猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

大統領の料理人

2020-07-17 22:43:00 | 日記
2012年のフランス映画「大統領の料理人」。

フランスの片田舎でレストランを経営しているオルタンス(カトリーヌ・フロ)は、
ある日突然フランソワ・ミッテラン大統領(ジャン・ドルメッソン)の専属料理人
に抜擢され、大統領官邸であるエリゼ宮殿に迎えられる。だが、これまで女性料
理人がいなかった男社会の厨房でオルタンスは嫉妬され疎外される。オルタンス
は孤立しながらも助手でパティシエの二コラ(アルチュール・デュポン)と共に奮
闘し、大統領のために料理の味を追求していく。

「フランス最後の国父」と称されるフランソワ・ミッテラン大統領に仕えた、仏
官邸史上唯一の女性料理人ダニエル・デルプシュの実話映画。オルタンスはある
ことがきっかけで大統領のプライベートシェフに任命される。それは彼女にとっ
てとても喜ばしい出来事だったが、昔から厨房で働いている男性料理人たちはお
もしろくない。特に料理長は彼女を嫌った。厨房があんなに男社会だとは知らな
かった。しかも舞台は1980年代なので今よりずっと保守的だったのだろう。オ
ルタンスは皆に相手にされず、料理長から嫌味を言われながらも若い助手の二コ
ラと共に奮闘する。
物語は特に盛り上がりはなく、とてもおもしろいという感じではない。でもエリ
ゼ宮が豪奢で見とれてしまうし、何より出てくる料理がきれいでおいしそう。素
敵な料理の数々に目の保養をさせてもらった。料理名はわからないがキャベツの
料理がおいしそうだったなあ。デザート好きな私は「赤いベリーのタルト」を食
べてみたかった。大統領は「気取った料理は好きじゃない。母や祖母が作ってい
たような料理が食べたい」と言っていた。ミッテラン大統領はおふくろの味が好
みだったようだ。映画ではトリュフがやたら出てきて、私はトリュフを食べたこ
とがないので味の想像がつかないのだが、おいしいのかな、高いんだろうな、と
思いながら観ていた。
大統領の信頼を得るオルタンスだが、結局官邸の料理人を2年で辞職している。
その後は南極のフランス観測基地で料理人になっているのだが、映画は南極での
シーンと官邸でのシーンが交互に描かれながら進行していく。私はオルタンスが
官邸を辞めた理由がしっくりこない。彼女は大統領の体調による食事制限や、経
費節減により思うような食材が手に入らなくなってしまったことで、自由に料理
が作れなくなり、精神的に疲れていくのだ。でもそれは仕方のないことだったの
ではと思う。大統領もお年だしコスト削減も仕方ないだろう。だったらそれに見
合った料理を作るべきだったのではないだろうか。自分の流儀にこだわって自由
に料理が作れなくなったから辞めてしまった、ちょっと勝手な人という感じがし
た。それが残念だった。
大統領のオルタンスに対する態度はとても優しいのだが、ミッテラン大統領は本
当にあんなに優しい人だったのだろうか。スキャンダルもあったが、私はミッテ
ラン大統領が結構好きである。


ノエルは私がパソコンをさわっていると、よく私の腕に頭を乗せて寝ます。かわ
いいけど邪魔です(笑)。猫ってどうしてパソコンの前に来るのかな。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鳥天)
2020-07-17 23:35:33
もうね、お母さんにかまってもらいたくて(*´艸`)可愛いよね~邪魔だけど。インコはサイズが小さいので、同じく邪魔しに来るけれどまだ楽だわ(*´艸`)
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Unknown (杏子)
2020-07-18 02:33:19
>鳥天さん
コメントありがとうございます。もうほんと邪魔(笑)ノエルは体重が重いので腕で寝られると結構ズシッと来ます。
インコは軽いからいいですよね!(*^^*)
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Unknown (jagataro)
2020-07-20 22:59:57
うちも男の子はモニタの前に立ちはだかり、女の子は胸元に入り込んできて、それぞれ別のやり方で「そっちよりこっち」と主張します。
剛力彩芽さんが総理大臣の料理人になるドラマがありましたが、あれはこの映画が元になっていたのですね。総理は小日向文世さんでした。確かにドラマチックな展開はなかったように記憶しています。
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Unknown (杏子)
2020-07-21 04:07:57
>jagataroさん
コメントありがとうございます。ベルはパソコンの前でじっとしているのでいいのですが、ノエルは腕に頭を乗せて寝るのでほんとに重たいし邪魔なんですよね~(^^;)あれってやっぱり自己主張なんですね。
そういうドラマがあったのですね、知りませんでした。ドラマと言えばずーっとお休みしていた織田さんんの「スーツ2」が来週からやっと再開するので嬉しいです💖
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