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ちょっとだけスパイシー

ある障害者雇用の苦悩

2005-11-17 | 障害者
前に書いたことがあるのですが、
私は某会社で、障害者5名で構成されたチームのリーダーを務めています。
(リーダーとは名前だけで手当てなどまったくありません)

昨日、障害者チームの一人がミスをした。
報告書を提出すると言う大きなミスです。
リーダーは2度と同じミスをしないように対策を提出しなければいけない。
あとは、迷惑をかけた部署に詫び状を書くなど、
日常業務以外の仕事が増えてしまう。

そのミスをした人は、入社8年(私は1年半)とベテランのはずですが
同じミスを何回も繰り返し、3ヶ月前に入社した人よりも劣るのです。
(以前はリーダーでした)

5名のうち、中途障害者が3名(片麻痺2、視覚1名)
生れ付きの障害者が2名いて、
この生まれ付きの2名が、ほとんどのミスを発生しているのです。

私以外は4名とも50歳代で、それなりの社会生活の経験者?
では無いようなんですね。

健常者の考え方といろんな面で違うのです。
最終的には、個人の努力と考え方が大事なのですが、
私の会社では、と言っておきましょう。

小さいときから育ってきた環境が違い、
社会にでてからも、責任のある仕事を
あまり任されなかったようです。

仕事とはどういったものか?
サラリーマンとは?
中途障害者の3名は、多くの修羅場をくぐって来た経験者で
生まれ付きの障害者と基本的な考え方が全然違うのです。

今の会社に入り驚いたのは、
障害の場所や程度がみんなバラバラなのに
“障害者雇用で給料がいっしょだから、
 作業を5等分し、
 各自が5分の1だけ仕事をすればいいです”
と当時のリーダーが私に言うのです。

私は
“障害者雇用だからこそ、
 お互いに欠点(障害)をフォローし、
 与えられた作業をミス無く遂行すべきだ!”
と思ってましたから
実際に勤めて見ると凄い世界だな。と
カルチャーショックでした。

そして私は1種2級の障害者手帳。
他の人よりも障害の度合いが大きいのです。
こんな身体で他の人に付いていけるのか?
不安だらけの入社でした。

“こんな考えが通る訳もないし、
 まぁ~~~何とかなるでしょ。
 それよりせっかく入った会社。
 給料もらわないと妻が怒るだろうな?”

“やはり今はお金が大事。
 仕事に慣れたら、
 自分がやりやすいように、
 職場の雰囲気を変えたらしまいだろう”

入社1日目の出来事でした。
 

コメント (4)
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