猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

フレイルティー 妄執

2018-08-11 22:26:18 | 日記
2001年のアメリカ映画「フレイルティー 妄執」。

テキサス州ダラス。FBI捜査官のドイル(パワーズ・ブース)は、全米を震撼させ
ているテキサスの連続殺人事件を担当していた。殺人鬼は必ず"神の手(God Ha
nd)"という謎の文字を現場に残していた。ある嵐の夜、ドイルの元へ、フェン
トンという男(マシュー・マコノヒー)が訪ねてくる。フェントンは、連続殺人の
犯人は自分の弟のアダムで、数々の殺人を犯した後に自殺したと告白する。そし
て弟の殺人にはある理由があったと言い、彼ら兄弟の少年時代にまで遡る恐ろし
い物語を語り始める。

フェントンとアダムの父親役、ビル・パクストンが監督を務めたサスペンス映画。
かなり宗教的な物語である。テキサスで起きている連続殺人事件。現場にいつも
"神の手"という文字が残されていることから、神の手殺人事件と呼ばれている。
ある時FBI捜査官ドイルの元を1人の男が訪ねてくる。フェントンというその男は、
神の手殺人事件の犯人は自分の弟アダムで、「周りに悪魔がいる」と言って自殺
したと言う。そしてフェントンはどうしてアダムが殺人を犯すようになったのか
を話し始める。それはにわかには信じられないものだった。
兄弟の父親(最後まで名前は出てこない)は人間の中に紛れて生きている悪魔を見
抜く力があり、悪魔だと認めた者を殺していた。そしてその手伝いを兄弟はさせ
られていた。ドイル捜査官にはその話が信じられないのだが、フェントンは死体
を埋めた場所を知っているという。
天使のお告げにより悪魔を殺すようになった父親と、その手伝いをさせられるよ
うになった息子たち(最初の頃は10歳前後)。忌まわしい過去を持つ兄弟はやはり
大人になっても普通の人間として生きることはできなくなっていた。途中でもし
かしたら…という気持ちになったが、それは当たっていた。どんでん返しのラス
トはおもしろかった。父親役のビル・パクストンの狂信的な演技や、子役の演技
も良かった。サスペンスというよりもホラー寄りだろうか。暗く、とても地味な
映画だが、なかなかの傑作だと思う。




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