中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

最早大学ではない?!

2023年08月26日 07時32分44秒 | ぶらり、城西
2023.7.22の回顧録

早稲田大学歴史館

黎明期と現在、そして学友の三つに焦点を絞りに絞った展示は、潔さを感じると同時に、実に個性的な構成だと思ったね。何処の大学の資料館、いや大学に限らず、どうしたって創業以前から現代に至るまで、逐一追ってしまいがちだからね。他にも博物館施設があることの強みが出たとも言えるけど、そこは伊達に“キャンパス総てが博物館”を構想してはいないな、といった所。都の西北侮り難し。
特に現在の状況にあそこまでスペース割いたのは、本当に英断。何たって一番変更が多くなる所。だけど一番見せて欲しい所でもあるし、何しろ志望学生にとっては、一言一句見逃せないのでは。是非訪ねて思考して欲しい。だって、あのシステムが本当に活きているんだとしたら、あれはもうこれまでイメージされているような、従来の日本の大学の姿では無いよ。敢えて言うなら社会組織予備校、そこにモラトリアムなし。そこまでの心構えがないと、あそこで充実したキャンパスライフは過ごせないと思うんだわ。もし学校側に注文を付けるのなら、ちゃんと自分の進路が見えるまで、泳がせてあげて欲しいね。今のシステムだと裏表で最大8年なんだろうけど、その期限を取っ払っちゃってさ。牢名主みたいなのが出て来ちゃうかも知れないけど、それはそれで。私学なんだから、学費をちゃんと納めてくれる限りにおいてはってことでさ。

早稲田大学歴史館のページ

理科学今昔

2023年07月16日 22時22分52秒 | ぶらり、城西
2023.6.30の回顧録

そば千(朝食)→江東区立深川図書館→野むら(昼食)→東京理科大学二村記念館近代科学資料館・大村智記念展示室

リニューアルして、近代理科学教育の黎明に焦点を絞ったことで、掴み易く且つより個性的な展示になったね。場所を分けて整理したのは、大成功だったんじゃないかな。その代わりに、大村博士の受賞研究をかなり詳細に紹介して、これも上手くハマっている感じ。と言うかこの展示は、寧ろ学外者より、これから研究者を目指そうっていう学生諸子にこそ刺さるんじゃないの。素敵な大先輩じゃないの。功罪はあっても、そこは失敗重ねてこその研究者、っていう所もあるしね。

東京理科大学二村記念館近代科学資料館・大村智記念展示室のページ

レガシー有限会社

2023年06月25日 10時32分56秒 | ぶらり、城西
2023.6.17の回顧録

多摩川スピードウェイ観客席遺構→日本オリンピックミュージアム→塩生姜らー麺専門店MANNISH(昼食)

成程、オリンピックという“企業”の紹介と考えれば、ちょっとは納得がいくかな、業績ばっかり語ってるっていうね。ただもう、国際イベントが殖産興業に繋がる時代ではないでしょ。純粋に競技に打ち込んでいるアスリート諸氏には申し訳ないんだけど、皆さんの輝きの陰で蠢くクズが沢山いることが分かっちゃったからね。アスリートでない、必死で招致したい魑魅魍魎の腹の内なんて、餓鬼が潜んでいるだけなんでね。加えて、先の五輪はアスリート諸氏にとっても、かなりな重しになる可能性が高いでしょ、次結果が振るわなければ、“コロナのお陰で勝った内弁慶”って看做される訳だからね。そのコロナ期間の見学時間目安は、どうやって計ったんだろうね、そんな情報量じゃないのに。どうせ競技体験展示くらいしか見ないって考えてたんだろうね、そんな人達なんだよ、この企業。
一方で、あれだけの情報量を出せるんだったら、もっと何か場所なり方法なり無かったのかな。今はまだ新しいから目を向ける人もいるだろうけど、過去の傾向から言って、早晩トマソンでしょ。実に勿体ない。
いや、ものはホントにしっかり美味しいんだけどね。書き記されたメッセージは物腰柔らかなのに、空気にそれを感じなかったのは、気のせい?

日本オリンピックミュージアムのページ

平和を祈るキリスト教

2023年05月28日 11時44分30秒 | ぶらり、城西
2023.5.20の回顧録

青山学院資料センター→ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO(ヴォルフガング=ティルマンス展)→GALLERY KTO(平田星司個展)→YOD TOKYO(きゃらあい個展)→小諸そば(昼食)

ミッション系は、性質的なものか、史料類がしっかり残ってる所が多いのが凄いね。これだけしっかりしてれば、他の学校と協力して、首都圏のミッション系学校の歴史を辿るようなイベントがあっても面白そうだし、総合センター的な施設あっても良さそうだよね。教義の違いで協力できないっていうなら、それがつまりキリスト教の限界ということで。青学は、他にもキャンパス内に色々あって、思った以上に歴史を積んだ学校なんだね、入り難いけどさ。
サンドペーパーに木の枝を擦って描くという手法は、確かに独特なのよ。ただ、他にも色んなことを試みている作家さんで、それを総合的に見ると、如何にレディメイドに落とさないかというのに腐心されているようにも。そこに作家性があるというか。
竹下通りとキャットストリートの合流点に立地しているだけあって、扱う作家さんも、訪れる人が興味を示しそうなポップな作風の方が多いのかな。今展もそんな感じで、でも、考え方によっては、あれが心象風景だったら怖いかもっていう作品も。ただポップでファンシーな訳ではなさそう。
しかしティルマンスは、少々放置プレイ過ぎないかな~。まあそれも作家性か。

青山学院資料センターのページ
きゃらあいさんのページ

研究と現実のギャップ

2023年03月24日 00時42分26秒 | ぶらり、城西
2023.3.4の回顧録

京王プラザホテルロビーギャラリー・アートロビー(歩行体験を提供する西新宿サイバーフィジカル美術館・すずきあき展)→箱根そば本陣(昼食)

何と言うか、“今ココ?”感が否めない体験だったかな。コンベアの動きに対してセンサーが敏感過ぎて、とてもまともに歩ける装置になってないし、そもそもヴァーチャル美術館をフィジカルで巡ってみたいって考える人がいる?って思ってしまう。アンケートにも、結構厳しい評価とコメントを載せたけど、「こんなテーマを扱ってます」くらいの現状で、まず研究・技術ありきで、使途が全く見えていない感じ。
小田急も、JRと同じ方向を進んでいる感じがした。これもしかして、鉄道各社で言えること?

「サイバーフィジカル美術館」詳しくはこちら
箱根そば本陣のページ

自治体頑張る!

2022年12月16日 23時47分17秒 | ぶらり、城西
2022.12.3の回顧録

東山貝塚公園→東急労働会館→玉電大橋車庫跡→旧用賀駅跡→二子玉川公園→上野毛稲荷塚古墳→寶泉山玉眞院玉川大師→かほくらし(昼食)

以前訪ねた洲本市のアンテナショップもかなりだったけど、こっちは食を充実させることで一定の成功を収めている感じ。だって、ランチにミルフィーユ鍋なんて、アンテナショップどころか一般の飲食店でも見ないよ。勿論副菜も充実で、これはリピーターガッチリですよ。アンテナショップは、県から自治体になってきたのかもね。ご時勢的にはバリバリのアゲンストだけど、頑張って。
ニコタマのライズは何だか凄い施設だけど、一点気になったことが。商業施設には端々まで行き届いている屋根、住宅棟まで伸ばしてあげればいいのに。見たトコは目鼻だけど、台風やゲリラ豪雨の時は、そこそこ濡れる距離だよ。そんな悪天候の日に外出するなって言っても、それは学校次第、勤務先次第って話になってくるし。まー、そんな日に外出を必要とするレベルのステータスの人間は住んでませんて話なら、そらーよーござんしたねってな話ですが。
玉電は、懐かしむ人がいる割に、沿線には物の見事に何にも残っていないけど、労働会館が予想を超えて鉄分多めだったのにはビックリ。

かほくらしのページ

嘗てあったスタイル

2022年11月12日 03時11分26秒 | ぶらり、城西
2022.11.3の回顧録

杉並区立郷土博物館→松ノ木遺跡復元住居・竪穴式住居→櫻井謹製(昼食)

もう都内では古い方になる郷土館だから、相変わらずの日本史概覧的な展示だったね。なので例の如く言わせてもらうと、まず古代と現代は要らないでしょ。移築された古民家と、所在地の経歴を踏まえるなら、近代まっしぐらでいいんじゃない。しかも、長屋門の中が養蚕に絞った展示だったように、各所何か一点凝縮の展示がいいね。分館もあることだし、他の内容は、特別展で回していいでしょ。
勿論饂飩も美味しいのよ。でも一番ビックリしたのは割り出汁なの。ホントその呼び名に違わぬ濃厚な出汁で、「締めのお吸い物として」のお店の言も納得。あれで立派に一品になってるもんね。あれだけの割りは、そうそうないよ。

杉並区立郷土博物館のページ
櫻井謹製のページ

生活必需

2022年11月12日 02時26分50秒 | ぶらり、城西
2022.10.29の回顧録

杉並清掃工場東京ごみ戦争歴史みらい館→みらい家(昼食)

清掃工場と火葬場と留置所。次点が精神科病棟。地元に欲しくないもの。しかし、都市部において今後増やさざるを得ないもの。それこそ、各自治体に一つ、くらいのもので。多分、喫緊は火葬場。「ウチには要らない、余所に置け」は完全な地域エゴで、それこそごみ戦争の再来なんだよね、学ぶことは多い。中央防波堤埋立地の帰属問題で、江東区の言い分が大きく受け入れられたのは、その時の影響は少なくないと思うんだよね。何時まで引きずってんだって思うかも知れないけど、それも行政の一側面。一時の地域エゴが、半世紀、一世紀と影響してくるんだよ。

杉並清掃工場東京ごみ戦争歴史みらい館のページ

でっかいトコがいいコトした

2022年04月10日 15時02分05秒 | ぶらり、城西
2022.4.9の回顧録

区境ホール→飯田橋プラーノ→史跡眺望テラス→ジェラテリアテオブロマ(おやつ)→市ヶ谷の杜本と活字館→ボルカン(一服)→真鯛らーめん麵魚(昼食)

以前「JICA地球ひろば」に行った際に、前方が広大な更地になっていて、「この都心で一体何が?」と思ったんだけど、改めてこういうことだったのか、と。
それにしても、昔の印刷所の雰囲気を知っている人にとっては、この上ない空気じゃない。ある種の“文字オタク”でもある私にとっては、色んな活字が積まれている光景だけでも、見ていて飽きない。早くもっと入館フリーになって欲しいもの。そして、製本・装幀についてあそこまで深めている展示は、首都圏では希少じゃないの。個人的にも、仕事とダブらせつつ、興味深く観た、今の仕事が、バラすのが一部だからね。しかし、旧営業部の建物だったという施設を始め、倉庫から出てきたという戦前の印刷機だったり、あの規模を何処にも譲ることなく再開発してしまうとか、これが業界最大手の地力かと。こっちの深みに浸っちゃうと、若者の街でチャラついた施設を運営しているのと同じ所とは、到底感じられないね。お濠の反対側にある某大手出版社の轍は踏んで欲しくないね。
そのお濠を解説した施設、地下にある市谷、見下ろす四谷と違って、上から眺められるのが抜群に良い。解説文なんかざっと見て、後はあそこに立って見ているだけで、何か頭に入る感じがする。飯田橋の新名所。駅の立地に恵まれた面はあるにしろ、これはJRは良い仕事した。お客が多いと、落ち着いて見てられないかも知れないけどね。
流石は超有名店、濃厚で芳醇とはこのこと。あれだけ風味がしっかり残っていると、実質ロイミ飲んでるのと一緒だよね。お店が入っているあの建物の雰囲気も抜群。あのスペースでは、行列を捌くのは大変だと思うけどね。
そして、もう何回も言ってるけど、“街の焙煎屋”しか勝たんて。
海鮮をメイン素材にしたラーメンがあれだけ口に合い、美味しく感じるのは、やっぱり日本人の舌なのかな。スッキリ塩味なのも好み。ただその中で、やっぱりゴロッと丸々煮玉子1個が、ちょっと場違いな気がするんだよね。勿論「玉子ナシはラーメンじゃねえ!」って人もいるだろうし、それで思ったんだけど、“玉子ナシが美味しいラーメン”とか、“玉子を砕いて混ぜてこそ美味しいラーメン”とかはどうなんだろ。「玉子がスープの雑味になる」と思っているの、私以外にもそこそこいそうだけど。

市ヶ谷の杜本と活字館のページ
史跡眺望テラスのページ
ジェラテリアテオブロマのページ
ボルカンのページ
真鯛らーめん麵魚のページ

やっつけ仕事

2022年04月10日 10時20分56秒 | ぶらり、城西
2022.4.1の回顧録

六文そば(朝食)→産業遺産情報センター→そばよし(昼食)→田そば(お替り)

そもそも何の施設なのかが分からないよね。改めて説明すると、「明治日本の産業革命遺産」という世界遺産のためのビジターセンターなんだけど、ビジターセンターなら、現地になきゃ意味ないじゃん。その現地でなら、そこにあるものの分だけ大きく取り上げて、余所のものは参考程度の共通文章でお茶を濁すのもアリなんじゃない。ユネスコからの指導があったからって、こういう風に纏めちゃうのは、如何にもやっつけ仕事だし、こういう分散地域のものを、勢い世界遺産に認定してしまうユネスコも、どうかと思うよね。それから、それに沸いちゃう地元も。人の立ち入り規制に重い意味を与え、保全に援助がある自然遺産ならともかく、地域振興・観光の起爆剤としての世界遺産の価値は、もう薄れて来てるんじゃないの、ましてこんな散っちゃってたら。認定されたことによる枷の部分を、これからは申請に当たって考えていくべき。
さらに言うと、この施設そのものにも不満があって。あの内容なら、大人だったら、ガイド無しでフリーで見た方が早いし頭に入るよ。そもそもビジターセンターなのに訳文がないし。そのためのガイドならいいけど。
いや、中で軍艦島についての展示だけは良かったよ、ちゃんと反証出来てるじゃんって。まあ、この展示があるからこそ、外国語での解説を置かなかったのかも知れないし、「主権・領土館」の内容ではあるけどね。
いや、素人から入ったとは思えない、そして立ち食いとしては何段も格上の味わいで、流石有名店といった感じ。ここも、立ち食いとしてはやや高だけど、あれが頂けるなら文句なしでしょう。近場でレベルの高いお店が並んでるのは凄いね。
もう一方も、流石は出汁の専門店なお味なんだけどね。タモさんは絶対こっち推しらしいけど、私個人としては前出の方で一つ。

産業遺産情報センターのページ