猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

バーニング

2020-12-15 21:46:06 | 日記
1981年のアメリカ・カナダ合作映画「バーニング」。

キャンプ場の管理人のクロプシー(ルー・デヴィッド)はアル中で偏屈で粗暴な
性格のため、人々から嫌われていた。ある夜、少年たちがクロプシーを驚かせ
ようといたずらを仕掛けたが、彼は予想以上に驚き慌てたことで火だるまとな
り、大火傷を負ってしまう。5年後、退院したクロプシーは娼婦を大型の園芸
ばさみで殺害した後、かつて自分が管理人を務めていたキャンプ場に戻ってき
た。そして、自分に大火傷を負わせた元少年たち、更には無関係の人々までも
手にかけていく。

昔のスラッシャー映画。ずっと観たかったのだが機会がなく、やっと観られた。
ストーリーはあってないようなもので、この映画の前年に有名な「13日の金
曜日」が公開されているので、「13日の金曜日」の亜流といった感じ。舞台
がキャンプ場というのも同じだし。でもこれはこれでまあまあおもしろかった。
凶器が園芸ばさみというのが個性的。ちょっと単調な感じはするが。
嫌われ者のキャンプ場の管理人クロプシーは少年たちのちょっとしたいたずら
が原因で全身大火傷を負ってしまう。5年も入院するなんてどれだけひどかっ
たのだろう。まあ、そりゃ恨むよねといった感じだが。大体あんなに問題のあ
る人物を管理人にしておくこと自体おかしい。退院したクロプシーは娼婦の部
屋へ行き、自分の顔を見て驚き怯えた彼女を園芸ばさみで殺害する。何故最初
の犠牲者が娼婦なのかわからないが。そしてクロプシーはかつて働いていたキ
ャンプ場へ向かう。そこには少年少女たちが大勢来ており、引率の青年はかつ
てクロプシーに火傷を負わせた少年たちの1人だった。
クロプシーが少年たちを襲うまで結構時間がかかる。男子女子たちがキャッキ
ャウフフしているシーンが長く、「あ、この子殺されるな」と思うシーンでも
ギリギリ助かったり(本人は狙われていることに気づいていない)。そしてクロ
プシーの顔もなかなか見せない。なので全体的にあまり迫力がなく、怖くない。
けれども後半クロプシーの殺戮が始まってからはそれなりに観られるようにな
る。凶器の園芸ばさみは単調ではあるがやっぱり怖い。銃で撃たれるとかより
痛そうだし。グロテスクなシーンも多い。
少年少女たちの中で助からなかった者と助かった者がいるが、クロプシーはど
んなふうに区別をつけたのかな、と思った。いかにも殺されそうになったのに
腕をケガしただけの少年もいたし。でもまあクロプシーも踏んだり蹴ったりで
あるし、気の毒と言えば気の毒。大ヒットしたら「13日の金曜日」シリーズ
みたいに続編が作られたのかもしれない。DVDのパッケージの、クロプシー
が大きな園芸ばさみを振り上げている写真は印象的だ。古き良きホラー映画。




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2 コメント

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Unknown (いごっそう612)
2020-12-16 05:49:59
なかなかコアな作品観てますね(笑)
村上春樹原作の映画『バーニング』を観たのかと思ってしまいましたが、こちらの「バーニング」も面白そうですね。
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Unknown (杏子)
2020-12-16 13:54:38
>いごっそう612さん
コメントありがとうございます。割と有名?な映画なのでずっと観たかったんですよ。
今観ると特殊メイクとかがちゃちですが、気が済みました(笑)
返信する

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