2007 J2リーグ第3節
2007/03/18 13:03キックオフ 平塚競技場
湘南ベルマーレ 2-1(前半1-1) セレッソ大阪
【入場者数】4,226人【天候】晴 11.3℃ 11%
【主審】田辺宏司【副審】西村典之/阿部浩士
【得点】05分(湘南)石原直樹(1)、28分(セレッソ)アレー、89分(湘南)加藤望(1)
SH:10 -3 CK: 1 - 6 FK:17 - 21
【警告】(湘南)なし (セレッソ)43分宮本卓也、81分アレー
※湘南の得点・警告・退場対象者の選手名の後の()は
今大会通算回数。
冷たい風が吹き抜ける屋外だったが、
平塚競技場の中は風はさほど強くもなく、日差しが照りつけた。
そして、7ゲートの端からは雪化粧した富士山もみえた。
恐らく、私が競技場から見た中で一番綺麗だった。
湘南が攻勢に出ながらもなかなか得点を奪えずにいた
後半のロスタイムの目安は3分。
この試合を取れないままなら、あまりに痛い・・・
そのロスタイムが終わろうとしていた頃、
右サイドの財津からゴール前へクロスがあがる。
ゴール前に何人かの湘南の選手が入り、
その中の1人の頭にボールがあたって、
ボールは相手GKの先をすり抜けてゴールネットへ吸い込まれた。
狂喜乱舞するスタンドそしてピッチ上の人。
ピッチ上の歓喜の中心には、加藤望がいた。
セレッソのキックオフから1プレイが終わった後、タイムアップの笛が鳴った。
そして、湘南はリーグ戦で約半年ぶり、なんと11戦ぶりの勝利を得た。
そして、ベルマーレの試合では忘れかけていたものを、
この試合で思い起こさせてくれたように思う。
この日は富士山だけでなく、試合もとても素晴らしいものであった。
湘南のスタメンの布陣は以下の通り。
上がGK、下がFW。
25金永基
18財津俊一郎 3ジャーン 2斉藤俊秀 21尾亦弘友希
5中里宏司 8坂本紘司
28中町公祐 10アジエル
11石原直樹 32柿本倫明
SUBは
GK1伊藤友彦、DF22松本昂聡、MF24加藤望、
MF29鈴木伸貴、FW14永里源気
選手交代は
56分:5中里→24加藤望
78分:32柿本→14永里源気
金、財津は開幕戦から3戦連続でフル出場。
また、(第2戦からであるが)
FWが、ようやく「本来の2トップ」になった。
セレッソのスタメンの布陣は以下の通り。
上がGK、下がFW。
22吉田宗弘
13柳沢将之 5前田和哉 14江添建次郎 2羽田憲司
8森島寛晃 7アレー
25宮本卓也 6ゼ・カルロス
9古橋達弥 11苔口卓也
SUBは
GK1多田大介、MF23丹羽竜平、MF17酒本憲幸、
MF24堂柿龍一、FW20森島康仁
選手交代は
33分:6ゼ・カルロス→23丹羽竜平
64分:11苔口→20森島康仁
81分:8森島→17酒本憲幸
セレッソの中盤の位置取りは流動的だが、
基本的な位置は上記のように見えた。
湘南の先制点は、敵陣中央やや左でアジエルがつぶれながらも
ボールを右前方にはたき、石原が抜け出しながらそのボールを受けて
シュートしたもの。
一方、セレッソの同点ゴールは、古橋の速い左CKが
中央のアレーの頭にドンピシャでヒットしたもの。
金が辛うじてそのシュートに反応して触ったがボールの勢いが強すぎた。
結局、セレッソの決定機はそれだけ。シュートは90分でわずか3本。
セレッソは西澤、大久保の移籍が攻撃面で大きく響き、
かつ、下村の移籍が中盤の守備面で大きく響いたようだ。
特に、西澤、大久保がいなくては、他の攻撃的な選手がまるで活きない。
相手DF裏へのロングボールからくらいしかチャンスになりそうですらない。
5年前のJ2(しかも第3節!)で湘南はセレッソに0-3の大敗を喫するなど、
セレッソは当時のJ2で圧倒的な強さを見せたが、
少なくとも今年の序盤戦では5年前のようにはいかなさそうである。
湘南は組織としてはほとんど何もしてこないセレッソを相手に、
試合を支配し敵陣に攻め込むことができた。
湘南のこの試合の最大の功労者は財津だろう。
最後のクロスだけでなく、いろいろなものをみせてくれた。
DF裏への相手のロングボールに相手が抜け出しかけた時、
最後にそのボールをクリアしたのが財津、というシーンが少なくとも2つはあった。
それ以外の場面でも位置取りはよく、対面する相手選手を抜かせなかった。
攻撃面でも相手を抜ける能力があることを示したし、
クロスも時折だがいいものを出せることは示した。
髪型を変えたことで、プレーでも個性を示せるようになった!?
金は、ハイボールへの強さを見せたし、
攻守の切り替えも、徐々にだが適切になってきた。
この試合でも前半はキャッチしたらとにかくフィードしようとしていたが、
後半にはジャーンの姿勢もあってか落ち着きもみせるようになった。
また、ジャーン、斉藤は改めていうまでもない働きぶりであった。
望さんは途中は大した働きがなかったが、最後に大仕事。
そういえば、昨年の10月以降に唯一勝ち点がとれた試合(神戸戦)で、
ロスタイムの同点ゴールは望さんのヘッドから生まれたのだった。
改めて、望さんの執念を感じた。
石原は逞しさが増した。ボールキープやボール奪取への執念が増し、
シュートへも積極的になってきた感がある。
これを、この相手(の出来)だけでなく、もっとタフな相手にも
見せられるようになれれば、と思う。
反面、全くダメだったのが尾亦。よく途中交代がなかったものだ。
オーバーラップこそ幾度となくするものの、クロスの成功は1度か2度。
CKにすら持ち込めないこと多々。前半終了間際には、
敵陣左深くで相手を抜けないどころか逆にボールを奪われて
カウンターを許す始末。
あと、柿本、中町もパッとせず。
・・・そう思うと、まだまだ課題は多い今の湘南だが、
ようやく今季のスタートラインに立つことはできた。
試合後の「勝利のダンス」、選手たちが「待ってました!」といった感で
率先して肩をEFSの先導を待っていたように見えたのもうれしかった。
この勝利で、チームも、新旧の選手たちがようやく名実ともに1つに
なれたのではないだろうか。
次の試合はもうすうすぐそこ。3日後の水曜、場所は札幌。
今日とはうって変わっての気候での試合となるだろう。
厳しい試合だが、次の試合にも勝ってようやく勝ち点上5分以上になる。
私は日帰りで行きます。
行かれる皆さんも、防寒装備をしっかりと・・・・・
2007/03/18 13:03キックオフ 平塚競技場
湘南ベルマーレ 2-1(前半1-1) セレッソ大阪
【入場者数】4,226人【天候】晴 11.3℃ 11%
【主審】田辺宏司【副審】西村典之/阿部浩士
【得点】05分(湘南)石原直樹(1)、28分(セレッソ)アレー、89分(湘南)加藤望(1)
SH:10 -3 CK: 1 - 6 FK:17 - 21
【警告】(湘南)なし (セレッソ)43分宮本卓也、81分アレー
※湘南の得点・警告・退場対象者の選手名の後の()は
今大会通算回数。
冷たい風が吹き抜ける屋外だったが、
平塚競技場の中は風はさほど強くもなく、日差しが照りつけた。
そして、7ゲートの端からは雪化粧した富士山もみえた。
恐らく、私が競技場から見た中で一番綺麗だった。
湘南が攻勢に出ながらもなかなか得点を奪えずにいた
後半のロスタイムの目安は3分。
この試合を取れないままなら、あまりに痛い・・・
そのロスタイムが終わろうとしていた頃、
右サイドの財津からゴール前へクロスがあがる。
ゴール前に何人かの湘南の選手が入り、
その中の1人の頭にボールがあたって、
ボールは相手GKの先をすり抜けてゴールネットへ吸い込まれた。
狂喜乱舞するスタンドそしてピッチ上の人。
ピッチ上の歓喜の中心には、加藤望がいた。
セレッソのキックオフから1プレイが終わった後、タイムアップの笛が鳴った。
そして、湘南はリーグ戦で約半年ぶり、なんと11戦ぶりの勝利を得た。
そして、ベルマーレの試合では忘れかけていたものを、
この試合で思い起こさせてくれたように思う。
この日は富士山だけでなく、試合もとても素晴らしいものであった。
湘南のスタメンの布陣は以下の通り。
上がGK、下がFW。
25金永基
18財津俊一郎 3ジャーン 2斉藤俊秀 21尾亦弘友希
5中里宏司 8坂本紘司
28中町公祐 10アジエル
11石原直樹 32柿本倫明
SUBは
GK1伊藤友彦、DF22松本昂聡、MF24加藤望、
MF29鈴木伸貴、FW14永里源気
選手交代は
56分:5中里→24加藤望
78分:32柿本→14永里源気
金、財津は開幕戦から3戦連続でフル出場。
また、(第2戦からであるが)
FWが、ようやく「本来の2トップ」になった。
セレッソのスタメンの布陣は以下の通り。
上がGK、下がFW。
22吉田宗弘
13柳沢将之 5前田和哉 14江添建次郎 2羽田憲司
8森島寛晃 7アレー
25宮本卓也 6ゼ・カルロス
9古橋達弥 11苔口卓也
SUBは
GK1多田大介、MF23丹羽竜平、MF17酒本憲幸、
MF24堂柿龍一、FW20森島康仁
選手交代は
33分:6ゼ・カルロス→23丹羽竜平
64分:11苔口→20森島康仁
81分:8森島→17酒本憲幸
セレッソの中盤の位置取りは流動的だが、
基本的な位置は上記のように見えた。
湘南の先制点は、敵陣中央やや左でアジエルがつぶれながらも
ボールを右前方にはたき、石原が抜け出しながらそのボールを受けて
シュートしたもの。
一方、セレッソの同点ゴールは、古橋の速い左CKが
中央のアレーの頭にドンピシャでヒットしたもの。
金が辛うじてそのシュートに反応して触ったがボールの勢いが強すぎた。
結局、セレッソの決定機はそれだけ。シュートは90分でわずか3本。
セレッソは西澤、大久保の移籍が攻撃面で大きく響き、
かつ、下村の移籍が中盤の守備面で大きく響いたようだ。
特に、西澤、大久保がいなくては、他の攻撃的な選手がまるで活きない。
相手DF裏へのロングボールからくらいしかチャンスになりそうですらない。
5年前のJ2(しかも第3節!)で湘南はセレッソに0-3の大敗を喫するなど、
セレッソは当時のJ2で圧倒的な強さを見せたが、
少なくとも今年の序盤戦では5年前のようにはいかなさそうである。
湘南は組織としてはほとんど何もしてこないセレッソを相手に、
試合を支配し敵陣に攻め込むことができた。
湘南のこの試合の最大の功労者は財津だろう。
最後のクロスだけでなく、いろいろなものをみせてくれた。
DF裏への相手のロングボールに相手が抜け出しかけた時、
最後にそのボールをクリアしたのが財津、というシーンが少なくとも2つはあった。
それ以外の場面でも位置取りはよく、対面する相手選手を抜かせなかった。
攻撃面でも相手を抜ける能力があることを示したし、
クロスも時折だがいいものを出せることは示した。
髪型を変えたことで、プレーでも個性を示せるようになった!?
金は、ハイボールへの強さを見せたし、
攻守の切り替えも、徐々にだが適切になってきた。
この試合でも前半はキャッチしたらとにかくフィードしようとしていたが、
後半にはジャーンの姿勢もあってか落ち着きもみせるようになった。
また、ジャーン、斉藤は改めていうまでもない働きぶりであった。
望さんは途中は大した働きがなかったが、最後に大仕事。
そういえば、昨年の10月以降に唯一勝ち点がとれた試合(神戸戦)で、
ロスタイムの同点ゴールは望さんのヘッドから生まれたのだった。
改めて、望さんの執念を感じた。
石原は逞しさが増した。ボールキープやボール奪取への執念が増し、
シュートへも積極的になってきた感がある。
これを、この相手(の出来)だけでなく、もっとタフな相手にも
見せられるようになれれば、と思う。
反面、全くダメだったのが尾亦。よく途中交代がなかったものだ。
オーバーラップこそ幾度となくするものの、クロスの成功は1度か2度。
CKにすら持ち込めないこと多々。前半終了間際には、
敵陣左深くで相手を抜けないどころか逆にボールを奪われて
カウンターを許す始末。
あと、柿本、中町もパッとせず。
・・・そう思うと、まだまだ課題は多い今の湘南だが、
ようやく今季のスタートラインに立つことはできた。
試合後の「勝利のダンス」、選手たちが「待ってました!」といった感で
率先して肩をEFSの先導を待っていたように見えたのもうれしかった。
この勝利で、チームも、新旧の選手たちがようやく名実ともに1つに
なれたのではないだろうか。
次の試合はもうすうすぐそこ。3日後の水曜、場所は札幌。
今日とはうって変わっての気候での試合となるだろう。
厳しい試合だが、次の試合にも勝ってようやく勝ち点上5分以上になる。
私は日帰りで行きます。
行かれる皆さんも、防寒装備をしっかりと・・・・・
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