7月1日(水)、昨日のブログで説明した大浦湾への300ケ近いコンクリートブロック投入問題について、沖縄タイムスが1面で大きく報道した。今日は、高江から辺野古に回ったのだが、他紙やテレビ会社から内容を教えてくれという電話が相次ぎ、その対応に追われた。
今日は午前5時過ぎに自宅を出て高江に向った。北部訓練場のヘリパッド工事は、毎年、3月から6月はノグチゲラ等の希少生物の繁殖期のため、重機を使うような工事は行わないことになっている。しかし、7月に入った今は、何時、工事が強行されるか分からない。6月末の新聞でも、「防衛局、工事再開」と大きく報道されたため、住民の会と現地行動連絡会は7月1日から監視体制をさらに強化する。
午前7時半頃、N1ゲート前の座り込みテント着。すぐに全体ミーティングで最近の状況を話し合った。昨夜は、6人もの人たちがN1のテントに泊まり込んだという。辺野古が大変な状況だが、高江に心を寄せる人はやはり多い。
(N1ゲートの座り込みテント。工事再開を阻止するために多くの人たちが集まった。)
(N1裏の座り込みテントでも泊まり込みが続いている。)
(最も奥のHゲート前の座り込みテント。ここでも、G地区の工事着工を許さないための監視行動が始まっている。)
(カシノキランも小さな花をつけている。)
特に動きはないようなので、午後は辺野古に向かった。今日も風が強く、海上行動は中止という連絡が入っている。昨日、ゲート前で不当逮捕された2人の様子も気になる。
昨日、防衛大臣が記者会見で、海上ボーリング調査を9月末まで工期延期すると発表した。台風や抗議行動によって大きく遅れていることは事実だが、ボーリング調査はまもなく終了することから、3ケ月もの工期延期の必要はない。この発表は不自然としか言いようがない。
この工期延期の狙いは別にあることは明らかだ。今、翁長知事は、海上ボーリング調査が終わり次第、大浦湾に張り巡らされたフロートの撤去を指示している。防衛局長は「撤去しない」と反論しているが、知事の指示にそう露骨に逆らい続けるわけにもいかない。そこで防衛局は、海上ボーリング調査が9月末まで続いているような状態にしてフロートの撤去を逃れようとしているのだ。政府関係者は、「知事が埋立承認を取り消しても工事を続ける」と繰り返している。フロートを残してカヌー隊や船団が入れないようにしたまま、「仮設工や準備工は、県との事前協議の対象ではない」として、現場での作業を続けるものと思われる。
(辺野古近くの旧米軍兵舎解体工事もほぼ終了したようだ。この場所は陸上作業ヤードとなる。しかし、ちょうど手前の海岸で「碇石」が発見され、名護市教委と沖縄県教委の文化財調査が始まる。防衛局にとっては、また「悩みの種」が一つ増えた。)