猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

キル・ユア・ダーリン

2015-12-25 02:53:50 | 日記
2013年のアメリカ映画「キル・ユア・ダーリン」。
第2次世界大戦中の1944年、コロンビア大学に入学したアレン・ギンズバーグ
(ダニエル・ラドクリフ)は、大学の授業内容を始め、旧態依然とした大学の有り
様に幻滅し、自由奔放な学生ルシアン・カー(デイン・デハーン)に強く惹かれる
ようになる。そしてルシアンの仲間であるウィリアム・S・バロウズやジャック・ケ
ルアックとも交流を持つようになると、彼らの生き方や「文学革命」の思想に感
化されていく。

アレン・ギンズバーグはアメリカで最も成功した詩人の1人とのこと。大学の仲間
も皆実在の人物らしい。戦時中のコロンビア大学を舞台にした青春ドラマである。
アレン・ギンズバーグの家庭は複雑である。精神を病んだ母親、その母親を入
院させ、女を作った父親。アレンは大学と寮にしか居場所がなかった。しかし退
屈な大学の授業に辟易しているところに、奔放な学生ルシアン・カーと知り合う。
ルシアンやその仲間と交流を持つようになり、酒、タバコ、夜遊びを覚えていく
アレン。でもその姿は自由なようでいて、なんだか痛々しい。
アレンはルシアンに友情以上の気持ちを持つようになり、ルシアンもそれに応
える。しかしルシアンには、ルシアンに異常な執着を持ち、腐れ縁状態の元恋人
のデヴィッドがいた。ルシアンとデヴィッドの関係はやがて大きな事件に発展し
ていく。
ダニエル・ラドクリフの熱演が光る作品である。子役から大人になる時に失敗
する人は多いが、ダニエルは大丈夫だ。演技がうまい。そしてルシアン役のデ
イン・デハーン、若い時のレオナルド・ディカプリオにもリヴァ―・フェニックスに
も似ている美青年。美青年が出ているだけでも観る価値があるというもの。とに
かくダニエルとデインの絡みが良かった(私は腐女子ではない)。
文系青年たちの会話、友情、嫉妬、無軌道さなど、とても良かった。エンディン
グの歌がとても良くて、何度も繰り返し聞いてしまった。ちょっとビートルズ風の
軽快な歌。この歌で映画がより印象づけられた。




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