ファン・ディアス VS ポール・マリナッジ
ディアス 判定勝利
考察 ~ディアス~
ディアスのボクシングを一言で評すれば「渾身」だ。
相手が大きくなろうが、自分の体がだぶつこうが、
我がボクシングありきのattitudeはいっそ清々しい。
セコンドはジャブを強調していたが、あれはジャブと呼べるのだろうか?
ジャブは威力においてフック、ストレート、アッパーには劣り、
速さにおいてそれらに優り、使用頻度において通常は最上位に来る。
ディアスの場合はジャブの威力、速度、頻度の3点がその他のパンチとほぼ変わらず、
"Keep your jab."というコーナーの指示は、ジャブを打つ際に構築されるposture、
すなわち両足のスタンスと右グローブの置き所を作れ、という意味に置き換えられそうだ。
自分が効かされても相手が怯まなくても、常にテンポとリズムとスタンスで展開するボクシングは
エキサイティングかつスリリング。
だが、階級の壁を思い知らされる日は遠くないと考える。
ブラッドリーにはストップ負け、マイダナにはKO負け、コテルニクには判定負けと見る。
ライト級でマルケスにリベンジを図るのが吉だと個人的には思う。
考察 ~マリナッジ~
本人は勝ったと思っただろうが、良くてドローが関の山か。
試合前から散々GBPやテキサスジャッジに悪態をついていたが、
そんな言動が有利に作用することはスポーツではありえない。
初回と終盤は押さえたが、打たれて大して効いていないにしろ、
舌を出して挑発する様は確かにcockyだ。
ジャブの伸びはこの階級でトップだが、パンチが伸びるということは
水平方向わずかに上にパンチが放たれているわけで、
身長が同等の相手には有効に作用しても、
今回のように一回り小さい相手の入り端を叩くには不向きだったか。
フックは逆に上にも下にも強く振れて、それができればまた別の試合になるが、
相手に先にやられてしまった。
それでも顔面並びにメンタルのタフネスは衰えてはおらず、
サークリングからのジャブ、スウェー、ショルダーブロックは
瞬間瞬間にアウトボクサーの要素の極致を体現している。
N・キャンベルとの対決が個人的には期待される。
バサバサにほどける頭髪、ずり落ちてくるトランクスと、
ボクシング以外の要素があまりにcomicalだ。
ハットンに敗れてからは飢えた若手の餌になるのみと思っていたが、
どうしてなかなかしぶとくtop contentionに残っているし、
今後も返り咲きを狙えそうな予感すら漂う。
ディアス 判定勝利
考察 ~ディアス~
ディアスのボクシングを一言で評すれば「渾身」だ。
相手が大きくなろうが、自分の体がだぶつこうが、
我がボクシングありきのattitudeはいっそ清々しい。
セコンドはジャブを強調していたが、あれはジャブと呼べるのだろうか?
ジャブは威力においてフック、ストレート、アッパーには劣り、
速さにおいてそれらに優り、使用頻度において通常は最上位に来る。
ディアスの場合はジャブの威力、速度、頻度の3点がその他のパンチとほぼ変わらず、
"Keep your jab."というコーナーの指示は、ジャブを打つ際に構築されるposture、
すなわち両足のスタンスと右グローブの置き所を作れ、という意味に置き換えられそうだ。
自分が効かされても相手が怯まなくても、常にテンポとリズムとスタンスで展開するボクシングは
エキサイティングかつスリリング。
だが、階級の壁を思い知らされる日は遠くないと考える。
ブラッドリーにはストップ負け、マイダナにはKO負け、コテルニクには判定負けと見る。
ライト級でマルケスにリベンジを図るのが吉だと個人的には思う。
考察 ~マリナッジ~
本人は勝ったと思っただろうが、良くてドローが関の山か。
試合前から散々GBPやテキサスジャッジに悪態をついていたが、
そんな言動が有利に作用することはスポーツではありえない。
初回と終盤は押さえたが、打たれて大して効いていないにしろ、
舌を出して挑発する様は確かにcockyだ。
ジャブの伸びはこの階級でトップだが、パンチが伸びるということは
水平方向わずかに上にパンチが放たれているわけで、
身長が同等の相手には有効に作用しても、
今回のように一回り小さい相手の入り端を叩くには不向きだったか。
フックは逆に上にも下にも強く振れて、それができればまた別の試合になるが、
相手に先にやられてしまった。
それでも顔面並びにメンタルのタフネスは衰えてはおらず、
サークリングからのジャブ、スウェー、ショルダーブロックは
瞬間瞬間にアウトボクサーの要素の極致を体現している。
N・キャンベルとの対決が個人的には期待される。
バサバサにほどける頭髪、ずり落ちてくるトランクスと、
ボクシング以外の要素があまりにcomicalだ。
ハットンに敗れてからは飢えた若手の餌になるのみと思っていたが、
どうしてなかなかしぶとくtop contentionに残っているし、
今後も返り咲きを狙えそうな予感すら漂う。