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猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

トラップ

2025-04-23 22:47:43 | 日記
2024年のアメリカ映画「トラップ」。

クーパー(ジョシュ・ハートネット)は溺愛する娘ライリー(アリエル・
ドノヒュー)のため、彼女が夢中になっている人気歌手レディ・レイ
ブン(サレカ・シャマラン)が出演するアリーナライブのプラチナチケ
ットを手に入れる。クーパーと共に会場に到着したライリーは最高の
席に大感激の様子だったが、クーパーはある異変に気づく。会場には
異常な数の監視カメラが設置され、警察官たちが会場内外に続々と集
まっているのだ。クーパーは口の軽いスタッフから、指名手配中の切
り裂き魔についてのタレコミがあり、警察がライブというトラップを
仕組んだという情報を聞き出す。しかし優しい父親にしか見えないク
ーパーこそが、その残忍な殺人鬼だった。

M・ナイト・シャマラン監督によるサスペンス。一見愛情深い父親で
ありながら、実は凶悪な殺人鬼だという男を追いつめるべく、警察が
巨大ライブ会場に罠を仕掛ける。フィラデルフィアに住む消防士のク
ーパー・アボットは、愛娘ライリーのために人気歌手のレディ・レイ
ブンのコンサートチケットを入手する。しかし当日、コンサート会場
には異様なほどの警察官たちの姿があった。クーパーは売店の店員か
ら、実はこのコンサート自体がFBIが殺人鬼「ブッチャー」を捕らえ
るためのトラップだと聞く。
ところがブッチャーとはクーパー自身であり、今まさに家の地下に監
禁しているスペンサーという若者の様子を監視カメラで撮った映像で
チェックしていた。クーパーはこれまで何人もの犠牲者を出しており、
スペンサーは1番最近の犠牲者だった。クーパーは売店の店員のIDを
手に入れ、バックルームに忍び込んで警察の無線を盗む。フードスタ
ンドのキッチンを爆破して、混乱に乗じて会場を脱出しようと企むが、
なかなか脱出口を見出せない。
なお脱出を試みるクーパーは、警備が薄いであろうレディ・レイブン
の楽屋に目をつける。レディ・レイブンに「夢見る少女」として選ば
れれば彼女の楽屋に入ることができると知ったクーパーは、レディ・
レイブンの叔父(M・ナイト・シャマラン)にライリーが白血病から回
復したばかりだと嘘を話す。思惑通り選ばれたライリーに付き添って、
レディ・レイブンの楽屋に入ったクーパーだったが、そこにも警察が
張り込んでいることに気づく。クーパーはレディ・レイブンに自分の
正体を告げ、スペンサーを遠隔で殺すこともできると言って協力する
ように脅す。
シャマラン監督はどんでん返しのストーリー展開が特徴だと思うが、
本作も意外な展開になっている。でもあまりおもしろくない映画だっ
たように思う。クーパーとレディ・レイブンの駆け引きは緊張感があ
って良かったと思うが。悪いのは殺人鬼であるクーパーなのだが、レ
ディ・レイブンに対して少しイラッとした。レディ・レイブン役のサ
レカ・シャマランはシャマラン監督の娘であり、監督自身も出演して
いる。ちょっと娘が活躍しすぎで、主役かと思うほど。娘をブレイク
させるために作った映画?という感じ。
クーパーは切り裂き魔ということだが、犯行のシーンが全くないので、
「一見優しい父親だが実は殺人鬼」という感じがしなかったのは残念。
コンサート会場でクーパーと口論になるオバさんも「あの人必要あっ
た?」と思ったし。ジョシュ・ハートネットがおじさんになっていて
びっくりした。20代の頃のイメージが強いので、最初わからなかっ
た。でも年をとってもハンサムだった。何というか、つまらない映画
だった。

フランシスコ・ローマ教皇が亡くなった。先月「教皇選挙」という映
画を観てとてもおもしろかったのだが、本当に教皇選挙が行われるこ
とになるなんて…と思った。