地震の構造と+α いろいろ考えてみよう!

自分が、日ごろ思ったことを記録しておくブログです。今は「地球の構造と地震の関係」という内容です。

三重県南東沖でM5.2 新潟県中越地方でM5.1 沖縄本島近海でM3.1

2020-08-07 03:22:51 | 日記
 今回は、ちょっと不思議な地震が2発。

 まず、最初は、新潟県中越地方のM5.1の地震ですが、通常、新潟方面の地震は震源が浅いはず。でも、これ、震源の深さが190キロです。さらに、主に揺れた地域は、関東方面と太平洋沿岸で、日本海側は、それほど揺れた範囲に広がりはありませんでした。
 ここから推測できることは、太平洋沿岸は当然、太平洋プレートの範囲。関東方面は東京・埼玉・山梨・静岡方面で揺れが確認されていて、ここは、フィリピン海プレートが日本の内陸に入り込んできているところ。つまり、太平洋プレートとフィリピン海プレートに同時に揺れが伝わり、ユーラシアプレート自体には、それほど揺れが伝わらなかったということになります。
 となると、震源の付近は、フィリピン海プレートと太平洋プレートの接触面で、フィリピン海プレートは、このあたりまでは間違いなく入り込んでいる、ということ。そして、2004年10月23日に起きた新潟中越地震は、フィリピン海プレートが上に押しあがってきて、それによって、地表付近で亀裂が入ったものという可能性もある、ということ。
 そして、これからは、フィリピン海プレートの動きの異常が、新潟方面に出てくる可能性も考えていかなければならない訳ですから、南海トラフ地震の影響による被害は、新潟・長野・岐阜などの内陸まで視野に入れていかなければならないということになります。決して、太平洋沿岸だけの問題ではない、ということです。

 もう一つは、三重県南東沖のM5.2の地震。こちらは、三重県の沖が震源であるにも関わらず、揺れたのは、関東から東北の太平洋側だけ。この地震では、太平洋プレートだけに影響が出ているということです。震源の深さは380キロとかなり深い地震で、こちらの地震では、太平洋プレートだけが崩壊したケースになりますから、この深さだと太平洋プレートの下部で崩壊が起きた、ということになります。
 となると、この地域の地震は、すぐそばにフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界がありますが、フィリピン海プレートの影響だけではなく、太平洋プレートの動きが直接、この地域の地震の発生を促している可能性もあるということです。ですから、太平洋プレート側で規模の大きめの地震が起きた場合、直接、紀伊半島沖の方に影響が出てくることも視野に入れておかなければならないということです。太平洋プレートの動きは、決して太平洋沿岸だけに出てくるものではない、ということですね。

 また、沖縄本島近海のM3.1の地震は、こちらは、単純にフィリピン海プレートの影響だと思われます。沖縄方面は、それ以外にも、宮古島や西表島近海で細かな地震が起きていますから、今後、少し動きが出てくるかも知れません。

 その他、昨日の地震で気になるところは、紀伊水道周辺。こちらで、細かな地震がかなりの数になっています。場合によっては、有感地震になる可能性があると思っていてください。

 昨日は、震源の深い地震が2発あったわけで、こういう規模の大きな震源の深い地震が起きた後は、プレートの動きに変化が出やすいですから、思わぬところで揺れが発生することも考えられます。昨日の動きで、変化が出ているように思われるところは、まず、紀伊水道周辺。こちらで、細かな地震がかなりの数になっています。場合によっては、有感地震になる可能性があると思っていてください。また、富山と新潟の県境。このあたりは、あまり動きの無いところですが、昨日は、同一震源の地震が起きています。もう一つは、山口と島根の県境。さらに岐阜で動きが活発になっています。
 新たな亀裂が入った場合、規模が大きめになることが考えられるので、警戒していてください。
コメント
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