猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

バッファロー'66

2019-03-08 20:40:25 | 日記
1998年のアメリカ映画「バッファロー'66」。

5年の刑期を終え、刑務所から釈放されたビリー・ブラウン(ヴィンセント・ギャロ)は、
ニューヨーク州バッファローの実家に戻ろうとするが、長年の溝がある両親には刑務所
にいたことは話しておらず、電話で「政府の仕事で遠くまで行っていた」と偽る。更に
勢いで「フィアンセを連れて帰る」と嘘を並べてしまう。フィアンセどころかガールフ
レンドもいないビリーは、トイレを借りた建物の中のダンス教室でレッスン中だった少
女レイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致し、自分の妻のふりをするよう脅迫する。そ
してビリーには実家に戻るだけでなく、バッファローでの真の目的もあった。

ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・音楽・主演を務めた映画。刑務所を出所したばか
りの男が、実家に電話で「フィアンセを連れて帰る」と嘘をついたばかりに、若い女性
を拉致して自分の妻役をさせ、彼女の車で実家まで帰ることになる。大体息子が刑務所
に入れられたのを知らない両親っているのだろうか。親に連絡は行かないのだろうか。
それが不思議だが、アメリカではそういうこともあるのだろうか?
横暴でヒステリックなビリーに最初は抵抗していたレイラだったが、彼の優しさや繊細
さに触れるうちに好意を持つようになる。ビリーも次第にレイラに心を開いていく。ビ
リーは少し変わっているが、実家の両親はもっと変。息子に対してさほど関心を持って
おらず、チョコレート・アレルギーのことも忘れている。レイラのことは歓待するもの
の、4人で食事をしている時も会話がかみ合っていない。ほんとに変な両親。
実家を出てビリーとレイラはモーテルに向かうが、レイラはビリーのことをすっかり好
きになっていた。これはストックホルム症候群のようなものなのだろうか。自分を無理
矢理拉致した男を好きになるなんて、レイラもまた少し変。変な人ばかりが登場する。
ビリーが用事があるからとモーテルを出る時、「ココアを買ってきて。必ず戻ってきて
ね」と念を押すレイラ。退廃的で変わったラブストーリーだが、ラストシーンはちょっ
と良かった。




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コメント (6)
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