取材者側と取材される側の関係はやはりきちんと整理しておくべきだ。朝日新聞の今朝の２６面には朝日の編集委員が、安倍元総理の依頼を受け雑誌社側にインタビューの内容について問い合わせをしたという。それも公表前の記事内容を見せるように求めたもの。安倍元総理からこれらの依頼を受けるということは関係性はかなり深いものであったと想像できる。編集委員側も取材時以外にも関係を深めていたのではと疑われてもしょうがない事例だ。編集委員としてある意味、社の論調を張る人物のこうした行為は極めておかしく新聞報道倫理に著しく抵触する。
結局新聞社は停職一か月の処分、この編集委員は退職するという。こうした影響力のある編集委員という立場の人間の行為は社全体がそうであるのではという疑念を持たせる。シッカリしろ「朝日新聞」経営基盤も編集理念などもこうした事例の出来は根本原則を踏みにじるもので許されるものではない。かつても朝鮮問題で社全体で検証を行った経緯がある。厳しく、点検し事態がなぜ起きたのか明らかにしてほしい。
