元のX橋の昨今

かつて、青葉山の第二師団から榴岡の連隊への入場行進が行われた「X橋」
今ではその面影はない。


2014年7月、あのレンガつくりの橋が撤去された。
そして、いまこの橋のあたりでは、
道路の拡張、橋脚の建設工事が進み、広瀬通方向への
道路の建設ももうすぐ始まりそうな勢いだ。
アエルから錦町方向への横断歩道橋架け替え工事だろうか、
通行止めにして工事が進んでいる。

複合ビル「アエル」周辺では
かつての雑然とした街並みは想像が難しくなっている。
わずかに、駅前通りの飲食店ビルの立ち並ぶ一帯は、
戦中戦後の何か雑然とした雰囲気をわずかに残しているのみだ。
駅前の「さくら野百貨店」それ以前は「ダックシティ」、
古い人は「丸光」と今でも呼んでいる。

仙台市電がこの近くを走っていた時代もあるが、車社会の影響もあり、電車は駆逐され、
今ではモータリゼーションの渦に巻き込まれている。
駅前の交通も鉄道、地下鉄、バス、マイカー、営業用の車と三つ巴、四つ巴の混乱ぶりだ。

確かに便利になるのはいいことだが、
車社会の飽和状態をどう考えるか
旧X橋付近の道路新設工事を見て、
便利さも一方で混雑、車の集中という負の部分もあることを忘れてはならないと思った。