眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

Eメール

2006年04月22日 | Weblog
全国の中高生から一般の方々からメールにてクラリネットについて質問されることがよくある。
なるべく早く返信しようと思っても雑用が多くてなかなかできないこともあるが、
なんとか全ての人たちに必ずアドバイスするようにしている。

ある時、高校生が技術的に焦っていたのか
「質問…~なるべく早く返事をください」と携帯からメールをもらった。
多少ギャル文字が読み辛かったが。

眠い目を擦りながら■■高校の○○さんへ
(最低のルールとして身元を明かさないと返信しないことにしている)
と悩み相談のアドバイスを送った。

1日、2日何日か経っても連絡がない。
まぁいいや、このままほっとこうかと思ったがなんだか複雑な気分。

やはり気になって今度はお説教メールを送った。といってもそんなにキツイ文ではない。
「僕はあなたに急いでメールを返信しました。
あなたから「ありがとう」の感謝の一言もないのは人としてまだ未熟であると感じ、残念に思います。

吹奏楽部の一員は楽器の技術だけではなく礼儀も大きく育成していると思います。
それは楽器を演奏するのと同じくらい大切なものではないでしょうか・・・それ以上かもしれません。
全国からバンドジャーナルを読んだ中高生・一般の方々からたくさんメールをくださります。
中学1年生でも礼儀を忘れず感謝の気持ちをメールでも伝えてくれます。
携帯メールという機械的な、無機質な物の向こう側に人が存在していることを忘れず、
○○高校吹奏楽部の一員として恥じることのない人になってください」と。

すぐに彼女からギャル文字のない丁寧な心のこもった大人の言葉で謝りと感謝のメールが届き、
当たり前なことだけどホッとし、なんだか嬉かった。

便利なコミュニケーション・ツールが使えるようになった反面、
人の姿が見えず機械が勝手に答えをはじき出してくれているような錯覚に陥ってしまうEメール。
人として大事なものを見失わないようにしたい。