日本の社会にはまだあるということを意味するのだと思うのです。
そうだとするなら、やっぱり日本の国力はまだまだ凄い。


「人間にとって最大の贅沢とは、
人間関係における贅沢のことである」

大学を卒業する主人公たちに
学長が最後に贈る言葉です。

学生時代に豊かな人間関係を創ることが
最も大切な勉強なのかもしれません。

伊坂幸太郎の卒業時の東北大学の学長といえば
西澤潤一氏が気骨ある学者として有名だったから
もしかしたら本当におっしゃった言葉かもしれませんね。

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