先週、「セイジ-陸の魚-」という映画を観にいった。
私はこの映画を一昨年から楽しみにしていた。一昨年、映画が作られていると
いうことを知って、ずっと観たかったのだ。監督は伊勢谷友介。
レディスデーだったのもあり、すごく多かった。男性はちらほら。
予想以上に素晴らしい映画だった。今でも、もう1回観にいきたいくらい。
西島秀俊と森山未来の共演なのだが、2人とも力のある俳優さんだなあ、と思った。
セリフが少なく、暗ーい映画なのだが(私はそういう映画が好きだが)、まず
映像の美しさに惹き込まれた。
僕(森山未来)は大学最後の夏休みに、自転車旅行をしていた。
そこで、ひょんなことからあるドライブインで働くことになる。
そのドライブインの雇われ店長がセイジ(西島秀俊)。無口で何を考えてるのか
わからない男。過去に何かがあって、それを今でも抱えているのが見てとれる。
ドライブインの経営者(裕木奈江)、酒屋、ドライブインに集まって騒ぐ人たち、
みんな魅力的。
私はお酒が飲めないので、飲みにいってワイワイやるという経験がほとんどないので、
こういう場面はなんだか別世界のよう。
「僕」も次第にみんなと打ち解けていく。セイジとも。相変わらず無口だが。
セイジは村に住む5~6歳の律子という女の子ととても仲がいい。律子もとても
なついているし、普段は無表情なセイジが律子と遊ぶ時は笑っている。
そんな時、村で凄惨な事件が起き、律子が巻き込まれてしまう…
静かに流れていた映画が、一変してものすごく重たくなる。
そしてセイジが律子のためにとった行動とは…
ネタバレになるので書かないが、あの時セイジにはああするしかなかったのだろう、と
思った。律子のために自分ができることはそれだけなのだと。
衝撃的だったが、セイジという人の人間性を思えば、あの異常な行動も理解できる。
話が前後するが、この映画は20年後の「僕」が回想する場面から始まる。
そして、20年ぶりにあのドライブインを訪れて、物語は終わる。
「僕」にとって20年前の夏は、人生の中で辛い思い出だっただろうか。
辛い思い出だっただろうな。でも、最後には自分の中で昇華する。
セイジやみんなが今どこでどうしているのか、描かれていない。でも、きっと生きている
と思う。どこかで、きっと。
もう1度観たい。叙情的な映画だった。
ところで私は昔から裕木奈江さんのファンである。この映画に興味を持ったのも、彼女が
出演しているからである。久し振りの日本映画への出演。
昔とちっとも変わらない。きれいで可愛くで、存在感のある人だ、と思った。
是非観てください。
私はこの映画を一昨年から楽しみにしていた。一昨年、映画が作られていると
いうことを知って、ずっと観たかったのだ。監督は伊勢谷友介。
レディスデーだったのもあり、すごく多かった。男性はちらほら。
予想以上に素晴らしい映画だった。今でも、もう1回観にいきたいくらい。
西島秀俊と森山未来の共演なのだが、2人とも力のある俳優さんだなあ、と思った。
セリフが少なく、暗ーい映画なのだが(私はそういう映画が好きだが)、まず
映像の美しさに惹き込まれた。
僕(森山未来)は大学最後の夏休みに、自転車旅行をしていた。
そこで、ひょんなことからあるドライブインで働くことになる。
そのドライブインの雇われ店長がセイジ(西島秀俊)。無口で何を考えてるのか
わからない男。過去に何かがあって、それを今でも抱えているのが見てとれる。
ドライブインの経営者(裕木奈江)、酒屋、ドライブインに集まって騒ぐ人たち、
みんな魅力的。
私はお酒が飲めないので、飲みにいってワイワイやるという経験がほとんどないので、
こういう場面はなんだか別世界のよう。
「僕」も次第にみんなと打ち解けていく。セイジとも。相変わらず無口だが。
セイジは村に住む5~6歳の律子という女の子ととても仲がいい。律子もとても
なついているし、普段は無表情なセイジが律子と遊ぶ時は笑っている。
そんな時、村で凄惨な事件が起き、律子が巻き込まれてしまう…
静かに流れていた映画が、一変してものすごく重たくなる。
そしてセイジが律子のためにとった行動とは…
ネタバレになるので書かないが、あの時セイジにはああするしかなかったのだろう、と
思った。律子のために自分ができることはそれだけなのだと。
衝撃的だったが、セイジという人の人間性を思えば、あの異常な行動も理解できる。
話が前後するが、この映画は20年後の「僕」が回想する場面から始まる。
そして、20年ぶりにあのドライブインを訪れて、物語は終わる。
「僕」にとって20年前の夏は、人生の中で辛い思い出だっただろうか。
辛い思い出だっただろうな。でも、最後には自分の中で昇華する。
セイジやみんなが今どこでどうしているのか、描かれていない。でも、きっと生きている
と思う。どこかで、きっと。
もう1度観たい。叙情的な映画だった。
ところで私は昔から裕木奈江さんのファンである。この映画に興味を持ったのも、彼女が
出演しているからである。久し振りの日本映画への出演。
昔とちっとも変わらない。きれいで可愛くで、存在感のある人だ、と思った。
是非観てください。