cuminseed

ちょっとだけスパイシー

北京の親戚(松鼠桂魚)

2006-11-11 | 中国
昨年の5月、中国に行ったときは、
4日間の北京滞在中、妻の家族や親戚・友人、
障害者団体との交流会などたくさんの人と会ったので、
どうしても、会った人すべてを詳しく覚えることが出来なかった。

ただ、招待された宴会の席で食べた料理だけは印象に残っている。
上海の義兄以外の妻の家族や親戚は、
すべて北京で会うことができた。
北京に住んでいる家族や、
遠くからは、わざわざ青海省から
妻の姉が私たちに会いに来てくれた。

北京空港に到着してすぐに、
北京市内にあるレストランに連れて行ってもらった。
妻の家族や親戚が集まり、私たちをもてなしてくれると言う。
空港から乗ったタクシーの中で、
『北京ダック』用意してくれていると聞いた。

北京に行くからには、北京ダックを食べないと、
行った意味がないので、
食べる機会を作っておいてくれと妻に頼んでおいた。
それを聞いて妻の家族達が用意をしてくれていたのだ。

妻の兄弟とその家族、私たち夫婦と私の母を入れて
総勢16人の宴会となった。
8人ずつ、二つのテーブルに分けて料理を頂いた。
日本でもおなじみの丸く2段になっていて、
中央部分が回転するようになったテーブルだ。



日本でこのようなテーブルで食事をするときは、
たいてい、お店が用意したコースで、
出てくる料理が決まっていることが多いのだが、
中国では、1品ずつ自分たちで決めていく。
この日は、小部屋と食べる料理を3日前から予約していたらしいのだが、
料理の注文方法にもルールがあったようだ。
今年の7月、雲南省に行った最終日に広州で食事をしたときに聞いたのだが、
食べる人の数にプラス一品、それにスープを注文するのが原則らしい。

一つのテーブルに8人だから、9品の料理にスープを食べたことになる。
その中に、北京ダックも入っている。
最初に運ばれてきたのは、
『松鼠桂魚』
川魚を揚げた料理で、頭と尾は付いているのだが背骨を取っていて、
肉に切れ目を入れ、松笠のように綺麗に広がりをもって揚げている。
別のお皿にエビの入ったトマト味の甘酸っぱいたれを
魚の上にかけると、小さく「チリチリチリ」
と音がし、あま~~~い香りが、ぷーんと漂ってきた。
その音をリスの鳴き声に見立て、この名前が付いたそうだ。
中国語で「松鼠」はリスのことだそうだ。



妻の長男が、
「これは家族の長が最初に頭に箸をつけ、
 それから他のものが、食べることが出来るのです。
 今日は日本から来た、末娘の夫の歓迎の宴なので、
 最初に頭にお箸をつけてください」

「今日はありがとうございます。
 覚めるといけないので、さっそくですが頂きます」
と、お箸を頭につけ、白い身を口に運んだ。
「上手い!」
身がとても柔らかく、淡水魚特有の泥臭さが全然なかった。
中華料理は脂っこいイメージが強かったが、
本物は、上品な薄味が素材本来の持ち味と鮮やかな色をかもしだし
とても満足のいく、一品だった。
コメント (2)
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一年

2006-11-11 | 日常
このブログを開設して、
今日で1年が立ちました。

飽きっぽい性格のため、
最初は3ヶ月ぐらいでやめてしまうと思っていたのですが、
皆さんの応援もあり、
続けることが出来ました。

覗いてくださった方々、
これからもヨロシクお願いします。
コメント (1)
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