フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

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ブルー・オーシャン戦略

2008年07月14日 01時01分10秒 | 書評  ビジネス系
勝間和代氏の著作で紹介されていた本書
遅ればせながら読んでみました。
ブルー・オーシャン戦略 W・チャン・キム レネ・モボルニュ共著
ランダムハウス講談社


ブルー・オーシャン戦略とは
血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場
(レッド・オーシャン)を抜け出し、
競争自体を無意味なものにする未開拓の市場
(ブルー・オーシャン)を生み出す戦略のことを
いいます。

任天堂のWiiがブルーオーシャン戦略の成功例として
注目を集めています。

ブルーオーシャン戦略として紹介されている原則は
6つあります。

第1原則
市場の境界を引き直して競争を迂回し
ブルーオーシャンを創造すること

新たな市場を開拓するためのヒントとして
6つのパスを挙げている。
①代替産業に学ぶ
②業界内の他の戦略グループから学ぶ
③買い手グループに目を向ける
④補完財や補完サービスを見直す
⑤機能志向と感性志向を切り替える
⑥将来を見通す

第2原則
細かい数字は忘れ、森を見る
「戦略キャンバス」が分析のフレームワークとして紹介されています。

第3原則
新たな需要を掘り起こす

第4原則
正しい順序で戦略を考える
正しい順序として挙げられているのは
1 買い手にとっての効用
2 適正な価格を設定する
3 利益を確保するためのコスト
4 実現への手立て
です。

特に注目したのは次の
第5原則です。
組織面のハードルを乗り越える

停滞した組織を活性化するのは難しく
大いに参考になりました。

著者は戦略を実行するうえで4つのハードルがあるといいます。

①大胆な変革の必要性を従業員に理解させるうえでの
 意識のハードル
②企業にはつきものの
 経営資源のハードル
③従業員がやる気を損なう
 士気のハードル
④社内外からの変革への抵抗という
 政治的なハードル

特に従業員の士気を上げるための方策が
具体的で実行しやすいように感じました。

まず、
①組織に強い影響力を誇る中心人物だけに徹底して働きかけを行う。
そして
②中心人物を金魚鉢に入れる(金魚鉢マネジメント)
すなわち、中心人物の行動がまるで金魚鉢の中の金魚のように
すべて見通せるようにすべきだといいます。
最後に
③細分化
さまざまな階層の構成員が自分の仕事と関係づけて
考えられるように目標を細分化することが必要だと
説きます。

第6の原則
実行を見すえて戦略を立てる


「新たな需要を掘り起こす」というのは
広範な分野を取り扱う行政書士にとっても
他人ごとではない命題ですよね。

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