初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響曲第5番

2006年03月19日 | チャイコフスキー
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はチャイコフスキー:交響曲第5番です。

チャイコフスキーの交響曲ってどうなんだろう?チャイコフスキーを聴きはじめたのが、
バレエ音楽や、協奏曲が先だったので、彼の「交響曲」を初めて聴くにあたって、どうも
この“交響曲”という言葉の持つ堅苦しさに、最初はやっぱり抵抗がありました。

予想通り1楽章は暗い雰囲気から始まる曲でしたから、「やっぱりチャイコフスキーでも
交響曲を書くと、こんな曲になっちゃうのか、」と思ってしまいました。だけど、2楽章
3楽章、と曲が進むにつれて、なんとなく雰囲気も変わってきて、4楽章に到っては、ちょっと
したお祭り騒ぎになってますから、交響曲の進み具合と変化のしようにちょっと感動して
しまいました。

そうなんですよね、交響曲ってちょっとしたドラマなんですよね、この曲は自分にとって
交響曲そしてクラシック音楽の持つドラマチックな部分を教えてくれたような曲だったん
だと思います。素直に感動できるとってもいい曲だと思います。

ちなみに、この曲の第4楽章の部分は、何年か前に栄養ドリンク(たしかアリナミン?)
のCMでも使われていた曲だと思います。うん。確かに元気がでそうかも。


 第1楽章:クラリネットの低音が、なんとも悲しく響いてくるフレーズから始まります。
 恋人にふられて、「何か悪い事でもしちゃったかなぁ?なんでだろう?」と後悔する
 ような、そんな悲しい、なんだか切ない音色に聴こえます。
 ただ、この最初のフレーズをよく覚えておいて下さい。後々の4楽章までこのフレーズ
 を中心に、いろいろな変化を見せますから、その変化にもちょっと注目の曲です。

 第2楽章:チェロのひっそりとした暗闇のような伴奏に、これも又切ないホルンの嘆き
 のようなメロディがじ~んとこころにしみるメロディから始まります。途中にはその
 ホルンを慰めるかのようなオーボエの高い音色が多少入りますが、そんな事ではホルン
 の悲しい気持ちは治まらないようです。曲が進むにつれて、その悲しみは大きくなり
 ついには、思わず泣き出してしまったかのような激しい悲しみに変わってしまいます。

 第3楽章:数日後・・・と、いった感じでしょうか1・2楽章で見せていた悲しみも、どう
 やら治まったらしく、3拍子のワルツのリズムが、少し展開を変えます。しかし、まだ
 完全に、ふっきれた訳ではなく、多少ひきずってはいるようですが、徐々に明るさを
 取り戻しつつあるようです。努めて明るくふるまっているようにも見えますが、実際は
 どうなんでしょう?

 第4楽章:あれあれ?このフレーズは?そう!第1楽章で聴いたあのフレーズが!?
 こんなところで、再びよみがえってくるんですね。でも1楽章で聴いた時のように暗く
 はないんです。なにかこれから儀式でもはじまりそうな堂々とした、おごそかな雰囲気
 に曲調も変わっていて、なんだかちょっとワクワクしてしまいます。
 途中、くじけそうになるような緊迫したフレーズが何度も出てきますが、この4楽章では
 トランペットが冒頭のフレーズを始めた頃から、とにかく夢中で何かに向かっていく
 ような、せまるような雰囲気になりますが、しかし・・・ひととおおり落ち着くと、
 また、あのフレーズが!!今度は威厳たっぷりと、自信に満ち溢れたように、とても
 豪華に堂々と歌い上げます。まるで冒頭でふられた事が嘘だったかのように喜びの表情
 たっぷりですから、完全にふっきれて自信を取り戻したのか?あるいは、何かの誤解が
 解けて、再びよりを戻す事になったのか?とにかくハッピーエンドで終っています。


この曲には、なんでもいいからとりあえずタイトルをつけて欲しかったと思います。
良くあるケースだと、出版社や当時、人気のあった小説家や評論家なんかがタイトルを
その曲のイメージでつけていたようですが、個人的にはクラシックの中でも結構いい曲で、
それなりに有名な曲なんで、タイトルがついてれば、もっと有名になった曲だと思うん
ですが。う~ん残念です。


≪オススメCD≫
最初から最後までじっくり聴くと感動もひとしおですよね。

チャイコフスキー : 交響曲 第5番 ホ短調 作品64
オムニバス(クラシック), アバド(クラウディオ), チャイコフスキー, ロンドン交響楽団, ヤルヴィ(ネーメ), エーテボリ交響楽団
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆☆☆★   →勇☆☆☆☆☆
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと感動したくなったら、こころの整理ができるかも?

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