猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

悪魔を見た

2015-07-20 03:10:18 | 日記
2010年の韓国映画「悪魔を見た」。
ある夜、国家情報員捜査官スヒョン(イ・ビョンホン)の婚約者ジュヨンが何者かに
惨殺され、バラバラ死体となって発見される。怒りに駆られたスヒョンは、ジュヨン
の父で、重犯罪課の刑事だったチャンの協力を得て、やがて犯人が残虐な殺人に
快楽を見い出す男・ギョンチョル(チェ・ミンシク)であることを突き止める。そして、
ギョンチョルを見つけ出すと、徹底的に叩きのめすスヒョン。しかしとどめを刺すこ
とはなく、追跡用のGPSカプセルを飲み込ませると、そのまま解放してしまう。そし
てスヒョンは、ギョンチョルが新たな凶行に及ぼうとするたび、先回りしてはギョン
チョルに容赦のない制裁を加えていく。

婚約者を殺された警察官(国家情報員捜査官って何だろう)の復讐の物語である。
韓国のスター、イ・ビョンホンとチェ・ミンシクの熱演が凄かった。スヒョンは数人の
容疑者の中から、ギョンチョルを犯人だと突き止める。しかし、逮捕をすることは
ない。スヒョンは復讐の鬼と化していた。
ギョンチョルの隠れ家には死体を解体する道具がたくさんあり、そこで恋人の婚
約指輪を発見して、スヒョンが涙するシーンは悲しかった。スヒョンがギョンチョル
を追う間にも、ギョンチョルは殺人を犯す。そしてスヒョンが復讐し、ギョンチョル
がやり返し、スヒョンが復讐、と、血で血を洗う凄惨な復讐劇になっていく。その
間にまた人が殺されていく。
スヒョンのしていることは、完全に常軌を逸している。命がけで悪魔を殺そうとす
るイ・ビョンホンと、サイコ・キラーのチェ・ミンシク、2人とも迫真の演技である。改
めてこのスターたちの凄さを感じた。ラストも、普通こんなこと思いつく?というよ
うな復讐の仕方で、衝撃的だ。けれども、ラストでスヒョンが泣いているシーンは
切ない。復讐を終えて、彼には何が残ったのか。これからどう生きていくのか。
本当に韓国のサスペンス映画は見応えがある。



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