つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

つづき

2012年09月15日 10時31分15秒 | コンサート
さて、コンサートのほうは、夕暮れに合わせて始まりました。

~~~~~ 闇と光の世界から ~~~~~

コダーイ     ソロ・ソナタ      第2楽章
ヒンデミット    ソロ・ソナタ 作品25ーno,3より  Langsam
バッハ      無伴奏組曲第5番 より アルマンド
                 第4番 より サラバンド
カサド      独奏チェロの為の組曲より 第3楽章と終曲


僕の中でのテーマは闇と光でしたから、暗がりの中から微かに見え隠れする世界、モノトーンの世界を音楽で表現してみたら、このプログラムになりました。

しかし、本堂の屋根の下とはいえ、むき出しの外で弾いていることには変わりはありませんから、虫除けはばっちりしていても、暗がりの中、飛んでくるものあり、まとわりつくものありで、集中力を妨げられるなか、必死に演奏に専念することとなりました。

また、まだ夏の湿気を含んだ風が吹くなか、夕暮れと共に湿気は上がり、弓の張り具合には、気を使うところですが、何しろ暗がりでしたから、目の前にある行灯のほのかな明かりに照らして、かろうじて張り具合のチェックが出来たのでした。

楽器の鳴りはいまひとつになることは想定していたので、特に焦りはありませんでしたが、音楽を闇の中に溶け込ませようとしたときに気が付いたのですが、庭に住んでいる沢山の秋の虫たちの合唱が、耳の傍で響き渡り、自分の音を掻き消されたのには参りました。
後で聴いていた人に聞きましたところ、その虫の音は風情があって良かったとのことでした。

まあ、終わってみれば良いコンサートになり、ホッとしたと同時に、今度は昼間にバッハだけのコンサートをさせてもらいたいな、と思ったのでした。

ではでは

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