ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2009年5月

2009年05月06日 | 2009年

さわやかな季節です。
新型インフルエンザが早く沈静してくれるといいのですが・・・

最近は毎日、「抹茶ミルク」をのんでいます。
カップは内田京子さんです(写真)。
岡山の「ギャラリーONO」の小野善平さんに
教えてもらってからハマッてしまい、
これをたっぷり飲むのが毎朝の楽しみになっています。
実にさわやかで美味しいです。
抹茶を濃い目に点て、そこに温かい牛乳を入れ、
最後に泡立てたミルクをのせれば出来上がり。

本当は、楽茶碗で「侘び茶」の世界を体験したいのですが、
その技も余裕もなく、茶碗は箱の中で眠ったままです。
そこで、という訳ではないのですが、
楽茶碗をここしばらく「お茶大好き人間」のMさんに貸して、
使っていただいています。
一ヶ月ぐらいしてから戻ってきた茶碗を見て、
「エッ、これがあの茶碗だったのか!」と、
びっくり仰天しました。
くすんでいた黒い釉薬は艶やかになり、
形までもが立体的になったと錯覚するほどに、変身していたのです。
物の本には、美術館に入った茶碗は、
使われないので干からびて“仮死状態”になると書いてありましたが、
こうゆうことだったのか、と納得しました。
毎日茶碗をいつくしんで使ってくださったMさんに感謝です。
Mさんは「紅茶の達人」でもあるのですが、こうも言っていました。
「紅茶では、器の違いで味が変わるということはないけれど、
抹茶では、明らかに器によって味が変わる、という体験をした。
楽茶碗の場合は味が一ランク上に、よりクリーミーになる」と。
私がいくら楽茶碗大好きだといっても、
まだ、見た目と手のひらだけでのこと。
いつか、Mさんと同じ体験をしてみたいものです。
でも、もうしばらくは「抹茶ミルク」で楽しみましょう。