クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

これまでとは違う「何か」を見せたし、これからも見せていきたい(J1開幕戦・2-4横浜FM)

2013-03-08 01:45:34 | 湘南ベルマーレ(観戦記)
2013J1リーグ第1節(開幕戦)
2013/03/02 14:04キックオフ 横浜市・日産スタジアム
横浜F・マリノス 4-2(前半1-1) 湘南ベルマーレ
【得点】40分(横浜)25中村俊輔(FK)、41分(湘南)9キリノ(1)、61分(湘南)9キリノ(2)、
74分(横浜)18マルキーニョス、83分(横浜)11齋藤学、90+3分(湘南)18マルキーニョス(PK)

SH:19-12  GK:9-11 CK:4-6  直接FK:20-12  間接FK:2-4  
【警告】(横浜)なし  (湘南)90+2分30島村毅(1)

【入場者数】24,298人【天候】晴 12.3℃ 23%
【主審】飯田淳平【副審】山口博司/平間亮

(湘南ベルマーレのメンバー)
スタメン:
GK 27 阿部伸行
DF 2 鎌田翔雅
DF 22 大野和成
DF 30 島村毅
MF 5 古林将太
MF 7 ハン・グギョン
MF 6 永木亮太
MF 23 高山薫
FW 23 梶川諒太
FW 9 キリノ
FW 16 エジバウド

サブ:
GK21 安藤駿介
DF 4 宇佐美宏和
MF26 亀川諒史
MF 14下村東美
MF15 岩上祐三
FW 10菊池大介
FW 28武富孝介

選手交代:
55分23梶川⇒28武富孝介
83分5古林⇒26亀川諒史
85分16エジバウド⇒10菊池大介

監督:チョウ・キジェ



(横浜F・マリノスのメンバー)
スタメン:
GK 1  榎本哲也
DF 13 小林祐三
DF 4 栗原勇蔵
DF 22 中澤佑二
DF 5 ドゥトラ
MF 8 中町公祐
MF 27 富澤清太郎
MF 17 端戸仁
MF 25 中村俊輔
MF 7 兵藤慎剛
FW 18 マルキーニョス

サブ:
GK21 飯倉大樹
DF15 ファビオ
MF 6 小椋祥平
MF14 熊谷アンドリュー
MF26 ジョン・ドンホ
MF11 齋藤学
FW19 藤田祥史

選手交代:
59分 17端戸⇒11齋藤学
64分 27富澤⇒19藤田祥史
90+4分7兵藤⇒6小椋祥平

監督: 樋口靖洋



昨年の最終節そして昇格決定の瞬間を見て以来のベルマーレ観戦は、3年ぶりのJ1シーズンの開幕戦。
韓国は3連休だったので、比較的無理のない予定で試合を見ることができた。
いくら神奈川ダービー(SKYシリーズ)となった開幕戦といえども、
さすがに日産スタジアムのアウェイ側2階席を開放させることはことはできなかったが、
アウェイ側1階席を黄緑色で彩ることはできた。

最初は冷たい風が北(ホーム側)から吹き付けていて、前半ホーム側に向かって攻める湘南には向かい風。
しかし、風向きはやがて変わり、湘南にとって追い風になっていた。
ほぼ互角の展開で迎えていた前半40分、自陣右サイドのPAやや手前でFKを与えてしまう。
ボールの前には兵藤と俊輔。位置的に右利きの兵藤かと思いきや、彼はスルーして俊輔がゴール左上隅へ直接決めてしまう。

もちろん、先制点は与えたくなかったけど、先制点を取られても取り返すチームでなければ生き残ることは難しい。
今年こそはそういうチームであってほしかったけど、その思いは失点直後のキックオフの後にすぐに実った。
キリノがドリブルでもちこんで、PAやや手前から強烈なミドルシュートをゴール右下隅へ突き刺した。
シュートシーンというかシュートの弾道しかよく見えなかったけど、すごいシュートが決まったのは反対側からもわかった。
狂喜のアウェイ側、沈黙のホーム側。先制点のあとわずか1分にしてホーム側に沈黙をもたらすとは。

後半開始からは横浜が相次いでシュートチャンスをつくるが、湘南もしのぐ。
そんな中の61分、グギョンがHW付近の右タッチライン際でボールをカットしてそのままキリノへパス。
キリノはスピードにのってタッチごとに相手を翻弄し、最後の3タッチ目ではPA内でGKとの1対1を確実に決める。逆転ゴール!!

しかし、直前に投入されていた齋藤学が徐々に牙を剥きはじめる。
あのペースチェンジ、ドリブルのスピードと動き、わかっていても対応は難しい。
相手が2トップにしたことも、3バックの湘南にとって齋藤学への対応が一層難しくなっただろう。
そして、74分の同点ゴールはその数的不利から生まれたといってもいいかもしれない。
PA内右サイドへ侵入してきた齋藤学からの低いクロスをファーサイドでマルキーニョスがシュート。
この時、ファーサイドにはもう1人相手FWが余っている状態だった。

齋藤学の攻勢はさらに止まらず、83分にはPA周辺やや中央で走りながらこぼれ球を拾ってそのまま湘南のPA内右サイドへ侵入し、
勢いに乗ったままシュート、そして逆転ゴール。
この後に湘南は2人の選手交代から形勢逆転を図ったが時すでに遅かった。
追加時間に決定機はあったが効き足と逆での浮き球のシュートは大きく上へそれてしまう。
その後、前がかりになったスキからカウンター攻撃を受けてPKを与え、4点目も与えてしまう。
試合は2-4で終了。
残念ながら、日産スタジアムでのが15年ぶりの勝利も、アウェイでの開幕戦での初勝利もならず。




この試合での収穫(個人的発見)
・先制されても、一時的にせよ逆転できたこと。
・キリノはJ1でも相手にとっての脅威になりうるとわかったこと。
・梶川は周囲といい関係を築きながら攻撃をつくれていること。

この試合でわかった課題
・90分の試合を戦うだけのペース配分や集中力・判断力の持続があるか
・相手の布陣変更・気持ちの変化そして状況への変化への対応がどれだけできるか
・選手交代をタイムリーにできるか



先制された後に一時的にでも逆転することができたのは、3年前のJ1ではわずかに1回だけ(8月の京都戦)。
先制されることを必要以上に恐れるプレッシャーから解放されたのは大きいと思う。
思えば、J昇格元年の94年1stステージでは7勝だったけれどもそのうち3勝は逆転勝ちだった。
トップリーグの試合での逆転のメンタリティが蘇ってきたのは、きっとこれからに活きる。

一方、試合を「惜しかった」で終わらせず、勝ちきるためには、90分間戦えるチームになりたいところ。
思えば、最初に降格した99年2ndステージも、75分ごろまでは拮抗した試合をできていた。
その後 J2チームとして参戦した天皇杯でも、02年、03年、06年、そして昨年等々、
J1チーム相手に終盤まで同スコアの展開を繰り広げることはできていた。
終盤に決勝点を先に奪う試合を何度か成し遂げて、これまでの湘南よりもさらに成長した所を見たいもの。


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