初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

たくさんの有名な演奏家(ピアニスト)

2006年05月13日 | どれにしよう?
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日は、有名な演奏家(ピアニスト)です。

前回は、指揮者を紹介しましたからそのときに本当は一緒にピアニストも紹介したかったんですが、自分で思っているより結構長くなってしまったので、分けてみました。という訳で、今日はピアニストです。

ピアノと聴くと、誰が弾いても同じ音がするんじゃないの?と思いがちですが、間の取り方とか、雰囲気が少しずつ違うようです。こんな事書いてますけど、実際はそれ程違いが分かるかどうか、書いてる本人も少し不安です。ただ、特徴のある演奏をするピアニストも中にはいますので、前回の時と同様、個人的な独断と偏見による寸評をしていきますので、こちらもあらかじめご了承下さい。

また、CD紹介も単純にピアニストの顔が大きく載っている物を取り上げましたので、特にCDの演奏に関する寸評という訳ではありません。


★ピアニスト★

ウィルヘルム・バックハウス  誰もが認めるピアノ界の巨匠ですね。ピアノの持つ多彩な音色を余すところ無く伝えているような、きめ細かいフレーズから、ダイナミックな迫力まで、多彩な表情を深みのある演奏で聴かせてくれます。難しい事を考えなくてもピアノの音を自然に聴かせてくれる、聴きやすいピアニストじゃないでしょうか?CDの録音はベートーヴェンやブラームスのものに特に定評があるようですが、それ以外でも素晴らしい演奏が楽しめるピアニストだと思います。
ベートーヴェン : ピアノ協奏曲全集 (新リマスタリング)
バックハウス(ウィルヘルム), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ベートーヴェン, シュミット=イッセルシュテット(ハンス)
ユニバーサルクラシック

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アルトゥール・ルービンシュタイン  情感たっぷりと歌い上げるピアニストですね。激しく、優しく、美しく、軽やかに広がる音色は魅力たっぷりですね。1台のピアノからあらんばかりの魅力を引き出している演奏ではないでしょうか。CDでは、ショパン・ベートーヴェンの録音を中心に演奏しているようです。味わいの深い音色でどうぞ。
ショパン:バラード&スケルツォ全集
ルービンシュタイン(アルトゥール), ショパン
BMG JAPAN

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ウラディーミル・ホロヴィッツ  少し控えめで、優しい響きを出すピアニストだと思います。丁寧な演奏はとても上品にも感じますね。CDではベートーヴェンやショパンを中心に録音したものが多いようですが、ピアノ名曲集のようなオムニバス版のCDも結構ありますから、初心者にはオススメのピアニストかもしれないですね。
ホロヴィッツ幻の未発表ライヴII
ホロヴィッツ(ウラジミール), ドビュッシー, プロコフィエフ, プーランク
BMG JAPAN

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グレン・グールド  グールドはかなり個性的な演奏ですね。まるで電子ピアノの自動演奏のように、メトロノームにぴったりあわせたような演奏をしますが、バッハやベートーヴェンの早いパッセージの曲でも一音違わずぴったり合わせてきますから、正に職人芸!これには脱帽ですね。あと、この人演奏中にうなるんですよね。CDでも聴こえますから、よ~く聴いてみてください。個人的にはそんな彼の演奏が大好きなんですが、聴く人によっては、好き嫌いが分かれるピアニストかもしれないですね。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)
グールド(グレン), バッハ
ソニーミュージックエンタテインメント

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マルタ・アルゲリッチ  女性ピアニストですが、かなり力のこもったパワフルな演奏に感じますね。CDではショパン、モーツァルト他、あらゆる作曲家の作品を多種に渡って録音していますから、いろんな表情を多彩に使い分けているのが素晴らしいですね。彼女の演奏を聴くと元気が出て来る気がします。
Martha Argerich: Live from the Concertgebouw, 1978 & 1992
Ludwig van Beethoven, Wolfgang Amadeus Mozart, Heinz Wallberg, Szymon Goldberg, Concertgebouw Orchestra Amsterdam, Netherlands Chamber Orchestra, Martha Argerich
EMI

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ウィルヘルム・ケンプ  繊細なフレーズやメロディを美しく綺麗に聴かせてくれますね。音に艶があると言えばいいんでしょうか?難しそうなフレーズでもさらっと、鮮やかに聴かせてくれます。おちゃめで、可愛らしい演奏はとても魅力的ですね。CDではベートーヴェンを中心に古典派の作品が多いと思います。
ベートーヴェン:Pソナタ第8番
ケンプ(ヴィルヘルム), ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック

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クラウディオ・アラウ  ゆったりとした演奏をするピアニストだと思いましたが、どうでしょう?一音一音をとても大切に弾いている気がします。温かみのある音色はとても和やかに感じてしまいます。CDではリストやショパン等のロマン派のものを多く録音しているようです。
ベートーヴェン:「悲愴」
アラウ(クラウディオ), ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック

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マリア・ジョアン・ピリス  テキパキとした心地よいリズムを刻むピアニストだと思います。スッキリ、サッパリ系でしょうか?モーツァルトの演奏では、指揮者カラヤンからも絶賛の評価をうけたとか、うけないとか!プロも認めるプロのピアニストですね。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番&第10番&第12番
ピリス(マリア・ジョアン), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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前回の指揮者と楽団のときもそうでしたが、この他にも、まだまだ紹介したいピアニストはたくさんいるんですが、きりがありませんから個人的な好みで紹介してみました。ただ、ここに紹介した演奏家以外でもまだ聴いた事のない演奏家や、新人の奏者などのCDを勇気を持って買ってみて、自分でいろいろ感じて評価してみても面白いかもしれないですね。(なかなか周りでクラシックを聴く人がいないんですけど…。)


→有名な演奏家(指揮者と楽団)の記事はこちら←
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おつかれさまです (ひでる)
2006-05-13 17:44:09
これだけの記事を書くのはさぞ大変だったと思います。おつかれさまです。

今回も選ぶ参考にしたいと思います!

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グールドのウナリ声 (ちたん)
2006-05-13 18:22:36
私の持っているCDでは『演奏家の“ハミング”を聴くことができる』と紹介があったので、さぞ透明な美しい声かと思ったら、かすかに、幽霊の声(?)ようなノイズが...、まさにうなり声ですね。



その声を確認するために何度も聴いているうちに、洗脳されたのか、とっても好きな演奏家になりました。



 
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ありがとうございます (けい)
2006-05-13 19:09:29
ひでるさん。そう言ってもらえると光栄なんですが、単純に自分の好きな演奏家を自分なりに書いているだけなので、参考にしてみてください。きっと自分の好きなピアニストも見つかると思いますよ。それこそピアニストって星の数ほどいますからね。
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グールドは・・・ (けい)
2006-05-13 19:18:36
ちたんさんの言うとおり、確かに「かすかに」聴こえるんですよね。最初にグールドの演奏を聴いたのはラジオだったんですが、その時の解説でも「グールドの肉声が…」なんて言ってましたけど最初は全然分かりませんでした。そのうちウォークマン等で、イヤホンで電車とかで聴いていると、「誰がうなってるんだろう?」とか思って、イヤホンをはずしても誰もそんなそぶりが無いので不思議だったんですが、犯人はグールドだったんですね。今では結構この演奏にヤミツキかも?
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