猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

美しき仕事

2024-07-01 21:22:37 | 日記
1999年のフランス映画「美しき仕事」を観に行った。

フランス、マルセイユの自宅で回想録を執筆しているガルー(ドニ・
ラヴァン)。かつて外国人部隊の上級曹長だった彼は、アフリカのジ
ブチに駐留していた。暑く乾いた土地で過ごす中、いつしかガルーは
上官であるフォレスティエ(ミシェル・シュボール)の多くの資質に対
し、憧れともつかぬ思いを抱いていく。ある時、部隊にサンタン(グ
レゴワール・コラン)という新兵がやってくる。社交的な性格でたち
まち人気者になったサンタンに対し、ガルーは嫉妬や羨望を抱き、
いつしかサンタンを破滅させたいと願うようになる。

1999年の映画だが日本では長らく未公開で、今年4Kレストア版で
劇場初公開だそうだ(4Kレストア版って何だろう)。うーん、困った。
意味のわからない映画だったので、感想が書けない。かつてフランス
外人部隊で上級曹長を務めていたガルーは、マルセイユの自宅で回想
録を執筆中だ。彼は「フランスを長く離れすぎた男の話だ」と書き出
す。ガルーは外人部隊にいた時、上官のフォレスティエに尊敬とも憧
れともつかぬ気持ちを抱いていた。そこへ新兵のサンタンが部隊へや
ってくる。サンタンはその社交的な性格でたちまち人気者になり、ガ
ルーは彼にたいして嫉妬と羨望の入り混じった感情を募らせ、やがて
彼を破滅させたいと願うようになる。
何を見ればいいのかわからない映画だ。ジブチの風景はきれいでもな
いし、訓練や体操をする外人部隊のマッチョなお兄さんたちを見れば
いいのか。そういうのが好きな人にはいいだろう。フランスの外人部
隊ってすごく強いんじゃなかったっけ。彼らは訓練やストレッチのよ
うなよくわからない体操をする。そして洗濯、アイロンがけ、料理も
する。手際良く洗濯物を干していくシーンは印象的。あんなに暑い土
地ならよく乾くだろう。そして夜にはクラブへ繰り出し、酒を飲んだ
り踊ったりする。
ガルーが何故あんなにサンタンの存在を気にしているのかわからない。
フォレスティエにも「外見で判断するな」と言われるが、「ああいう
奴は心に何か持っているんですよ」と答える。何故そんなに目の敵に
しているのかわからない。ガルーはサンタンのことが好きなのか?と
思ったが、そういう訳でもないようだ。ガルーの気持ちがわからない。
ある時、部隊内のトラブルの原因を作ったサンタンに、遠方から1人
で歩いて帰隊するように命じたガルーだったが、サンタンが途中で行
方不明となる。ガルーはその責任を負わされ、フランスへ送還された
上で軍法会議にかけられることになる。
ガルー役のドニ・ラヴァンは「ポンヌフの恋人」などレオス・カラッ
クス作品の常連俳優。サンタン役のグレゴワール・コランも実力派俳
優。ラスト近くでサンタンが塩まみれになって「負けた」と言ったの
はどういう意味だったのだろう。ラストのガルーのダンスシーンはと
ても印象に残ったが、意味はわからない。タイトルの「美しき仕事」
が何なのかもわからなかった。久しぶりに意味のわからないフランス
映画を観たが、でもドニ・ラヴァンとグレゴワール・コランを見たか
ったのだから、良しとしよう。



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2 コメント

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Unknown (杏子)
2024-07-08 06:30:52
>ウラジーミル・アスポンさん
コメントありがとうございます。フランス映画はわかりにくいと言われますが、そうでもないんですよ。
大抵はちゃんとわかります。でもこの映画はわかりませんでしたねえ…

フランス外人部隊ってハードですよね。すごく強いイメージです。
何を言いたい映画だったのか…ガルーは上官のフォレスティエに同性愛的な感情を持っているのか、
それさえよくわかりませんでした。
そしてサンタンを何故あんなに敵視しているのか…

もしかしてガルーはサンタンのことが好きで、それで逆に破滅させたいと思ったのか。
でもそういうわけでもなさそうです。

本当に意味のわからない映画でした。ここまでわからない映画は久々です。
返信する
外人部隊はハードで有名 (ウラジーミル・アスポン)
2024-07-08 03:29:01
私は、フランス映画は正直言うと、意味が分かりにくい映画が多いという印象です。
ちょっと意味が分からない程度ならば、それゆえにシュールな魅力やアート感が出るものの、
限度を超えて意味不明だと厳しいなぁ…と思ったりします。

1999年公開なら25年前の映画という事になります。

フランス外人部隊ってハードな事で有名ですね。
日本の自衛隊で、ものたりない日本人がフランスの外人部隊に入ったという話をテレビのドキュメンタリー番組で観た事あります。その人の母親が嘆いてました。

ガルーの回想録、つまり過去の話が映画の内容なんですね。
今は引退しているけど、外人部隊に居た時の思い出なのですね。

ガルーは上官のフォレスティエに尊敬とも憧れともつかぬ気持ちを抱くのは、
同性愛的な感情に近いものでしょうかね。
一方で新兵のサンタンには嫉妬して、破滅させたい気持ちを抱くんですね。
もしかして、新兵のサンタンはガルーのあこがれる上官に可愛がられて、それで嫉妬するんですか…。

外人部隊の隊員たちは鍛えあげられた肉体がみどころでしょうかね。
肉体を鍛える人に同性愛者は結構多そうです。

外人部隊の人は、自分の事は自分で何でもするんですね。
アイロンがけやら料理やら…。
鍛えているだけでなく家事もこなすとは凄いです。

サンタンの事を眼の敵にするあまり、サンタンが途中で行方不明になるような
状況を作り軍法会議にかけられる事になるとはビックリです。
そこまで目の敵にしたのは何故でしょうね。
フォレスティエに同性愛的な感情でもあり、サンタンに
とられるのが嫌だったからなら、敵視する気持ちも理解できます。
返信する

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