猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

Dolls ドールズ

2009-08-30 03:14:18 | 日記
2002年の日本映画「Dolls ドールズ」。
3つのオムニバス風になっている。
・松本(西島秀俊)は両親に説得され、結婚を約束していた恋人・佐和子(菅野美穂)を
裏切り、社長令嬢との結婚を決める。その直後佐和子は薬を大量に飲んで自殺を
図り、助かったもののすっかり頭がおかしくなり、人の顔もわからなくなってしまう。
それを知った松本は結婚式の直前に病院の佐和子の元へ行き、お互いの体を赤い縄で
結びつけ、あてのない放浪の旅に出る。
・トップアイドルの春奈(深田恭子)。彼女に心酔しているファンの温井は、彼女のこと
ばかりを思い続ける日々を過ごしていた。だが春奈は交通事故で重傷を負い、再起
不能になって芸能界を引退してしまう。
・毎週土曜日になると2人分の弁当を作って昔の恋人を待ち続ける良子(松原智恵子)は、
頭のおかしいおばさんだと思われていた。
あるヤクザの組長。彼には秘密があった。

北野武の監督映画である。すごく良かった。オムニバスと言っても最初の話はずっと
続いており、メインの話になる。色彩がとても印象的な映画だった。赤、ピンク、
黄色などが効果的に使われている。
3つとも救いようがない悲劇の物語である。救いようのなさで言えばアイドルの話、
お弁当おばさんの話、松本と佐和子の話、の順かなと思ったが、やっぱりどれも痛ま
しい。1番好きなのは松本と佐和子の話。この2人がどれくらいの間放浪しているのか
よくわからないのだが、場面場面で2人の服装が変わり、それがとても美しいのだ。
服装が景色によく合っていて、1つの絵画のようである。
アイドルを追っかけて追っかけて、結局報われなかった青年。
恋人を2度も失うことになった年配の女性。
どれも悲しく、どれも好きだ。ラストシーンもすごくいい。日本映画の中で1番好きな
作品だ。


もう1本は2004年のアメリカ映画、「バイバイ、ママ」。深夜放送で観た。
私は洋画の日本語吹き替えが好きじゃないのだが、ストーリーが
面白そうだったので観てみた。
息子を溺愛するシングルマザーの狂気を描いた作品だ。
息子と二人だけの生活を望み、息子が他人との交流を持つのを
嫌がり、小学校へも通わせようとしない。
息子がどうしても学校へ行きたいと言うので、渋々入学させるものの、
過保護と過干渉ぶりはどんどんエスカレートしていき、
衝撃のラストへと繋がる。
…という話だ。
こっちは単純に面白く見れた。
あんなお母さんがいたら怖いなあ。ある意味ホラーだ。
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