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西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

舌出し三番叟

2010-06-26 | 長唄の歌詞を遊ぶ (c) y.saionji
107-「舌出し三番叟」(1812・文化9年・中村座)


この曲は、志賀山流に伝わる「寿世嗣三番叟」をアレンジしたもので、
中村歌右衛門(3代目)が踊った。
歌右衛門は子供の時、大阪に来た中村仲蔵に直接これを伝授された。
それ以来、歌右衛門は仲蔵に私淑しており、26年振りの再演となった。
照れ隠しにぺろりと舌を出すところがあり、題名の由来はここからきている。

『その昔 秀鶴の名にし負う   
 都上りの折りを得て
 教え請地の親方に
 舞の稽古を志賀山の
 振りもまだなる 稚気に
 忘れてのけし三番叟
 揉み出し繰り出し一奏で
 目出度う栄えや仲蔵を』

その昔秀鶴(ひいでるつる・仲蔵の号)に教えてもらった三番叟、
まだ幼かったので、手におえず忘れてしまったけれど、
ちょいと一番やってみましょう、という意味。 

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tea breaku・海中百景
photo by 和尚

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