喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『淀川左岸』

2017-11-17 10:28:01 | 本・雑誌
『淀川左岸』という冊子をある人からお借りした。

奥付には「『遅れ時計の詩人』出版記念 ぽかん別冊」と副題がある。
発行は、ぽかん編集室。
28ページの冊子である。
山田稔さんはじめ、10人が執筆しておられる。
編集工房ノアにかかわりを持つ、あるいは特別の思いを持つ人たちである。
「編集工房ノア」についてはわたしも多少の縁があるので、身近に感じて読ませていただいた。
ところでうちに「編集工房ノア」の本はどれぐらいあるだろうか?
『遅れ時計の詩人』の「編集工房ノア略年史」に同社から出版された主な本が出ているが、ざっと数えてわたしは、その中の五十数冊を持っている。
そのほかにも多くの人から自費出版本の献呈を受けているので、数えたことはないが全部合わせればゆうに100冊は超えるだろう。
そっと言うが、昨年夏、鈴木獏さんの『連句茶話』出版を祝う小さな集まりでノアの涸沢さんにお会いした。その時わたし、小さな声でお聞きした「これぐらいの本を出したらいくらぐらいかかりますか?」と。しかし氏はほかの話に紛らせて答えられなかった。わたしは、お祝いの席でそんな無粋な話をしたことを悔いた。涸沢さんに恥ずかしかった。その後、いろいろ思案の末、「神戸新聞総合出版センター」から出すことになったのだった。そんなわけで、成り行きによれば『触媒のうた』はもしかしたらノアさんから出してもらったかもしれなかったということ。
『淀川左岸』だが、親しく読めた。そして考えた。
もしわたしが原稿を書くとしたらどんなことを書くだろうかと。
いろいろ材料がありそうで迷ってしまうだろうな。
コメント
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