cuminseed

ちょっとだけスパイシー

「月光族」

2005-11-24 | 中国
日本では、「ニート」と呼ばれる若者が話題になったことがありましたが、
お隣の中国では、貯金もせず、その月の給料を全部使い果たす若者のことを、
「月光族」と呼ばれ、問題になっているそうです。
 
「月光族」は仕事をもつ20代未婚の一人っ子が多く、
1979年に「一人っ子政策」が導入され、
中国高度成長期の80年代以降に成長した人たちで、
両親は、一人の子供のためにお金を惜しまず、費やした時代だそうです。
例え話しで、
“子ども一人が6つの財布を持っている”
と言われているくらいです。
これは両親とそのまた両親(祖父母)の合計6名が
一人の子どもを溺愛し、おカネを湯水のごとく与えると言う意味です。
何でも自分が優先された環境に慣れて育った一人っ子にとって、
親の世代まで続いた
“将来に備える”
といった中国の伝統的な生活理念がなくなり、
「月光族」が求めているのは
“今日のお金と、ワンランク上の生活”
に変わってきたようです。
 
「月光族」の出現は、「月光経済」という経済発展を促進してきて、
特徴としては昼間より夜間の消費が高いそうです。 
「月光族」のライフスタイルは、中国の若い世代に広まっていて、
昨年、北京、上海、広州で社会人経験4年以内の大学卒業生を対象に行われた調査によると、
調査対象1,000人のうち936人が「月光族」という結果だったそうです。
 
いま北京、上海など大都市では「月光族」をターゲットとしたマンション開発が進んでいて、
間取りはシングル向きで、デザインを重視し、
室内のインテリア、壁の色、フローリングの素材などを
好みに合わせて選択できることをセールスポイントにしているそうです。
マンションにはフィットネスクラブが付属し、
24時間管理体制を採っているそうな。 

しかし、貯金が殆どゼロである「月光族」にはマンションの頭金が払えないため、
親が代わりに頭金を出しているケースも多く、
金銭管理能力がない子供の代わりに、給料の一部を管理したり、
投資したりする親も最近増えてきているとか。

バブル時代の自分のことのような気がしてきました^^;  

中国は日本より家族(お年寄り・障害者)を大事にする風潮があったのですが、
すでに日本並みのレベルに変わってしまったみたいですね。

糖尿病の患者増加も問題になっているようです。
と言うことは、脳卒中も増加しているのかな?

(参照 中国のニュースを妻が翻訳したもの)
コメント (4)
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