テーパリット・ゴーキャットジム VS 挑戦者 名城信男
テーパリット 2-0判定勝利
考察 ~テーパリット~
意外というか当然というかジャブが冴える。
フィリピン人はあまりジャブを打たず、その代わりに左右とも伸びる印象。
タイ人はストレートこそ伸びないが、ジャブを間断なく出し、左右フックが鋭い。
一発は(強く打てば)名城よりもありそうだ。
ディフェンスは時にルーズで、アゴの強さでも持ちこたえている部分もあるが、
ボディを嫌がるところはこれまでにも少し見せてきた。
ムエタイ出身ではないのかな?
大毅戦でも清水戦でも左フックに大して上下共に無防備になる瞬間があり、
今後の挑戦者は間違いなくその瞬間を突いてくる。
若い割には終盤に失速傾向があり、スタミナに問題ありなのか、
ペース配分に改善の余地ありなのかは、次戦で明らかになりそう。
2度のテーピング直しの時間稼ぎから見て8割がたスタミナ難だろうが。
fightnewsでジョー小泉が過去10年では最高のタイ人の一人で、
スピード、技術、パワーでポンサクレックを上回ると評し、
チャチャイもしくはウィラポンの再来になるかもしれないと述べている。
そこまで絶賛されるべきかについては現時点ではやや懐疑的だが、
デンカオセーンみたいになる雰囲気は嗅ぎ取れない。
若さとは常に可能性と同義だからか。
年末に亀田兄弟といずれと対戦してもKO~大差判定勝ちが期待できそうだ。
考察 ~名城~
厳しい見方を押し付ければ、名城が取ったのは1、2、12ラウンドのみ。
これが管理人の採点。
最初の2ラウンドこそジャブをバシバシと打ち、
右を打った切り返しのモーメントで左フックをボディに効果的に当てていたが、
王者が大毅、清水戦でも見せたサイドステップからのジャブ連打でのリズム作りからは
どっぷりと相手のペースにハマってしまった。
解説の徳山が苦言を呈していたとおり、とにかく判で押したように正面でジャブを食い、
ジャブを食うほどに、それを食わないようにと正面で見すぎてしまう。
結果、手が出ない、足が止まるという悪循環。
最短で世界を獲得してしまった故に、ほぼ世界戦と陥落後の調整試合だけで
キャリアを形作らざるを得ず、技術、戦術に幅と深みが足りない。
それらを生み出すためのマッチメークをする余裕がなかったということだろう。
最終盤の王者陣営の時間稼ぎ策に声を荒らげていたが、
そんなところで体力を使ってどうする。
よく攻めてはいたが、ジャブもフェイントも見られなかった。
世界戦レベルではそれでは当たらない。
フライデーだかの八重樫のインタビューを読んだが、
フロッチ同様に「クールにキレる」メンタルが強いボクサーには不可欠。
残念ながら名城にはそれが無い。
これ以上は体を痛めつけるだけ。
グローブを吊るして若い世代に道を譲ってほしい。
愚直さはリング内では必ずしも美点たりえるわけではないが、
今後の人生においては必ず美徳となるはずだ。
テーパリット 2-0判定勝利
考察 ~テーパリット~
意外というか当然というかジャブが冴える。
フィリピン人はあまりジャブを打たず、その代わりに左右とも伸びる印象。
タイ人はストレートこそ伸びないが、ジャブを間断なく出し、左右フックが鋭い。
一発は(強く打てば)名城よりもありそうだ。
ディフェンスは時にルーズで、アゴの強さでも持ちこたえている部分もあるが、
ボディを嫌がるところはこれまでにも少し見せてきた。
ムエタイ出身ではないのかな?
大毅戦でも清水戦でも左フックに大して上下共に無防備になる瞬間があり、
今後の挑戦者は間違いなくその瞬間を突いてくる。
若い割には終盤に失速傾向があり、スタミナに問題ありなのか、
ペース配分に改善の余地ありなのかは、次戦で明らかになりそう。
2度のテーピング直しの時間稼ぎから見て8割がたスタミナ難だろうが。
fightnewsでジョー小泉が過去10年では最高のタイ人の一人で、
スピード、技術、パワーでポンサクレックを上回ると評し、
チャチャイもしくはウィラポンの再来になるかもしれないと述べている。
そこまで絶賛されるべきかについては現時点ではやや懐疑的だが、
デンカオセーンみたいになる雰囲気は嗅ぎ取れない。
若さとは常に可能性と同義だからか。
年末に亀田兄弟といずれと対戦してもKO~大差判定勝ちが期待できそうだ。
考察 ~名城~
厳しい見方を押し付ければ、名城が取ったのは1、2、12ラウンドのみ。
これが管理人の採点。
最初の2ラウンドこそジャブをバシバシと打ち、
右を打った切り返しのモーメントで左フックをボディに効果的に当てていたが、
王者が大毅、清水戦でも見せたサイドステップからのジャブ連打でのリズム作りからは
どっぷりと相手のペースにハマってしまった。
解説の徳山が苦言を呈していたとおり、とにかく判で押したように正面でジャブを食い、
ジャブを食うほどに、それを食わないようにと正面で見すぎてしまう。
結果、手が出ない、足が止まるという悪循環。
最短で世界を獲得してしまった故に、ほぼ世界戦と陥落後の調整試合だけで
キャリアを形作らざるを得ず、技術、戦術に幅と深みが足りない。
それらを生み出すためのマッチメークをする余裕がなかったということだろう。
最終盤の王者陣営の時間稼ぎ策に声を荒らげていたが、
そんなところで体力を使ってどうする。
よく攻めてはいたが、ジャブもフェイントも見られなかった。
世界戦レベルではそれでは当たらない。
フライデーだかの八重樫のインタビューを読んだが、
フロッチ同様に「クールにキレる」メンタルが強いボクサーには不可欠。
残念ながら名城にはそれが無い。
これ以上は体を痛めつけるだけ。
グローブを吊るして若い世代に道を譲ってほしい。
愚直さはリング内では必ずしも美点たりえるわけではないが、
今後の人生においては必ず美徳となるはずだ。