五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

青年期の終わり

2012年11月14日 | 雑記
冬がやってきました。
若い頃はよく、写真の寒い港に行ってひとり泣いてた。

今でも紅葉を見ると、昔のことばかり思い出してしまう。。
この歳でそんなに黄昏てちゃ、やばいんじゃないかな。そう思います。
30代はじめくらいまで、私はネクラ青年でした。
病気が治らんことを悲観しているのは今現在でも同じですが(中年になっただけ)、
あの頃はまだ
「逆転できるんじゃなイカ?」
そう思っていました。

でも、主治医から「事実上、難しい」と言われて緊張の糸が切れ…。
余生いかに苦痛少なく生きるか、それが治療方針だと知ってから。

いろいろ、諦めなければならなかった時期でありました。

そんな時期に、オタクな道に入って…性格が少し明るくなったというか、
ヤケクソになったというか、人生そんなに悪くないじゃないかと、救われた気分になって。

人それぞれ生き方があるし(同級生の話で、クビになったとか離婚したとか聞いた)。
みんな、順調に生きているわけじゃないのだと、当たり前のことを再認識したり。
私も、その一人にすぎないのだと。

人は皆、等しく死ぬ。
だから、食えるうちに食って、生きられるうちに生きれば良い。
たとえ格好悪くても良いのだ。
そういう有難い言葉を知ったのが、今年でした。

高校生のとき、養護の先生に(よく具合が悪くなって保健室に行ってた)
「そういう時は、ぼろ雑巾になればいいんだよ」
と言われたのを思い出しました。
気持ちがスーッと楽になりました。
そんなにトガる必要はないのよ。


そんなこんなで、若い頃は尖っていた私も丸くなりました。年輪…かなぁ?
今は、口からネジ出す人のこととか、右手首にデジタル時計が埋め込まれてる人のこととか
足の親指がUSBメモリだったりする人のこととか、考えています。

昨夜、「揺れるブランコ 揺れて死ぬほど あなたが好きよ好きよ…」
そんな詞が口をついて出た。そんなに好きなのか~。
これだからオサーンは…
明るくなったなぁワシ。結構なことで。。。
何かを忘れているような気もしますけれど。