テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

憧れのギタリストと『シグネチャーモデル』

2024年04月06日 | 楽器
読者の皆さん、お久しぶりなのだ

早いものでもう四月なのだ

古参な人間にとっては何も感じないが新人さんはドキドキの季節なのだ

そんな若かりし頃を思い出して感慨にふけるのだ

私がサラリーマン新人の頃は最もギターと離れていた時期だった

とにかく忙しかった

昭和のサラリーマンは鬼のように働いていたのだ

令和の時代に入社した新人さんには理解できないと思う

個人的には何事においても多忙だった昭和の時代が好きなのだ

仕事でも趣味でも一生懸命に打ち込むという姿勢は素晴らしい

ギターが上手くならない人に共通して見られる傾向がある

趣味を軽視しているのだ

何かの縁で出会ったギター

上手くなりたいとう気持ちは無いのだろうか?

下手ながらも続けてきたギターが今になって開花した

自分自身で進歩や進化が感じられる

実際のところ、若い頃に挫折した課題や曲がスラスラと弾ける

面白いくらいにギターが手に馴染んでいるのだ

ここ最近はジミヘンの曲も一段落してきた

憧れだった曲(リトルウイング)が自在に弾けるようになったことで自信がついた

YouTubeなどで一流のプロが自由に弾いている(楽しんでいる)姿も演奏の幅を広げてくれる

ストイックな素人衆のジャッジは意外に厳しい

「完コピ以外は絶対に認めね~ぜ!」

私の周辺にもそんなタイプが多いのだ

実際のところ、本家達も意外にアバウトに弾いているのだ

ライブなどでも要所を押さえつつ自由気ままに弾いている事が多い

超が付くような一流ギタリストになるとそんなアドリブ演奏さえも完コピされてしまう

クラプトンの代表曲であるクロスロードも公式に認められているテイクで100を超えている

お馴染みのスタジオテイクを軸に年代ごとのライブ演奏などが派生しているのだ

実はそんなマニアックな教則本を持っているのだ

クラプトンが憧れたロバートジョンソンのアコギ版(真の本家)も収録されているのだ

とにかく丸ごと一冊がクロスロード三昧なのだ

ギタリストには各の手癖がある

最短の攻略方はそんな癖を習得すること

クラプトンにもジミヘンにもある

崇拝するペイジ師匠にもある

「その曲ってレッドツェッペリンの曲?」

と質問されることが多々ある

私の思いつきのアドリブなのだ

つまりはペイジ師匠が弾きそうな音を選んでいるだけなのだ

縦横無尽に思える運指にも実は規則性があったりするのだ

それに気づいた人はぐんぐんとギター(コピー)が上達する

意外にも教則本はそれを教えてくれない

ギターには気づきが大事なのだ

コピー以外の部分に言えること

という長い前置きはこの辺で・・・

読者の皆さんはシグネチャーモデルがお好きだろうか?

すでに何かのシグネチャーモデルのギターをお持ちだろうか?

私はペイジ師匠の愛器だった『ドラゴンテレキャスター』を所有している


レッドツェッペリンの初期を支えた最重要なアイテムになる


氏が自らペイントしたデザインになる

氏は芸術学校の出身なのだ

私も絵を描くことが好きだが私ならばもっと塗ってしまうと思う

ギターの演奏にも言える

上手い人は弾き過ぎない

間を大事に出来る人が上手い人

練習過程の人や腕自慢の人は全開で弾き倒す

時代背景もあるが今はそういうスタイルは流行らない

リードプレイがないという楽曲も増えているという

氏はバンドプレイのお手本なのだ

バンドで演奏していることが大前提になっている

ロバートプラントとの掛け合いで成り立っているリフも多い

ギターだけで弾いてみると少し間が抜けたように感じられることがある

もちろん、レッドツェッペリンを知っている人にとっては頭の中でボーカルが鳴っている

ブラックドックやハートブレーカーなどがそんな感じだろうか

ベース担当のジョンポールとの絡みで構成されているリフも多い

もちろん一人で完結できるタイプの曲もあるが数は少ない

このギターはペイジ師匠にとっても思い出があるギター

亡き盟友ジェフベック氏からのプレゼントだった

これは有名な話なのだ

当時はライバルでありながらも互いにリスペクトし合っていたようだ

とても羨ましい時代だと思う

残念ながら私の周囲のギター好きは性格が屈折している

悪い人間ではないがギターが向いていない

ギターや音楽を楽しむという姿勢に欠けている

他人を褒めるということが出来ない

賞賛という言葉をどこかに置き忘れてきた人が多い

「それってどうやって弾くの?」

という一言がいえない

私は真逆なのだ

良いものは良いと認めることができる

上手い人を素直に褒めることができる

上手い人はそれなりに陰で努力をしている

ギター歴数十年になれば工夫や研究をしているはずなのだ

一晩眠っていたらギターが上手くなるということはない

ギターの世界は甘くない

しかしながら正当だともいえる

先に述べたように努力や工夫を重ねた人には確実に効果が現れる

脱線してしまった・・・

ペイジ師匠が愛したこのギターはキャリアでも最重要なのだ

後に愛用するレスポールの音作りの軸にもなっている

氏のレスポールの音は独特なのだ

低音成分が少ない

これは狙いだという

ベースの音域との棲み分けだという

上手いバンドは互いの音が喧嘩しない

下手なバンドの多くは大音量大会になってしまう

耳栓をしながら弾いている人も多々見かける

「え? 今何か言ったか?」

互いの音も聞こえない

相手の音も聴いていない

阿吽の呼吸は皆無

私がバンドが嫌いな理由の一つなのだ

残念なことに上手いメンバーに出会ったことがない

加えて情熱が不足しているのだ

何処までいっても趣味の領域を出ない

「悪いね 忙しくて練習してないんだよね」

練習を重ねてきた自分がアホに見えてくる

それなりに良い楽器を持っている

楽器を買っただけで満足するタイプが多い

またまた脱線してしまった・・

ドラゴンテレキャスターは氏の監修のもとに開発された

当初は数量限定(世界200本?)で発売された

価格は250万円くらいだったようだ


「もっと多くの人にこのギターを楽しんで欲しいんだよ」

という氏の鶴の一声で廉価な価格帯のギターが開発された

このギターはメキシコ製だがかなり出来が良い

昨今のメキシコ製はかなり良い仕事をしている感がある

このギターもそんな一本なのだ

ケチをつける部分がない

氏が徹底的に拘ったのはピックアップなのだ

オリジナルは純正だがかなり音が太かったという

レテキャスと音が太いピックアップがあの音楽やプレイを生んだ

線が細い音では短音のリフは辛い

音量と勘違いしないでいただきたい

音に輪郭や腰があるのだ

特に使用頻度が高いリアピックアップはなかなかOKが出なかった


リアでトーンを絞った音も使える音になっている

ポットが特殊なのだろうか?

普通のテレキャスともレスポールとも違う

ドラゴンの音なのだ

ファズ系の歪みと小型のアンプとの相性が良い

まさに『あの音』が飛び出してくる

ネックの形状にもかなり拘っているという

氏が好むネックは薄いタイプなのだ


当時のネックは極太だったようだ

それがオリジナルなのか?

薄く削ったのか?

確かにこのネックは握りやすい

この時代のギターはネックの反り調整にネックを取り外す

これが理由で購入を躊躇していたのだがこのギターは優秀

購入からネックを調整したのは一回だけ


非常に安定しているのだ

これは有り難い

頻繁にネックの調整をするだけで面倒臭くなり嫌いになってしまう

メンテが簡単なギターも良いギターの条件だと思う

値段が高いギターでも価値があるギターでもあまりにシビアでは疲れてしまう

特にメンテが苦手、良く理解していない人は手を出さない方が良い

後先を考えないでギターを買ってしまう人が意外に多い

そんな些細なことが原因でギターが嫌いになってしまうのだ

このギターの唯一の改造点はブリッジなのだ


ゴトー製なのだ

切れ込みでオクターブ調整を容易にするという優れ物

オリジナルは時代を感じるスパイラルタイプ


ペイジ氏はどのように調整していたのだろうか?

楽曲を聴くかぎり音痴には聞こえない

付属のアイテムもマニア心を擽る


今時、カールコードを使っている人を見たことがない

このジャックプレートに対応しているのだ


テレキャスといえばこのタイプなのだ

因みにこのギターは59年製のギターを参考にしているようだ




氏の刻印が誇らしい

ペグやポストなどの良い感じで経年変化しているのだ



ピカピカが好きという人も多いようだ

自分がどんな趣向なのか?を考慮してからギターを買った方が良い


ネックの塗装のクラックも良い感じ





因みに下地の塗装にクラックを入れてその上からさらに塗装している

手に触れる感じはサラサラなのだ

ビンテージのようなシビアさもないのだ

元々は白色の塗装だったようだ


氏がペイントを剥がしてドラゴンの模様を描いた

下書き無しの一発勝負

ブリッジ付近から描き始めたという


天才だと思う

本人はドラゴンというイメージはないという

誰がドラゴンと呼んだのか?

今では氏もドラゴンと呼んでいる

このギターのもう一つの特徴はブリッジプレート

トップロード仕様なのだ


弦の表通しと裏通しが可能なのだ

私は裏通しで使っているのだ

私の握力ではトップロードではダルすぎる

指の力が弱い人にとっては大きなアドバンテージになると思う

私の中では氏に似合うのはテレキャスなのだ


氏はキャリアを通してテレキャスを愛用しているのだ


私のもう一台の愛機はこの画像を参考にカスタマイズしているのだ


ギターマガジンの特集記事も私の愛読マストなのだ


色々なロックを聴くが結局はレッドツェッペリンに戻ってくるのだ

ファンに馴染みが深い曲の多くはキャリアの初期にリリースされた

つまりはテレキャスでレコーディングされた

キャリアの前期と後期ではかなり音が異なる

ギターの違いもあると思うがアンプでエフェクトなどの周辺機材も違っている

人間にとって変化は定石だと思う

どちらも正解だと思う

私は前期が好きなだけ


これらのアルバムもドラゴンで演奏されているのだ

名曲『天国への階段』のソロ部分もこのギター

バッキングはフェンダーとVOXの12弦を使用しているようだ

長年書庫で眠っていた楽譜達・・

最近になって片っ端からコピーし倒しているのだ

氏のアイディアの豊富さや演奏技術の高さに脱帽なのだ

一音半や二音チョーキングなどの勉強になる

アドリブを構築する際のアイディアにもなっているのだ

ジミヘンにも言えるがこの時代のプレイヤーの引き出しの多さに驚かされる

コピーをすることの本当の意味や意義はそこにある

名演をコピーすることで自分の引き出しを増やすなのだ

コピーはそこそこ出来るがオリジナルが一滴も絞り出せない人も多い

ある意味では残念な人だと思う

作曲とはほど遠い世界なのだ

結局のところ、ギター好きな読者の皆さんは何を目標にギターを続けているのだろうか?

伸び悩んでいる人は考えをリセットして整理してみると良いと思う

ギターの楽しみ方は千差万別なのだ

正解はないのだ😊 






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