ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2008年11月

2008年11月05日 | 2008年

早いもので、「オランダ蚤の市」開催(11/22~26)の
季節がめぐってきました。
今年で5回目になります。
先日、最後の船便<第7便>が到着しました(写真)。
荷物を開けるときのワクワク・ドキドキ感はなんとも言えません。
仕入れは、オランダに20年近く在住している
清水さんご夫妻にお願いしています。
お二人はオランダ中の蚤の市を歩き回って、
面白いガラクタを探し、それもなるべく安く手に入れるために、
大変な苦労をされています。
清水さんは、「楽しんでやっているのよ」と言っていますが。
この数年は為替レートの変動に悩みが多いですね。
それでも、古陶磁器・雑貨・玩具などなど、
渋いものからポップなものまで、
今年も楽しいものが沢山集まってきました。
もし自分だけの感覚で集めたとしたら、
ひどくひとりよがりな狭いものになってしまうでしょう。
清水さんご夫妻の感覚におまかせしてよかったな、
と思っています。
オランダと日本は、古くから文化の交流が
あったせいでしょうか、
「異国のもの」というよりも、親しみを感じるものが多いです。
秋の一日、お立ち寄りいただければ嬉しく思います。

話は変わりますが、先月13,14日と京都に行き、
2日目滋賀県にあるミホミュージアムに
行ってきました(雨だった)。
石山駅から50分、がら空きのバスに乗って到着。
何か変? と気づいてぼう然。
月曜祝日の火曜日は休館だったのです。
それでもバス停付近には雨の中にテントが張られて、
車椅子の方や介助者の方たちで賑わっています。
そう、その日は障害のある方たちへの特別な開館日だったのです。
でも、係りの人の親切な計らいで入館の許可をいただいて無事、
「大和し美し 川端康成と安田靭彦」展を
ゆっくり鑑賞することができました。
川端康成のコレクションでは、玉堂の名品よりも、
草間彌生さんの絵のほうが好きですね。
「不知火」というタイトルがつけられていている作品で、
漁火とか孤灯というより、もっと強烈な力を感じました。
草間彌生の無名時代の作品で、
川端さんがたまたま入った銀座の画廊で買ったのだとか。
川端康成を再認識しました。