ブラインド・ウォー 盲目の戦士

2022年の中国映画「ブラインド・ウォー　盲目の戦士」。

犯罪組織のボスであるマックイーンの裁判中に、裁判所内で爆発
が起こる。警察の特殊部隊に属するドン・グー(アンディ・オン)
は単独で現場に急行するが、そこにはマックイーンに恨みを持つ
殺し屋の夫婦、レド(チャン・ヤーチー)とシーナ(ヤン・シン)が
いた。素早くレドを殺したドン・グーだったが、その際のケガで
視力を失い、逮捕されたシーナは夫の仇としてドン・グーに復讐
を誓う。その後、単独行動の責任を負わされ警察をクビになった
ドン・グーは、一人娘であるヤーティー(チー・シェンハン)を何
者かに誘拐され、移送中だったシーナが警官を殺害して逃亡した
ことを知る。

アンディ・オン主演のアクション映画。序盤ですごい数の人が死
ぬのでちょっとキツい。犯罪組織のボス、マックイーンの裁判中
に、彼に恨みを持つ殺し屋の夫婦、レドとシーナが爆発を起こし
てマックイーンを殺す。そして警察とレドたちの戦いが始まるが、
特殊部隊のメンバーであるドン・グーが1人で乗り込んできて、
レドを倒すが、その時大変な人数の犠牲が出てしまい、ドン・グ
ーも失明してしまう。ドン・グーは警察をクビになり、娘のヤー
ティーと静かに暮らす。
それにしても警察関係者やマスコミの手のひら返しがすごい。生
き残ったドン・グーは生き残ったことを責められるのだ。失明し
たドン・グーを支えるのは高校生の娘のヤーティーと、彼を慕う
後輩のアーユン(ワン・ハンヤン)だけだ。ヤーティーは父親の人
並み外れた聴力と空間把握能力を知り、一緒にトレーニングをし
て生活を取り戻していく。しかしある日ヤーティーはバイオリン
の演奏会の帰りに何者かに拉致されてしまう。
若い女性の遺体が発見され、ドン・グーは確認に行くが、ヤーテ
ィーの手にはバイオリンのたこがあるはずだと言い、その遺体は
ヤーティーではないと確信する。そして逮捕されていたシーナが
移送中に警官を殺害し、逃亡したことを知る。シーナに命を狙わ
れているドン・グーに、アーユンは自分がシーナを逮捕するから
関わらないように言うが、ドン・グーは聞かない。そしてシーナ
がドン・グーに接触してきて、「娘は人身売買組織に捕まった」
と言う。
シーナは人身売買組織の首領に恨みを持っており、ドン・グーと
シーナは一時的に行動を共にすることにする。それにしてもシー
ナの凶暴っぷりがすごい。何度もシーナが「イカレ女」と呼ばれ
るシーンがあったが、本当にイカレ女である。あんなに極悪非道
な女はそういないだろう。人身売買組織の首領も相当な悪党で変
態だし、本当に凶悪な人間がたくさん登場する。ちょっと香港の
B級映画っぽい感じもするが、割とおもしろかった。ヤーティー
はとても高校生には見えない老け顔だった。でもアンディ・オン
はかっこよかったしアクションも良かった。シーナ役のヤン・シ
ンのイカレ女らしいアクションもキレがあって良かったと思う。




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