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Timber!

2013年03月18日 | 生活

我家の正面に立つ立派な木。
多分、Torreya California(カヤの一種)ではないかと思いますが、
日当りもよく、スプリンクラーで毎日水を撒いていたのでグングン成長し、
こんなに立派になりました。



夏場は心地良い日陰を作ってくれますし、小さな時から小まめに剪定したので
形も良く育って気に入っていたのですが、最近は色々と問題も多くなっていました。

実はこの木には雌雄があり、ご近所にも同じ木が沢山植えられているのですが
我家の木だけが雌(メス)!

周りのオスどもにはマドンナ的な存在なのかもしれませんが、
彼らの愛情からか、今年は銀杏のような実が大豊作!
銀杏のような強い臭いが無いのが救いですが、
食べる事もできず、ただ邪魔というかゴミ状態。
種は意外と大きくて硬いし、果肉は水分が多いので踏むと滑って意外と危険。



放置しておくことも出来ないので毎朝そうじが大変で、
先日の風の強かった日は何とバケツ2杯分も採れました。

更に、太く育った根っこが歩道のコンクリートを押し上げてしまい、
大きな段差が出来てしまい大問題。



一応、歩道の段差は応急処置をしてもらいましたが、これ以上我慢できないので
市の担当者へ事情を説明して相談すると翌日には見に来てくれて、
伐採(植え替え)する事になりました。

ただ、これだけ大きな木になると地下にある配管等を確認する必要があるらしく、
ガス会社や電気会社の人が調べにやって来て、地面には何やらマークを書いて行きましたが
どうやら問題は無さそうな様子。

そして伐採予定日はこの木の前が駐車禁止となり、
当日は朝7時には大きな機材を積んだトラックが2台、我家の前に到着して作業を開始しました。



まずは木にロープを掛け、倒す方へ引っ張りながらチェーンソーで根元をカット。
ものの数分でご覧の通り。



後は枝を落とし、幹も短く切って粉砕機へ投入。
そして切り株は、円盤状のノコギリが回転する専用の重機で
太い部分を粉々に削るだけ。(地中に伸びた細い根は無視)



後はブロアーで粉砕した木くずを集め、掘った穴には土を入れてオシマイ。



ここまで作業開始から2時間弱。
歩道の修理はまだですが、これで毎朝の掃除が不要になって大助かりです。

将来的に同じ問題が起きるので新しい木は植えない方が良いのではと聞いてみたのですが、
市の条例では、1本切ったら1本植えるという決まりがあるらしく、
また違う木を植えるそうです。

せっかく大きく育った木を切ってしまうのは個人的に心苦しいのですが、
今回は物理的な被害が大きかったので仕方がありませんでした。

ただこれで、また新しい木を育てる楽しみも出来ました。
個人的な好みを言えば、ソメイヨシノでも植えたいところですが、
はたしてどんな木を市は選んで植えてくれるのでしょうか。

因みに題名の”Timber"は、アメリカの木こりさんが木が倒れる際に叫ぶ言葉で、
日本では「倒れるぞ~!」と言うのと同じです。