チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

辺野古埋立に使われている土砂の価格についての疑問 --- あの赤土混りの土砂が、5370円/㎥もするはずはない! しかもたった1社の見積もりだけ

2019年01月15日 | 沖縄日記・辺野古

  現在、強行されている辺野古側の土砂投入については、土砂の性状のことが大きな問題となっているが、ここでは土砂の価格について検討したい。

 下が、「シュワブ(H29)埋立工事(3工区)」の設計図書の特記仕様書に記載されている岩ズリの材料仕様である。単価は、運搬費込みで11,290円/㎥となっている。

 公文書公開請求で追求を続けてきたが、この価格設定には疑問点が多い。以下、その点について説明する。

 

 単価11,290円/㎥の内訳は、岩ズリの材料費(岸壁渡し)5370円/㎥、運送費5920円/㎥である。

 

1.単価:11,290円/㎥では、事業全体では土砂の費用だけで2000~3000億円にもなる!

 今回の事業で予定されている購入土(岩ズリ)は総量で1644万。上記の単価とすれば、総額1856億円にもなる。

 ただ、実際はこれを大きく上回ることは確実だ。上記の単価は、本部港(塩川)から辺野古への運搬(80海里=148km)の場合のものである。土砂総量のうち7割ほどは、小豆島、北九州、天草、五島、奄美大島等の西日本各地から搬入される。

 辺野古への搬送距離は、小豆島:1222km、門司:1019km、天草・五島:815km、奄美大島:333km)にもなる。運送費が跳ね上がり、実際には2000~3000億円を超えるのではないかと思われる。


2.岩ズリ単価の疑問①---たった1社の見積だけで決定

 そもそも岩ズリの単価5370円/㎥が疑問である。

 防衛局は、今回の事業にあたって、資材の単価を決めるために見積書を徴収する業務を発注した(沖縄防衛局(29)資材価格等調査)。そこで岩ズリ(黒石、最大粒径300mm以下、輸送距離(塩川~辺野古)80海里)の見積書を徴収した結果、単価が5370円/㎥になったというのである。

 しかし、上の見積書徴収結果比較表を見てほしい。材料費については、13社に見積を依頼したが、12社が見積に応じず、回答が来たのは1社だけだったのだ。この1社の見積単価がそのまま採用されている。

 12社の見積辞退の理由は、「対象製品の製造なし」「自社鉱山単独での対応は不可」というものであった。見積を出した1社は、現在、安和桟橋からの海上搬送を続けている琉球セメント安和鉱山であろう。たった1社の言いなりの価格がそのまま採用されていることは認められない。  

 本件事業については、資材調達の「公平性・透明性の確保、恣意性の排除」が特に強調されていたはずである(「普天間飛行場代替施設建設事業に係る資材調達に関する報告書」2010.3)。今回のように、たった1社にまかせっきりの土砂価格設定は許されない。

 

3.岩ズリ単価の疑問②---あまりに高額ではないか?  これでは栗石や砕石よりもはるかに高い

 また、岩ズリの単価:5370円/㎥というのはあまりに高額である

 そもそも公共事業では、資材の単価は、入札の公平性をはかるために公表されている。沖縄総合事務局の「労務・資材局統一単価(港湾系)」(H29.4)では、割栗石:4750円/㎥、砕石クラッシャーラン:4150円、ずり:2900円/㎥などとされている(中部地区)。すなわち、ずりは割栗石や砕石などよりもはるかに安いのだ。

 単価5370円/㎥もの岩ズリを使うのであれば、むしろ栗石や砕石を使って埋立ればいいことになる。

 安和桟橋に持ち込まれたのは、少しの岩屑はまざっているが、ほとんどは赤土を含む粘土である。むしろ逆に、処分費用を出す必要があるような粗悪な土砂だ。単価:5370円/㎥というのは、あり得ない。


 今回、埋立に用いられている土砂は、性状にも疑問が多く、単価の設定も納得がいかない。防衛局はこれらの疑問に真摯に答えるべきである。

 

 

 

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