BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBC世界ライト級挑戦者決定戦

2009-08-10 22:58:02 | Boxing
1位 アントニオ・デマルコ VS 2位 アンジス・アジャホ

デマルコ 9ラウンドTKO勝利

考察 ~デマルコ~

左ストレートの鋭さはあるが、それを撃ち込むための地固めが足りない。
時折右でショートとロングのアッパーを使い分けるが、主武器はやはり左。
長身を利した打ち方というわけではなく、あくまで水平方向の軌道をキープする。
フィニッシャーは一種類でもいいが、フェイントを駆使するなどして
それを決められるタイミングを構築する方法を複数持たなければ、
世界には届かないのではないか。
無表情にプレッシャーをかけてきながらも手が出ず、
顔面を結構打たせるのは先日の粟生を見るようだ。
粟生との違いはフィジカルとメンタルのタフネス。
バレロを喰ってしまう予感は感じさせないが、
左ストをコンスタントに1ラウンド30発ペースで繰り出せれば
かなりの好勝負を期待できそうだ。

考察 ~アジャホ~

くにゃくにゃした動きに人を喰ったようなパフォーマンスを見せるが、
黒人選手に共通するメンタルの弱さをこの男も持っていた。
へなへなと倒れ込んであわよくば反則打をアピールしようというのは
その時点で心が敗北を受け入れた証拠。
柔軟な上半身にシャープで伸びる左、踊るようなフットワークを持っているのだから、
打たせずに打つを徹底すればいいのだ。
ヨーロッパを主戦場に1~2年ボクシングを作り直せば、
フリオ・ディアスには勝てるだろう。
その頃までフリオがトップ戦線に残っているかどうかは分からないが。

余談。
アブラハム―ミランダⅡから注目していたレフェリーのアッシメニオスが
ここにきてWOWOWによく登場するようになったのは嬉しい。
今日の試合の最後の場面も決然とカウントを進めるところなど
さらなる大舞台を任せられる日も近そうだ。

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