BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ 新井田豊VSローマン・ゴンサレス

2008-09-20 23:40:08 | Boxing
ゴンサレス 4ラウンドTKO勝利

ゲホン戦の印象が強く、一発頼みのファイターかと思っていたが、さにあらず。
左ボディフックを軸にしたコンビネーションが多彩で、カウンターも取れる。
ソリッドパンチャーでありながら、その拳は重く、硬い。
ガードはアームブロック主体だが、腕力も発達しており、
新井田のアウトサイドからの連打をほぼシャットアウト。
ボディワークはダッキング主体だったが、いろいろ身に着けるのは階級アップ後でいい。
この試合では必要なかったが、おそらくパーリングなどにも長けているのだろう。
完全に実力で新井田を上回っていた。
高山や八重樫では勝負にすらならない。

敗れた新井田だが、敗因は不調や調整ミスという類のものではない。
2ラウンドに喰った右クロスカウンターで、カウンターで主導権を取れないと悟り、
stand and fightでも相手のパンチの重さに体は弾き飛ばされ、心は気圧された。
八重樫がイーグルに喫した完敗以上の完敗。
見ているこちらも悔しく歯がゆいが、王者の無念はそれ以上に計り知れない。
再起を期待するのは酷・・・だろうか。