41ー「花の友」(天保年間)
”花の友”とは、お茶の銘。
昔は、宣伝ソングも三味線曲でやった。
だが、あからさまに商品を売り込むだけじゃないところが、時代のゆかしいところだ。
作詞が、江戸千家不白流の二代目宗匠、川上不白というだけあって、
品があふれている。
まして茶道具の名づくしで、男女の睦言を綴るなんてのは、にくい。
『立てし誓いの行く末は
其の姥口のふとん釜
二人しっぽり 嬉しい仲を
誰が水さして 替帛紗
さばきかねたる中々に
思いの丈の竹台子
その折据の末までも
月と花との戯れを
過ぐるすさびの面白や』
●二人の愛の行き着く先は、ふわふわの布団でしょう。
二人でしっぽり濡れているのに、一体誰が邪魔するの。
なかなか言えない思いの丈。
時には立場が入れ替わり、恋愛ごっこは面白い。
「姥口の布団釜」「水差し」「替帛紗」「竹台子」「折据」「月と花」
いずれも茶道具だ。それを縁語的に組み合わせて歌詞にする。
さすが、宗匠だ。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
”花の友”とは、お茶の銘。
昔は、宣伝ソングも三味線曲でやった。
だが、あからさまに商品を売り込むだけじゃないところが、時代のゆかしいところだ。
作詞が、江戸千家不白流の二代目宗匠、川上不白というだけあって、
品があふれている。
まして茶道具の名づくしで、男女の睦言を綴るなんてのは、にくい。
『立てし誓いの行く末は
其の姥口のふとん釜
二人しっぽり 嬉しい仲を
誰が水さして 替帛紗
さばきかねたる中々に
思いの丈の竹台子
その折据の末までも
月と花との戯れを
過ぐるすさびの面白や』
●二人の愛の行き着く先は、ふわふわの布団でしょう。
二人でしっぽり濡れているのに、一体誰が邪魔するの。
なかなか言えない思いの丈。
時には立場が入れ替わり、恋愛ごっこは面白い。
「姥口の布団釜」「水差し」「替帛紗」「竹台子」「折据」「月と花」
いずれも茶道具だ。それを縁語的に組み合わせて歌詞にする。
さすが、宗匠だ。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚
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