猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

白い沈黙

2016-02-06 03:48:54 | 日記
カナダ映画「白い沈黙」を観にいった。
アメリカ国境にほど近いカナダのオンタリオ州ナイアガラフォールズの街に暮らす
マシュー(ライアン・レイノルズ)とティナ(ミレイユ・イーノス)のレイン夫妻は、
慎ましくも幸せな毎日を過ごしていた。彼らには9歳のカサンドラという一人娘がいた。
カサンドラはフィギュアスケートの練習に励み、パートナーの少年アルバートと共に
将来のオリンピック出場を夢見ている。ある吹雪の日、いつものようにスケート場に
カサンドラを迎えにいったマシューは、自宅に戻る途中、行きつけのダイナーに立ち
寄った。その店内にいたほんの数分の間に、車の後部座席からカサンドラが忽然と
姿を消してしまった。

アトム・エゴヤン監督作品。9歳の少女が車の中から消えてしまうという物語だが、
その後が不気味だ。マシューはティナに「あなたが目を離したからよ!」と非難され、
警察から疑われ、長い悪夢のような日々が始まる。失踪して8年、警察の捜査は
完全に行き詰っていた。ところが、迷宮入りしかけていたカサンドラの捜査に驚く
べき進展が見られた。
時系列が錯綜していて、序盤はよくストーリーがわからなかった。自分が目を離
した隙に娘がいなくなり、罪悪感にさいなまれるマシューは、事件以来トラックを
走らせ、仕事の合間に娘を捜し回っている。妻ティナとは別居してしまったが、ま
めに連絡はとっている。子供の失踪とはどんなに恐ろしいことだろう。3人で幸せ
に暮らしていたのに、ある日突然子供がいなくなるなんて。それもほんの数分の
間に。マシューとティナの悲しみ、苦しみ、喪失感が痛いように伝わってくる。
刑事2人の演技も良かった。カサンドラが帰ってくるのを待ち続けて、いつも1人で
滑っているアルバートも良かった。でも期待した程ではなかったかな…という感じ。
アトム・エゴヤン監督だからおもしろいだろうと思って観たのだが。カサンドラの
失踪の理由は驚くべきものだが、なんとなくしっくりこない。ティナの態度もイラ
イラして、あれではマシューが怒るのも無理はないだろうし。
それにしても舞台のナイアガラフォールズって田舎なのだろうか?車の運転が
できない私にはとてもあんな所住めない。カナダの雪景色が美しかった。



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コメント
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