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つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

終わりました

2012年09月29日 11時50分45秒 | コンサート
昨日、岡山県井原市にあります華鳥大塚美術館での「秋津智承セロ独り語り」コンサートが無事に終わりました。

この井原には何だかご縁があって、今回で3回目になります。

ここは美術のほうでは、著名な方が出られたところのようで、その方々の功績を讃えるかのように、美術館が複数ありまして、そのせいなのか、音楽を聞く態度や雰囲気が素晴らしいのです。

昨夜も下は1歳から上は80歳くらいの年輩の方々まで沢山聴きに来てくださいました。

例によってトークを交えながらの2時間のコンサートでしたが、バッハ、カサド、コダーイと、なかなか並べて聴けることは滅多にないのでは?とプログラムには書いたのですが、印象としては、カサドを終わったとき「皆さん、さぞお疲れになったでしょう?」と思わず口にしたとき、場内が笑いの渦だったのが印象的でした。

自分としては何が良かったな?と考えて振り返ってみると、体の状態がいつになく良かったのが、嬉しいことでした。何しろ、落ちている筋肉を戻していかないとダメだし、またきちんとケアをしないと(リハビリも含む)故障してしまいますから、ホントに今回は上手くいった訳なんですねえ。

料理じゃないけど、メニューをレシピにしておいたら今後何かの役に立つかも?


あっ、そうそう。
昨日は思いがけない人にお逢いして、ちょっと懐かしい中、緊張をしたのでした。

実は、桐朋の先輩がわざわざ遠くから聴きに来てくださいました。
学生時代は余りお話した記憶はなかったのですが、名前と顔がすぐ一致したのは、昔の記憶がいかにしっかりしたものなのか、と我ながら感心感心。と、あとは素敵な人だな!と思っていたことの証かもしれないなあ。

いや、失敬。



ではでは

つづき

2012年09月15日 10時31分15秒 | コンサート
さて、コンサートのほうは、夕暮れに合わせて始まりました。

~~~~~ 闇と光の世界から ~~~~~

コダーイ     ソロ・ソナタ      第2楽章
ヒンデミット    ソロ・ソナタ 作品25ーno,3より  Langsam
バッハ      無伴奏組曲第5番 より アルマンド
                 第4番 より サラバンド
カサド      独奏チェロの為の組曲より 第3楽章と終曲


僕の中でのテーマは闇と光でしたから、暗がりの中から微かに見え隠れする世界、モノトーンの世界を音楽で表現してみたら、このプログラムになりました。

しかし、本堂の屋根の下とはいえ、むき出しの外で弾いていることには変わりはありませんから、虫除けはばっちりしていても、暗がりの中、飛んでくるものあり、まとわりつくものありで、集中力を妨げられるなか、必死に演奏に専念することとなりました。

また、まだ夏の湿気を含んだ風が吹くなか、夕暮れと共に湿気は上がり、弓の張り具合には、気を使うところですが、何しろ暗がりでしたから、目の前にある行灯のほのかな明かりに照らして、かろうじて張り具合のチェックが出来たのでした。

楽器の鳴りはいまひとつになることは想定していたので、特に焦りはありませんでしたが、音楽を闇の中に溶け込ませようとしたときに気が付いたのですが、庭に住んでいる沢山の秋の虫たちの合唱が、耳の傍で響き渡り、自分の音を掻き消されたのには参りました。
後で聴いていた人に聞きましたところ、その虫の音は風情があって良かったとのことでした。

まあ、終わってみれば良いコンサートになり、ホッとしたと同時に、今度は昼間にバッハだけのコンサートをさせてもらいたいな、と思ったのでした。

ではでは

益田万福寺

2012年09月14日 09時00分00秒 | コンサート
先週の土曜日、今季3度目となる益田に出かけました。

今回は、由緒あるお寺のお庭でのコンサートでした。しかも、夕暮れからのコンサートでした。

会場は雪舟の残した素晴らしい庭園のある萬福寺というお寺でした。
また、益田市が手掛けた「AKARIプロジェクト」といって、中世の明かりを再現する試みのようなもので、手づくりの灯篭を一から手作りするプロジェクトだったようです。(和紙を作る作業「和紙すき体験」。中の明かりはロウソクではなく菜種油を使ってあり、また、その菜種油を実際に絞って作る作業もあった。「菜種収穫&絞り体験」。その他に、かわらけ製作。灯心引き体験。行灯製作など、本当に中世の文化を体験する、また明かりを灯してそこに、再現するところが素晴らしいと思いました。

さて、その灯りは、お寺の境内、お庭にも点在していました。



つづく

やれやれ、どうにか持ちました

2012年07月11日 03時36分11秒 | コンサート
昨日、秋津チェロ教室・発表会が終わりました。

天気にも恵まれ、ホールもほぼ満席になり、プログラムも盛りだくさんだったのでしょうね。終わってみれば、9時半あたりになっていました。

聴衆の方々は、「良かった」「素晴らしかった」「感動しました」等々、喜んでいただけたような印象でしたので、ホッとしました。

何しろ、発表会でチケット代が5000円ですから。

弟子たちは、一様に僕を褒め称えてくれたのですが、それはそれ、僕からみんなには、この演奏会を企画してくれて、東京で演奏する機会をもらったことに対して、感謝の意を述べました。

少し前のブログでも書きましたように、僕の課題はいかに故障を乗り越えながら本番にベストな状態を持っていけるか?でしたから、そういう意味では、心配はあまりしないですんだようで、ホッとしています。

細かいことをここで披露するのはやめますが、一夜明け、演奏会の録音を聴きながら、まだまだだなあ…。と、演奏を冷静に聴いて、いろいろみんなにも伝えたいことが出てきています。

より、高い極みを目指している弟子たちを思えば、ですから。

まあ、ひとまずはお疲れさんでした。ゆっくり休んでしっかり自分自身にご褒美をあげてください。


こちらは、家風呂で温泉の元を入れて、のんびり入り、リフレッシュして改めて録音を聴き、只今ブログ更新しました。


ではでは


テーマは「ニュアンス」

2012年06月16日 11時04分19秒 | コンサート
昨日まで、ちょっと東京にいました。

というのも、今度の東京での「秋津チェロ教室発表会」の練習に来ていたのです。

僕が一人東京から離れているので、ゆっくり合わせが出来るのは、今回だけなんです。

ですから、いかに効率よくポイントをつかんで、かつまた、それを修正提案出来るかに、かかっていました。

特に、シャコンヌは余りにもよくやる曲なだけに、今回特質すべき点を、しっかり徹底する必要もありました。

まあ、昔の弟子たちですから、ついつい指導してしまいましたが、みんなも一端の主なわけで、反論も出て当然なのに、何だか真剣に聞いてくれました。

以外に難しかったのは、モーツァルトの序曲でした。

8分音符の弾き方が揃ってなく、しかも当日のホールで練習したわけでもないため、経験に頼るしかなく、ここは僕の独断でいろいろ嫌なことを注文したわけですが、みんなの真摯な対応に助けられ、見事に短時間でクオリティの向上が出来ました。

なあんて書いていると、まるでどこかの音楽監督みたいになってます。それも、かなりこだわりのキツイ、いやなタイプかも。


チラシに載っていない曲は、内容はまだ内緒ですが、なかなか良い感じになりそうな予感がしました。

実はアレンジャーに頼んでいた曲もあるんです。

それにも、音楽的見地からの弓付け、また抑揚についても、ひとつの方向性を示す必要がありました。

ここまで話してふと思ったのでした。

昔、オーケストラで仕事をしていた頃、真面目にスコアを買い、勉強していたけど、どうやら、自分のパートだけ考えるのでは飽きたらず、全体のことに関心があった、要するに、影の音楽監督と言われた所以は、この頭にあったわけです。

では、東京近隣のみなさま、このこだわりの演奏に、どうぞ耳を傾けてやってください。


そして、是非感想をお聞かせください。

よろしくお願いします。

尚、コンサートの詳細はHPをご覧ください。

ではでは

京都の桂、本願寺西山別院に行って参りました

2012年04月23日 11時25分53秒 | コンサート
ひとつ大きな本番が終わりました。

僧侶になる前の大事な儀式(得度)の前の研修(得度習礼)が行われる道場的存在である京都、本願寺西山別院にて、コンサートをしてきました。

この度は、こちらの御輪番(会社の社長のような存在)からの依頼で出かけましたが、いつものお寺でのコンサートとは、ちょっと重みが違いました。

親鸞聖人の750回大遠忌の法要の中でのコンサートでした。

それはかつて僕がここで、人生始まって以来最大の決断をしたことがあり、その時の内容をトークに挟んでのコンサートだったからです。

内容については、余りにも長いので割愛しますが、簡潔に申しますと、正座の痛みに耐えられず、研修半ばで僧侶になることを断念しようとしたけれど、摩訶不思議な大いなる力により、その痛みが消え、初心を曲げずにすんだというものです。

自分のこれまでの人生を振り返ってみて、これ程の人生の大きな岐路を悩んだことはない、と思います。

要するに、僧侶になるか、または音楽家でいくかの選択だったのです。

アメリカ留学中に、師匠から「人生の中での大きな決断をするときは、勇気を持ってどちらかに歩んでください。決して無駄になることは、ありませんから。」
というような内容でした。これを、この時、「今、その決断をするときが来た」と思ったのでした。

まあ、本当にいろいろありましたが、ある種の宗教体験をし、またそれにより、誤った人生の選択を免れたと、今振り返って思ってみても、良かったと思っています。


ではでは

終わりました

2012年03月27日 20時15分26秒 | コンサート
今日は、前橋市にある群馬病院に行って参りました。
まだ真新しい感じの、明るい色(白)を基調としたトーンで固めてありました。

以前からあった建物に、新しく増設され、太陽を燦々と浴びることの出来るような造りになってました。

専門は精神科。院内をぐるっと案内されましたが、やはり顔つきがおかしくなった、一目で病んでいると判る人が入っておられました。

でも、うつ病の方などもおられましたし、現代の社会の軋轢が産んだ患者さんたちを治療する病院といっても、差し支えないのかな?と思いました。

プログラムはこちら。



院長先生には、僧侶としての目線からと演奏家としての両方から、生と死についての話をしてくださいとのこどだったので、一応メモをして臨んだのに、どうやらやはり、演奏家目線からの話で終わってしまいました。

何だか、会場でみなさんと向き合って話をしていたら、講義の時間というより、早く演奏に入った方が良いような雰囲気があり、いつもの演奏に際してのコメントを挟みながらの流れとなりました。

ピアノは、昔チャイコフスキーコンクールに一緒に行った、林絵里さんにお願いしました。

最後に院長先生と林さんと一緒に、パチリ。



帰り際に、「良かったです」「鳥肌が立ちました」等と聴いていた人からコメントをもらえて、ちょっとひと安心。

「また来てください」と院長先生の口から頂いて、遥々出向いて行った甲斐があったと。

さあ、また明日から日常が待っているわけで、今の車中は、自分自身にお疲れ様!と、ビールとワインで乾杯。

P.S.以前、少々病んでおりましたが、副産物として、お腹回りがすっかり落ち、完全復調しております。
ご心配おかけしました。



おわり

成果を聴きに来てください

2012年02月21日 14時27分58秒 | コンサート
そういえば、今度の3月3日(土)の11時半より、NHKの文化センターで開いていたチェロ講座「バッハの無伴奏、みんなで弾いたら恐くない!」のプチコンサートをします。

演奏曲目は無伴奏組曲第1番より「プレリュード」「サラバンド」「メヌエット」「ジーグ」です。

今年度の最終回ということで、成果を聴いていただく機会を設けました。

どうぞ、ご興味のある方は、聴きにいらして下さい。
そして、僕のアレンジもご高評くだされば幸いです。


NHK文化センター(中区三川町2-10愛媛ビル3F)082-242-1151まで

ではでは

年末のコンサート

2011年12月24日 14時08分37秒 | コンサート
みなさま、今年も残すところあと僅かになってきましたが、追い込みでお忙しくされていることでしょうね。

さて、年末の大みそかといえば、紅白歌合戦を見たり、おせちを作ったり、初詣に繰り出したりと例年の行事が組み込まれている方がほとんどなのではないでしょうか。

実は周知の通り、お寺では「ゆく年くる年コンサート」を開催します。
昨年お休みしたもので、今年再開したことを広くお知らせしたいのであります。

時間は夜9時からからです。お車でもお越しください。会場は願船坊です。可部の旧国道の信号のところに係の者がおりますし、ナビをお持ちなら、082-812-2221か、お寺「願船坊」で検索ください。

今年は、例年になく弟子たちの参加が少なく、総勢5人とちょっと寂しいのではありますが、今年の仲間でしっかりやらせてもらう所存でおります。

メインはフランク・ヴァイオリンソナタになるかとは思いますが、大みそか恒例の曲もよういしておりますピアノは夏にお招きした丸山さんに来ていただけることになってます。

今年は、3月の大震災以来暗いムードの多かった一年を振り返りながら、新しい年へ向けて希望を見ていきたいと思います。

どうぞ、寒い夜になろうかとは思いますが、皆様とご一緒に音楽に包まれた大みそかを持ちたいと思います。

お気をつけてお越し下されば幸いです。