秋は展覧会活況の季節です。
「案内状がたくさん送られて来て、
どこに行こうか迷ってしまう」という声を
よく耳にします。
11月23日から27日まで、ブリキ星では、
恒例となった「オランダ蚤の市」の開催でした。
長い間オランダに在住されている清水さんご夫妻が
一年間かけて、オランダ中の蚤の市を歩き回って
集めた楽しい品々が大集合。
使われて磨り減った石製の積木、ブリキで作った
オモチャの「ふみきり」などなど、
手離したくないようなものも…
会期は5日間でしたが、たくさんの方に
よろこんでいただけたのがなによりでした。
来年も予定していますので、ご期待ください。
時同じく、近所の「ギャラリー金子」さんでは、
ぐっと渋い「インドネシアの祖先像」展。
そこで譲ってもらったのが、写真の木彫。
インドネシアのキサールという島(東ティモールか
らずっと離れた小島)の祖先像です。
キュビズムの時代のピカソを連想させられます。
こちらは知性でつくった「作品」ではなく、
神と信仰の世界から生まれたものなので、
もっと美しいと思いますが。
手に鳥を抱く、片目のない不思議な人物像。
その造形のすばらしさに、飽きることなく見入って
いる昨今です。
こうしてときどき、「生業」を離れて、
「もの」に向き合う時間を持つことが、
自分の活力になっているのかもしれません。