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『雑誌渉猟日録』を読む⑥

2019-04-05 15:59:16 | 『雑誌渉猟日録』
『雑誌渉猟日録』を読む⑥です。

「戦後神戸の書物雑誌『書彩』二冊を見つける!」―神戸古本屋史の一齣―
ここに出てくる雑誌では、わたしは「書彩」には馴染みがないが、「歴史と神戸」は購読しているし、たまには寄稿もすることがある。そして「半どん」にはここ何年か続けてエッセイか詩のどちらかを載せてもらっている。

この項で気になるところ。
《林さんの文章によれば、竹中郁、落合重信(この人のこと、宮崎翁からお聞きして、書いておきたいことがあるのだが、まだ果たせていない。いずれ)、亜騎保、足立巻一、宮崎修二朗氏らが書いているという。》
これは「書彩」の話。124ページから125ページにかけて載ってます。どんなことを書いておられるのだろうか、気になります。

それから加納さんが「半どん」142号に「間島さんの手」と題して追悼文を書いておられるとのこと。
その引用文を引用します。
《古本屋という仕事は、一冊の本を眼で見ると同時に、手で見る。たとえその内容を読むことが少なくとも、手で触れ、その重みを量り、用紙の手触りを確かめ、記憶する。頭が覚えると同時に、手が記憶する。そういったものだと思う》
これは宮崎翁も信頼を寄せていた間島保夫さんのことだが、加納さん自身のことでもある。加納さんとは、先日このようなことをメールで会話したばかりだ。
そしてこのあとのこんな記述に注目。
間島氏は沢山の文章は残さなかったが、彼の最大の表現は三十六号で終った「間島一雄古書目録」であったろうとも語っている。これも目録を出している多くの古本屋さんに共通する見方だと思う。》
この間島さんの最後の古書目録、わたし最近、加納さんの「街の草」さんに持ち込んだのではなかったかな?わたしが持っていても仕方がないので。
(つづく)
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