西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

虎狩

2010-08-28 | 長唄の歌詞を遊ぶ (c) y.saionji
140ー「虎狩」(1878・明治11年)


近松門左衛門作の『国性爺合戦』の二段目切、
「千里ヶ竹」を長唄に写したのが、この曲。
日本人の母と中国人の父の間に生まれた、
和唐内(わとうない・和でも唐でもないという洒落)
が、明国再興のために中国に渡り敵を倒す、という話。

虎狩りで唐人をこてんぱんにやっつけた和唐内は、
「子分にしてやるから名を日本風に改めろ」と迫る。

『名も日本に改めて
 何右衛門 何兵衛と
 めんめんが国処を頭字に名乗り
 二列に揃えてぼったてろ
 チャック忠左衛門 カボチャ衛門
 ルスン兵衛 トンキン兵衛
 ホルナン四郎 ホルナン五郎 
 スンキチ九郎 ジャガタラ兵衛
 サントメ八郎 イギリス平』

ここまでふざけ倒すと気持ちがいい。

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tea breaku・海中百景
photo by 和尚
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